2019年     めにうへ

●2019年1月13日(日)快晴

8時に起きた。
眩しい朝。
きのうは、とても楽しかった。
「nowaki」で中野さんの展示を見て、閉店してから、寒いなかてくてく歩いて恵比寿神社にお参りに行った。
筒井君は「絵本塾」があったので、みにちゃんと中野さんと3人で。
期せずして、京都の有名な神社で初詣ができた。
私は、2月からはじまる料理本作りのお祈りをした。
商売繁盛というよりは、いい本ができて、たくさんの人に届けられるように。
中野さんと私は笹を買った(みにちゃんは、きのうのうちに買った)。
京都の冬は、空気がしんとして、神戸の冷たさとはまた違う。
川が近いからだろうか。
鴨川べりに立ち並ぶ飲食店の、オレンジ色の光が、夜の黒い水面に細く長く映っていた。
いっぱい着こんで、マフラーもぐるぐる巻きにして、川沿いを3人で歩いていたとき、「ここに、光が映っているところも好きなんです」と、みにちゃんがぽつんと言った。
観光地だから人はたくさん歩いているし、話し声も聞こえてくるのだけど、みんな黒いシルエットで、どーどーと流れる川の音しかしなくて、なんだか空気が澄んでいた。
私たち3人は、前になったり後ろになったりしながら、自分の歩きたいように歩いていた。
そのときの感じ、私は忘れないだろうな。
保育園の脇道を歩いていたとき、中野さんが働いていた保育所で飼っていたうさぎの話を聞いたのも、よかった。
静かな話だった。
今思うのだけど、童話を書いていると、その世界に関係のあることが向こうから寄ってくる。
集中すればするほど、そうなる。
どこかの器官が開いて、張りついてくる。見落とさないようになる。
それは前に、『押し入れの虫干し』や、『料理=高山なおみ』の文を書いていたときと、同じ感覚。
それから、「nowaki」に戻ってきて、もういちど中野さんの絵を見て、おいしいごはんを4人で食べにいった。
ブリ大根(お通し)、カキの天ぷら、寒ブリのお刺身、平目のお造り、小芋の唐揚げ、生だこのワサビ和え、生麩とお餅の揚げびたし、生ゆばのサラダ、きつねうどん(みんなで分けた)、焼酎のお湯割り(中野さん)、熱燗(筒井君、みにちゃん、私)。
中野さんは、明日もあさっても展示が控えているので、「nowaki」に泊まり込んでらっしゃる。
なので、私はひとりで帰ってきた。
笹を大事に抱えて。
京都は遠いし、終電間際にひとりで帰ってくるのは淋しいだろうと思っていたのだけど、ちっともそんなことはなかった。
なんだか、電車に乗っている人たちひとりひとりと、一緒に帰ってきている感じがした。
ひとりの部屋も親密な感じ。
お風呂に入って、すぐに寝た。
というわけで、今朝も朝ごはんを食べ終わってから、ずっと童話を書いている。
もう3時だ。
そろそろ、「気ぬけごはん」の仕上げをしなければ。
夜ごはんは、牛スジカレー(冷凍しておいたのに、大根を蒸して加えた)、かぶの塩もみサラダ(玉ねぎドレッシング)。

●2019年1月12日(土)曇り

まだ、薄暗いうちにカーテンを開けてみたのだけど、今朝は雲が空をおおっていて、朝焼けはなかった。
やっぱり、この間のは特別だったんだ。
朝ごはんを食べ、すぐに童話。
夢中でやる。
午後から街へ下りる予定なので、それまでがんばろう。
あとで、美容院と図書館へ行き、電車に乗って、京都へ出かける予定。
宿題の原稿書きは、あとひとつを残すのみだし、童話もずいぶん進んでほっとしたので。

