2004年4月上

●2004年4月10日(土)晴れ、暑いほど

洗濯ものを干そうとしたら、ベランダのすのこがすごく熱くなっていた。
いつも履いているゴムのサンダルも、熱くて履けない。
よく真夏にこうなるんだけど、今日はよっぽど陽射しが強いということだ。
さて、これからアノニマ・スタジオに味噌教室に行ってきます。
行って来ました。
とーても楽しかった。
先生は、クウクウ初代厨房スタッフのマッキーだ。
そして、味噌作りというのは案外簡単にできるもんだ、というのが今日の感想でした。
本や雑誌で見ると、なんか面倒くさそうだなとか、なんかコツがありそうだな、とか思っていたけれど。
マッキーは自己流で毎年作っているうちに、いろんなことが少しずつ分かってきたそうで、そういう実感で確かめてきたいろんなことを教えてくれる。
全体的に、「そんなに神経質にならなくってもだいじょうぶ。黴がはえたらとってやればなんともないし、どうやったっておいしいのができるよ〜」という感じ。
仕込んだ味噌を冷暗所に置くってよく書いてあるけど、マッキーは「どうも冷暗所っていうと、淋しく放っておくような気がしてね。もちろん日陰なんだけど、家族が集まる所に私は置いているの」と言っていた。
紙蓋の上で、子供たちがコマを回して遊んだりもするそうだ。
「今年の味噌は、コマをたくさん回したからおいしいね」なんて、家族で言い合ったりする。
味噌のことを家族中が気にして、楽しみにしているっていうことだと思う。
こういう考え方は、とってもマッキーらしい。
おもしろいなー。
さて、仕込んだ味噌をかついで帰って来て、さっき樽に詰めたところ。
一ヶ月たったら、フタをとって中の様子を見られる。
すごく楽しみだ。
だって、ゆで立ての大豆からしておいしいし、つぶした大豆もおいしいし、麹と塩とを混ぜたものも、すでに酒のつまみに良さそうな味だったもの。
8時頃、プールから帰ってきた時みたいにぐったりと眠くなる。
子供たちを連れてけっこう歩いたし、陽に焼けたのかもしれない。
ちょっと横になるつもりが、本格的に寝てしまった。
スイセイは、「ご飯はべつに作らなくてもええで」なんて、途中で優しいことを言いに来たが、金目鯛とあさりを買って帰ったので、それが気になって頑張って起きる。
おかげで、夜ごはんは10時半になってしまった。
金目鯛の煮つけ、ニラだけのシンプル炒め、きゅうりの塩水漬け、あさりと姫皮の清し汁、玄米。
清し汁に、マッキーにもらった木の芽を入れた。
庭の山椒だそうで、その野性的な清々しい香りに「やっぱこれだよなー」と思った。
最近私はスーパーで、1パック150円くらいのを4パックも5パックも買って、若竹煮の上にこんもりのせて、春を感じていた。
まあ香りはいいんだけど、抵抗なく食べれるから、山椒ってこんなものだっけか?と思い込んでしまっていた。
自然に出てきた山椒の若芽というのは、もっとひねこびた鋭い香味で、図太く包容力のある春の味だった。

●2004年4月9日(金)晴れ、ポカポカ

昨夜は、ビール6本でめずらしくお開きになった。
川原さんに会うと、スイセイも私もつい飲んじゃうから、よく我慢したなと思う。
さて、夕方から本のスタッフ5人が集まるので、昼間からいろいろ仕込んでいる。
メニューは、塩豚とにんじんと春キャベツの味噌スープ、若竹煮、絹さやのゆで立てにオリーブオイルと塩をかけたの、プチトマト、きゅうりの漬物、ほうれん草のお浸し、玄米の混ぜごはんおにぎり(ひじき、舞茸のピリ辛きんぴらの具)、ゆでごぼうの辛子マヨネーズ。あとニラがたくさんあるからシンプルに炒めようかな。だけど、日置さんはらっきょうとかノビルとか超嫌いだから、もしかしたらニラも嫌いかも・・。
デザイナーのモッ君は4月生まれ、私と日置さんは12月と1月生まれというのが分かった。
かつて子供の頃、4月生まれにぼんやりと劣等感があった私。
姉も兄も4月生まれの優等生だったから。
日置さんとは同類で、日が暮れるまで、そしてまた明日も穴を掘ったりして無言で遊んでいられる。
だけどモッ君は、ただの優等生ではなく、いっしょに遊んだらいろんなことを教えてくれそうな大人っぽい秘密の匂いがする感じ。わくわくする。
っていうか、これって小学校の同級生だったらっていう話しだがな。
皆が帰ってから、スイセイは百恵ちゃんのCDをかけて、「う〜〜〜」とうつぶせで泣いていた。
これはアリヤマ君のCDだが、どうやらモッ君も好きらしい。
男の人の百恵好きって、ちょっと尋常じゃない気がする。
天女とか菩薩の格好をした百恵ちゃんが出てくる感じ。