●2019年1月11日(金)曇り

朝から、童話。
きのうの続き。
さっき洗濯をして、屋上に干してきた。
山は、木の葉がほとんど落ち、茶色く透けたところがずいぶん増えていた。
今朝の陽の出は見逃してしまったのだけど、きのうのがものすごかった。
6時半になる前にカーテンを開けたら、まだ暗いなか、黒い山々のシルエットの上に、強烈なオレンジの帯が伸びていた。
帯の上には青灰色の雲。
台所に下りて、ミルクティーをいれて戻ってきたら、空の高いところは水色で、オレンジとのだんだら模様になっていた。
青灰色だった雲は、7時には茜色になった。
しわの陰影がくっきりし、雲全体が赤土の大陸のよう。砂漠のよう。
海にも、雲の色が映っていた。
見とれている間に、輝きが増し、それからようやく太陽のおでましとなった。
こんなに厳かなことが、毎朝行われているとは。
今日は、午後をまわってからも、童話をずっと書いていた。
さて、次は「気ぬけごはん」をやろう。
コーヒーをいれて。
夜ごはんは、煮込みうどん(いつぞやの、かぶのみぞれあんのうどんにだし汁を加えてのばし、かぶの葉を加えて煮た)、フライパン焼き餅(焼き上がりに溶けるチーズをのせ、醤油をちょっと。海苔で巻いて食べた)、かぶのフライパン焼き、にんじん塩もみ(ポン酢しょうゆ、ごま油、ひねりごま)。

●2019年1月9日(水)雪のち晴れ

朝、7時を過ぎても薄暗い。
と思ってカーテンを開けたら、小雪が舞っていた。
そのうち、どんどん降ってきた。
上ったばかりの太陽に反射して、雪の粉が金色に光っている。
早くしないとならないのだけど、しばらく窓辺に佇んでいた。
さあ、てきぱき支度をしないと。
今日は、大阪のNHKに、スタジオに見学に行く。
9時前には家を出ないと。
支度をするうちに、雪が激しくなってきた。
傘をさして坂を下りる。
下から風で巻き上がってくる。
ポストのところまで歩いて、ちょうど来たタクシーに乗った。
電車に乗り遅れたらいやなので。
でも、六甲駅に下りたら、まったく降っていなかった。
大阪のNHKは新しく、すっきりした建物だった。
ひろびろとして、清潔で、とてもいい空気が流れていた。
「きょうの料理」のスタジオは14階にあるので、大阪城のお堀も、川も、すっかり見渡せる。
景色が大きい。
フードさんたちもみんな感じがよくて、私はとてもほっとした。
また、梅田まわりで、阪急電車に乗って帰ってきた。
夙川で下りて、お昼ごはんのパンを川べりで食べた。
水面を見ながら。
童話の続きが、出てきたがっている。
早く集中して向かいたいのだけど、その前にやらないといけない原稿書きが、ふたつかみっつある。
夜ごはんは、厚揚げのじりじり焼き(ねぎ醤油)、春巻き(「阪急梅田」のデパ地下のお総菜)、めかぶ(ねぎ、かつお節)、菊菜のおひたし(柚子のしぼり汁、ごま油、醤油、ごま)、納豆、みそ汁(豆腐、絹さや)、ご飯。
ひさしぶりの白いご飯が、たまらなくおいしかった。

●2019年1月7日(月)快晴

朝風呂から上がって、身支度をしているとき、太陽の真下の海が金色だった。
何度見てもいつも違う。
せっかくなので、見ながら2階だけ掃除機をかけてしまう。
日焼け止めを塗って。
朝ごはんのヨーグルトを食べていたら、ラジオでマーラーの「アダージェット」がかかった。
鏡のようになっている手前の海が、ちらちらちらちらきらめいている。
あまりに音楽にぴったりで、ぽーっとした。
午後から、「きょうの料理」のテレビの打ち合わせがある。
そのあと3時には小野さんがいらっしゃって、5時からつよしさんも加わって、「つ」の絵本の打ち合わせ&新年会。
小野さんがおいしい日本酒を持ってきてくださる。
とても愉しみ。
打ち合わせがはじまる前に、きのうの続きの「リンネル」の原稿を書こう。
きのうは日食だったようだけど、ちょうどその時間は雲に隠れていて、見ることができなかった。
今朝は、雲が下の方にあるので、すっきりとまん丸な太陽。
風もなく、窓を開けていても暖かい。
新年会のメニューは、かぶと大根のアルザス風マリネ(塩もみして、おろしにんにくを少し。レモン汁、ディル、オリーブオイルで和えタ)、人参の塩もみサラダ(玉ねぎドレッシング)、じゃがいものドフィノア、ひじき煮(干し椎茸、コンニャク)、めかぶ(だし汁、醤油、かつお節、ねぎ)、牡蠣のバター焼き(小麦粉をまぶして、オリーブオイルとバターでカリッと焼き、醤油を少し落とした)、とさか海苔の炒めもの(にんにく、にぼし、ごま油、酒、醤油)、地鶏の塩焼き、白菜の薄味煮(土鍋で煮て、だし昆布を細く切って加え、薄くとろみをつけた)、牡蠣とセリの炊き込みご飯、白ワイン、日本酒。

●2019年1月3日(木)快晴

7時の時報にまったく気づかず、8時に起きた。
ゆうべの『岸辺の旅』の空気の夢をみたみたい。
なんか、不思議な夢だった。
朝ごはんはみっちゃんと。
チーズトースト、サラダ。
かんでもかんでも鼻水が出る。
体にたまっていた悪いものが、出切ろうとしているんだ。
今回はほとんど薬を飲んでいないから、そうやって、確実に恢復していっているのがよく分かる。
もうこれで、ぶり返すことはないだろう。
今日神戸に帰るので、あちこち掃除した。
布団も干す。
母に言われ、玄関のススキを刈る。
みっちゃんも台所に掃除機をかけている。
床収納のなかも、床を上げて掃除機をかけるよう母に頼まれたらしい。
ぶつぶつ言いながらやっている。
母は、ホウキを手に持ったまま、椅子に座ってポカンとしていた。
その姿が、幼い女の子に見えた。
自分もお掃除を手伝おうとしているのだけど、邪魔になるからどうしていいか分からなくて、お父さんのことをぼんやり見ている女の子。
なんだかとても愛らしかった。
入れ歯をはずしていると、子どもみたいに見えるのかな。
それともおばあちゃんになると、子どもに近づいていくのか。
母が私の部屋におしゃべりしにきた。
童話のなかで気がついたこと(直した方がいいところ)があったらしいのだけど、忘れてしまったみたい。
母「読めば読むほど、ますます情景が見えてくるだよ。いやあ、おもしろい話だね。お母さん、愉しみだよう。どうやったら読める?」
私「うん。まだまだ完成じゃないから、頑張って書くね。新聞の連載がはじまったら、コピーをしたのを1週間にいっぺん送ろうか」
母「ああ、嬉しい。愉しみにしてるね。ファックスでもいいだよう」
昼ごはんは、磯部巻き、ちらし寿司の残り(母と私)、はんぺんと三つ葉のすまし汁(母と私)、ざる蕎麦(みっちゃん)。
さ、布団を取り込もう。
母の部屋の鏡が曇っていたのが気になっていたので、セキス水で磨いた。
ピカピカになった。
私の部屋の鏡台も磨いた。
この鏡台は、祖母が長年使っていたもの。
私が高校生のとき、部屋にあったのは、この鏡台のような気がする。
だとすると、十代後半から六十歳までの私の遍歴を映してきた鏡なんだ……と、思いながら磨いた。
今の私のことを、どう感じているだろう(鏡が)。
さ、そろそろ帰ろう。
新富士駅までみっちゃんが送ってくれる。
3時11分発の新幹線。
静岡で乗り換え、6時半くらいに神戸に着いた。
帰りの新幹線は自由席だったけど、ちゃんと座れた。
夜ごはんは、豚まん(新神戸駅で買った)、ほうれん草のおひたし(豚まんを蒸したあとに、セイロで蒸した。なたね油、醤油、ひねりごま)、かき卵スープ(豆腐、豆苗)。
窓の夜景が、やけに眩しい。
新聞の連載が4月にはじまったら、童話を切り抜いて、毎日母にファックスで送ってあげるのもいいかもしれない。