●2004年4月8日(木)晴れ、すごく暖かい

窓を開けると、外の方が暖かい。
陽射しは暑いほどだ。
昨夜寝る前にランディさんの「富士山」を読んで、すごく泣いた。
おかげで今朝は目が腫れているが、なんだか元気がむくむくと沸いている。
さーて、仕事をしよう。
夜ごはんは、はまちのお刺し身、めざし、大根おろし、にんじんとクレソンのサラダ(カリカリじゃこのっけ)、わかめのわさびじょうゆ、こんにゃくとチクワの炒り煮、玄米、新ジャガ味噌汁。
ごはんの支度をしていたら、川原さんから電話がある。
イタリアから昨日の朝帰ってきて、今までずっと寝ていたんだそうだ。
お土産を持ってきてくれるというので、いっしょに食べることにして、残り物整理のご飯だけど、せいいっぱいいろいろ作ってみました。
川原さんはちょっとだけ日焼けして、とても元気だった。
もりもりと日本食を食べていた。
おいしいオリーブオイル(バールで食べてとてもおいしかったので、分けてもらったんだそう)と、生ハム3種、カラスミ、そしてケッパーの塩漬けをもらった。
オリーブオイルは、木の実みたいなおいしいコクがあり、香りも爽やかでほんとにおいしい。ハムも、少しずついただこう。
明日、本のメンバーの顔合わせなので、生ハムをお出ししよう。

●2004年4月7日(水)晴れ

12時より撮影。
サラダ3品と、あとは部屋の中のカットをいろいろ。
今日のカメラマンさんは初めての方だったが、部屋に入ってすぐ、どんどん物に突進して写真を撮っていらした。
よけいな話は何もせずに、写真を写すのが楽しくて仕方がないっていう感じがして、台所の方までいい空気が流れてきた。
終わってからレシピを書き始めていたが、スイセイがハンズに行くって言うから私もついて行く。
家を出て、てくてく歩くいつもの道なのに、普段見えてないものがいろいろと見えた。
こんな路地あったっけ・・・とか、あんなとこにあんな家が・・・、へっ?あんな木が・・という感じで。
単にきょろきょろしながら歩いていたってことだと思うが。
普段って、何か考え事をしていたりして、目では見ているけど入ってきてないのかもしれないな。
ハンズで欲しいものがあったような気がしたが、けっきょく私が買ったのはジプロックの大きいタッパーだけ。
スイセイはネジのコーナーに座り込んで、じっくり選んでいた。
「今、すごく幸せなんでしょ?」と聞いたら、「大きい声でそんなことを言ったらダメ」とニヤニヤしている。図星なのだ。
7時過ぎに帰って来て、夜ごはんの支度。
試作のカレーと撮影のカレーが残っていたので、混ぜ合わせてチキンとトマトのココナッツカレーにする。
にんじん、クレソン、貝割れのサラダは酢を入れすぎた上、かぼすまで絞ったので酸っぱすぎて、「すっぱーい!」と言いながら食べた。