●2019年1月2日(火)薄曇り

今朝は富士山は見えない。
三分の二が雲をかぶっている。
朝、なんとなしにひとりになりたくて、わざと寝坊した。
布団のなかで絵本を読んでいた。
ゆうべはみっちゃんも、姉のところの忘年会で遅かったから、まだ寝ている。
8時半に起きた。
寝ているときにはそうでもないのだけど、朝起きると、タンと鼻水がびっくりするほど出る。
塊みたいに濃いのが出る。
きのうもそうだった。
11時過ぎに、みっちゃんと朝ごはん。
パンを焼いて、サラダとコーヒー。
コーヒーは毎朝みっちゃんが淹れてくれる。
お昼が近いので、母も自分の食べたいものをお盆にのせて一緒に食べはじめた。
きのうだったかな、布団を干していたときに、母が買い物に出かける後ろ姿を2階のベランダからたまたま見かけた。
背筋を伸ばし、足取りも軽く、すいすいとけっこうなスピードで歩いていた。
後ろから見たら、70代くらいに見えた。
ひとりでいるときには気が張っているから、案外こんな感じなのかもしれない。
普段は私たちに甘えているのかな。
それとも、歳を意識すると急に気弱になって、おばあちゃんになってしまうのか。
でも、夢中で何かをしていて、気づくと疲れているというのは本当みたい。
私「どういう感じ? 腰や背中は痛い?」
母「ううん。痛いところはない。ただ、すごくかったるいさや。背中から足から、全部が、重たーくなるような感じ」
午後、私の部屋にやってきて、おしゃべりをしたい様子だったので、去年のお正月の日記(「日々ごはん」の)を開いて見せた。
パソコンの画面を見ながら、母は声を上げて読みはじめた。
おもしろいらしく、ちっともやめようとしない。
前屈みの同じ姿勢で、ずっと。
母の集中力には驚いた。
夜ごはんは3人で。
残りもの整理を兼ねたちらし寿司(カニのほぐし身、数の子、しめ鯖、マグロの中落ち、錦糸卵、ゆで三つ葉、青じそ)、ハムの厚切りソテー(出てきた脂で水菜を炒めた)、ほうれん草のおひたし(柚子の絞り汁、醤油、かつお節、海苔)、鶏と大根の煮物(オイスターソース、だし昆布、インスタントの和風だしをほんの少し、生姜、にんにく)。
すし飯を炊飯器のなかで作ったら、べったりとした感じになってしまった。
やっぱり、合わせ酢をご飯に吸わせると同時に湿気を飛ばすには、木の器でないとだめなのかな。
今夜は、「ツタヤ」でみっちゃんが借りてきたDVDを一緒に観るつもりなので、母と先に入ることにした。
入れ歯をはずした母は、湯舟のなかで手を動かしながら、数え歌のように「四季の歌」を歌っていた。
なので、私が先に体を洗った。
「♪春を愛する人は こーころ清き人 すーみれの花のような ぼくの友だち 夏を愛する人は こーころ強き人〜」 
4番まで歌詞を間違えずに歌い終わると、「あ、歌えた」と言って、次は賛美歌。
今度は私が湯舟に浸かる。
母は体を洗いながら、賛美歌を歌っている。
ときどきゴシゴシする手を止め、歌に熱中。
背中を流してあげている間も、まだ歌っている。
私が先に上がろうとしたら、歌いながら、びっくりしたような目でこちらを見上げた。
あの目つき、私はしばらく忘れられないと思う。
小さい子どもみたいな目だった。
もっと、長く入っていてあげればよかったな。
せめて、賛美歌が終わるまで。
31日だっただろうか、私の書きかけの童話を見せたら、母はとても喜び、すぐに声を出して読みはじめた。
「いいねえ、なあみちゃん。情景が浮かぶねえ」なんて言いながら。
場面が変わるところでは、指揮をするみたいに手をひと振りし、声色を変えて。
今夜もまた、もういちど読み返したいというので、ベッドの枕もとに置いておいた。
みっちゃんとDVD鑑賞。
『岸辺の旅』という映画。
湯本香樹美さんの原作だし、主演が浅野忠信と深津絵里だから、なんとなく気になっていた。
湯本さんの物語には、死がよく出てくる。
この世とあの世が入り交じったような、不思議な場面もたくさん出てくる。
それを映像で見せようとすると、どうしてもホラーみたいなタッチになってしまうんだろう。
たぶん、原作の方が私は好きだろうな……という気もしたけれど、おもしろかった。
実家の居間で、みっちゃんとふたりで観ているというシチュエーションも、新鮮だったし。
みっちゃんはウイスキーを呑みながら、芋カリントウをポリポリやっていた。
まだ、起きているみたいだったので、私は先に10時半くらいに布団に入った。
みっちゃんが借りてきていたもう1本の映画は、『しあわせの絵の具』。
この映画も、なんとなく気になっていたもの。
もしかしたらみっちゃんは、私の好きそうなのを選んで借りてきてくれたのかな。
芋カリントウを開けてくれたのも、もちろん自分も食べたかったんだろうけど、ちょっとは私のためもあったかも。
私はまったく食べなかった。
いくらお腹がいっぱいでも、ちょっとくらい食べればよかった。