●2004年4月6日(火)晴れ、ちょっと寒い

お隣が改装中らしく、朝からのこぎりや金づちの音がしていた。
寝室の隣なので、家の中で工事をしているみたいな音だった。
だけど、どういうわけだかその音を聞きながら、安心して昼まで寝てしまった。
明日の撮影で部屋のあちこちを写されるので、けっこう念入りに掃除をする。
ワックスも塗った。
スイセイにまで掃除熱が伝染して、何も言わないのに、台所のレンジフードをピカピカにしてくれた。
きれいになったところで、明日のレシピ書きをやってしまう。
気分がいいので、夜ごはんの前にエッセイもひとつ書き始めよう。
夜ごはんは、豚のしょうが焼き(つぶしじゃが芋添え)、うどのきんぴら(残りもの)、小松菜とかぶの葉お浸し(残りもの)、卵とねぎの味噌汁、玄米。

●2004年4月5日(月)晴れ、ちょっと寒い

11時より撮影だった。
お弁当のカットだったから、ぜんぶ作って包んで待っていた。
誰を待っていたかというと、斎藤君だ。
斎藤君・・・撮影は明日だと思っていたらしい。
昨夜はほとんど徹夜で暗室仕事をしていたので、家で寝ていたんだそうだ。
ケイタイも自宅の電話も通じないから、もしやサーフィンにでも行ったのではないか?と、桃ちゃんとスイセイといっしょにいろいろ想像していた。
事故に遭ったのでは・・?とか、誰もが少し不安になったが、何の根拠もないのに悪い方に考えるのはやめにした。
とりあえず、「あー良かった、事故じゃなくって」というのが、私たち3人の共通の心からの気持だった。
だって、斎藤君て冗談でなくよく怪我をするのだもの。
こないだはサーフィンのボードを踏みはずしたかなんかで、足首をどうにかし、やっとギブスがはずれたばかり。
「でもほんとに天気いいから、海にでも行こうかな〜って思ってたんすヨ」なんて言っている、減らない斎藤君だった。
3時半に終わって、皆でごはんタイム。
皆、黙々と鷄をむしゃぶり喰っている。
腹ぺこだし、次の打合わせが4時からなので夢中なのだ。
時々「うーん」とか「フガフガ」という音が漏れていたが、それは言葉になっていない。
打合わせは1時間ほどで終わり、買い物に出る。
桜は、けっこうまだまだ美しかった。
年増女もけっこうイケてるじゃん・・て感じだ。
おしろい臭くて色っぽい。
太地喜和子みたいだ。
ちょっとくたびれモードなので、夜ごはんはお寿司をとることにした。
小松菜と蕪の葉のお浸し、しいたけの吸い物だけ作る。
「おいしいねー」「おいしいのー」とスイセイと言い合いながら、もりもり食べる。
ビールを1杯飲んだらたまらなく眠くなってしまった。
風呂にざぶんと入って10時半に寝たので、トイレに起きたら目が覚めてしまった。
今、朝の4時半です。
昨夜、NHKのアーカイブスで「まさよおばあちゃんの天地」という昭和63年(たしか)放送のドキュメントを見た。
ストーリー的なものは何もない、静かな番組だったのだが、その余韻がじわじわときて、ここ最近の私のテーマとも重なり、なんだか眠れなくなってしまった。
山で暮し、自給自足の生活をするというようなドキュメントはよくあるけれど、なんだかこの番組には、特別なものが根底に流れていた気がした。
山で暮らすとかいうと、つい意味をつけたがる。
「自然がすばらしいんです」とか、「厳しい自然の中にいると、生きている実感が沸いてきます」とか。
そういうステレオタイプのことを皆、汗を光らせながら目を輝かせて言うから、なんだか私はぜんぜん信用できなかった。
まさよおばあちゃんは腰を曲げ、ただ黙々と汗をたらして芋を掘り、空中に挨拶するみたいに畑の神様に声をかけ、季節になったら大豆を収穫して味噌を仕込み、豆腐を作る。
大雨が続くと、窓の外をじっと眺める。
畑の土が流れていくのを心配し、ちょっとでも雨が上がったスキに、草を積み上げて防波堤を作る。
そして天気と温度、収穫のこと、どんな作業をしたか、その日にあったこと(誰かが訪ねてきたこととか。何を話したとか、まさよばさんの気持とかはまったく書いてない)を毎日短く日記につけている。
おじいさんは2年前に死んでしまったけれど、まさよおばあちゃんの暮しは変わらない。
毎日同じように天気をチェックして去年と比べ、畑の心配をし、鍋をかきまわして豆腐を作る。
自然の変化に合わせて働いていると、つい動きすぎて足が痛くなり、まったく動けなくなる時もある。
そういう日はお灸をすえて、部屋の中でじっとしている。
インタビューの人が「畑の仕事は辛くないですか?」と聞くと、おばあちゃんは一瞬びっくりしたように「え?」と聞き返していた。
もういちど同じことを聞かれて、「畑仕事は好きだから」と、ひと言だけ答える。
おじいさんが生きていた時の映像があった。
じいさんは、3年分の薪を割ってから寝込んで、その冬の最中に死んだそうだ。
まさよばあさんは畑仕事が好きと同じように、とてもじいさんのことが好きだったように思う。
味噌作りの時、大豆を蒸したのを足で踏む時の湯気や、大鍋でかき回す豆乳の湯気が、とてもくっきりと目に見えた。
食べ物の湯気というものは、気配とか余韻とか、ぼんやりしたものだと思っていたのだけど〔生きるとか、幸せとかの)、まさよばあちゃんの家の湯気は、冗舌で、すべてを物語っている感じがした。
さて、寝る前に読んだ、「ダ・ヴィンチ」に載っていたばななさんの短編。
最後のところで私は泣いた。
ばななさんの小説もそうだなと思った。
ものごとに意味をつけない。
感情や気持の流れや人の行動って、意味では計れない。
意味もなく泣けてしまったり、意味もなく幸せだったりする。
そういうワンシーンが奇跡的に切り取られて、サラサラした文章になっている。
それは、ただ頭から出てきた言葉を綴る作業ではなくて、内臓を搾り出すような仕事なんだろうな。
それが小説家ということなんだろうな。
長々と書いてしまったが、外はすっかり明るくなり初めている。
そういえば「トップ・ランナー」の再放送で、「くるり」の岸田さんも言っていた。
「たとえば、暗いっていう言葉は、正確に言うと負の要素ばっかりじゃないじゃないですか・・・」っていうようなことを。

●2004年4月4日(日)雨、とても寒い

このところかなりポカポカ陽気だったから、「もう絶対に冬には戻らん」と昨日スイセイが宣言したばかりで、私もそれを確信していたのに、今日は冷たい雨。
買い物に出たら、ものすごい寒いではないか。
道行く人は皆、冬のコートを着こんでいた。
そぼ降る雨に、桜もひっきりなしに散っている。
もう桜も終いだ。
日曜日だけれど、なんとなしに仕事。
明日の撮影のレシピをまとめ、盛りつけもおさらいする。
「ちびまる子ちゃんの秘密」という本を、昨日図書館で借りたので、昨夜寝る前に読んでおいた。
だから6時が楽しみだ。
秘密って言ったって、母親の名前が「スミレ」で料理好きだとか、お姉ちゃんは6年生で「咲子」という名前だと思われる、とかっていうぐらいのこと。
まる子は海老フライも好きだが、実はハンバーグがいちばんの好物、だとか。
だからって見方が変わるわけではないが、なんとなくまる子づいてるっていう気分なのだ。
夜ごはんは目刺し、大根おろし、サーモンのお刺し身、うどのきんぴら、小松菜の煮浸し、オクラ納豆、うどの芽の味噌汁、玄米。
あとは撮影用の鷄肉をマリネして、お米を研げば、今日の仕事はおしまい。
そういえば、昨日やったNHKスペシャル、「映像詩・里山(人と自然が織りなす水辺の四季)」という番組が、すごくおもしろかった。
花火のシーンで、じっと佇んでまばたきもしないガマ蛙の目玉に、花火が映っていたのには驚いた。スイセイと大笑いで拍手を送った。
映像も美しいのだが、ユーモアがあるのだ。
ユーモアって大切だよな・・・。

●2004年4月3日(土)晴れ、完全に暖かい

杏の木は新緑が出て、実も大豆くらいにふくらんできている。
布団を干しながら、大家さんの下の木を見ても、やっぱり新緑がはびこり初めている。
私は今日気がついたけれど、1日とか2日単位で、どんどん葉が大きくなっていたのかもと思う。
昨日だって布団を干したのに、何も気がつかなかったもの。
午後から、図書館と買い物に行く。
桜はブハッと満開で、散りながら同時に葉も出始めている。
図書館もスーパーも人が多くて落ち着かないので、さっさかと帰ってきました。
何か皆ワサワサとして騒がしい感じがする。
新緑が出る勢いといっしょだ。
今、インドネシア風のカレーをココナッツミルクで作っている。
エスニックはひさびさなので、ちょっと煮すぎて肉が縮み、そのぶん汁が多くなってしまった。
明日もういちど作ってみよう。
夜ごはんは、ターメリックライスと鷄のカレー、サニーレタス、きゅり、オクラのサラダ。
清水さんの畑だよりが届いた。
春巻き大根の葉は、まびいて大根葉として売っているらしい。
この間行った時には5センチほどだったのが、写真で見るとほうれん草くらいに育って、根っこは小さくふくらんだ大根だ。
刻んでじゃことチャーハンにしたら、激うまだったと書いてある。
うーん、買いに行きたい。
3月末に種を蒔いた枝豆も、発芽したそうだ。
しばらく行ってない間にどんどん育っている。
雨もよく降るし、暖かいもんなー。
一段落ついたらまた行ってみよう。
蕗も出ているみたいだし。

●2004年4月2日(金)晴れ

午後からは本の打合わせ。
さくさくっと終わって、自転車に乗って本屋さんめぐり。
ランディさんの「富士山」が出たので。
他に買ったのは、「神も仏もありませぬ」佐野洋子、「キャッチボール(イチローに糸井重里が聞く)」。
あとは雑誌と料理本1冊。
吉祥寺の本屋を3件はしごして、「晩酌や」さんでビールを飲む。
仕事もちょっと一段落したので、自分に乾杯!という感じでひっそりと。
筑前煮、オクラととんぶりの和え物(マヨネーズにとんぶりとおかかが混ざっている)、鷄としし唐のねぎ炒め、新じゃがの甘辛煮をつまみに、ビールを3本飲んだ。
けっこういい感じにできあがって、8時過ぎに帰ってきました。
大急ぎでスイセイの夜ごはんを作る。
先週のウルルンで銀ちゃんが作っていたパスタがおいしそうだったので、生ハムを買っておいたのです。
新玉ねぎとピーマンも加えて、スパゲティ・ナポリタンを作った。
レタスのサラダは塩、黒こしょう、酢、白ごま油を次々ふりかけただけ。
スイセイは喜んでいた。
うー。
本に囲まれて私は嬉しい。
「翼の王国」も、ロッキング・オンから何か新しい雑誌も送ってきた。
今夜は読書三昧といこうか。

●2004年4月1日(木)晴れ、暖かいが夜になって雨

あっという間に4月だ。
ゆっくり撮影の疲れを癒そうと思っていたが、案外スッキリ起きてしまう。
たまっていた洗濯を2回戦やり、明日の打合わせ(別の本の)のための準備やら、昨日の撮影のまとめやら、気分よくやる。
天気がいいというのはやっぱり素晴らしいな。
花粉が飛んでいるらしく、鼻はかゆいけれど。
スイセイは散歩に出掛けて行った。
りうの家の近くの、ホームセンターまで行くんだそうだ。
「楽しそうだなー。私も行きたいかも」と言うと、「ほいじゃが、俺のスピードについて来れるんか? 遊びじゃあないんで」と、いやそうな顔をされる。
夜ごはんは、3日間の撮影の残り野菜が大量にあるので、どんどん使ってしまおう。
まずは茄子を使わないと。
茄子って案外日もちがしないので。
今、新ごぼうが出ていてとても気になっているが、とにかく冷蔵庫の中の野菜を使ってしまわないと。
夜ごはんは、揚げ茄子の中華炒め、クレソンとかぶの葉のお浸し、浅葱のぬた、豆腐とねぎの味噌汁、玄米。
茄子は6本も揚げたんだけど、ふたりでぺろっと食べてしまった。
夜になって雨がざーざーと音をたてて降ってくる。
昼間はあんなにカラリと晴れて、洗濯物もあっという間に乾いたというのに。
春の天気って、こんなに変わりやすいものだっけ。
だけど寝る時に雨が降っていると、よく眠れる。



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