●2019年1月1日(火)晴れ

あけまして、おめでとうございます。
7時半に起きて1階に下りたら、みっちゃんが居間でシュラフに包まって寝ていた。
フードをかぶっていたから、最初、誰だか分からなかった。
なんか寒そう。
床に当たって背中も痛いだろうに。
みっちゃんの部屋には、ヒロキ(みっちゃんの長男)と娘のユリが泊まっていたらしい。
自分の部屋なんだし、広いんだから、3人で寝たらよかったのに。
私はゆうべ、9時過ぎにはお風呂に入り、先に寝てしまったので知らなかった。
おととしの大晦日には、ヒロキの家族は来られなかったのだけど、今年は奥さんのヒロミさんと、娘ふたりを連れてきた。
私は、長女のユリに『どもるどだっく』をプレゼントしようと思って、神戸から持ってきていた。
あげたらすぐに読みはじめた。
とつとつと、読む。
平仮名がほとんど読める。
ユリは今年の4月から小学生なのだそう。
今朝も、『どもるどだっく』を胸に抱え、私の方を見てにやにやしたり、開いてみたりしている。
パジャマの上にピンクのジャンパーを着て、胸に絵本を抱えている姿が、たまらなく可愛らしい。
ユリは髪が真っ黒のおかっぱで、目つきが表紙の子に似ている。
下の娘のサキ(3歳)は、自分の思いのままにのしのし歩く、図太い子。
『たべたあい』の女の子に似ていたな。
きのうの会では、ミホ(みっちゃんの次女)が作ってくれたごちそうの数々がとってもおいしかった。
仕込んだものをタッパーに入れ、器や調味料、オーブンまで持参して、ケイタリングみたいなことをしてくれた。
お腹が大きいのに(3月に生まれるのだそう)、何日も前から少しずつ支度をしていたらしい。
メニューは、なます(柚子の香りがした)、鯛の昆布じめ、ごぼうの肉巻き、カニの甲羅焼き(カニ味噌を甲羅に入れ、殻から出した身をきれいに並べて重ねたものを、グリルで香ばしく焼いていた)、サザエのつぼ焼き、ブリカマ焼き、ゆでたカニ、牛スジ大根煮(青ねぎ)、ほうれん草のおひたし、ピザ(マヨネーズ、ケチャップ、トマト、玉ねぎ、ピーマン、チーズ、生地もミホが練ったもの)、年越し蕎麦。
ヒロキは薫製卵や、珍しい漬け物をいろいろ持ってきてくれた。
私が作っておいたのは、おでん(大根、ゆで卵、厚揚げ、さつま揚げ、ちくわ、牛スジ)だけ。
私はミホや母に風邪をうつしたくなくて、マスクをしたままずっと洗い物ばかりしていた。
みっちゃんを中心に、男連中が呑んでいる食卓に、ミホが盛りつけたつまみを次々運んだり。
ビールを1杯呑んだら、もういい気分になってしまったので、あとは孫たち(みっちゃんの)やテツ(ミホが飼っている柴犬)と遊んでいた。
リカと紳之介君は、ずいぶん遅れて来た。
私は咳がゴホゴホなので、顔だけ見て、お風呂に入って先に寝た。
今朝は、朝ごはんを軽く食べ、元旦のごちそうはお昼に。
あまりに何もないので、「西友(すぐ向かいにある)」に買い物に行った。
甘エビお刺身、しめ鯖、数の子(きのうのうちに、私が仕込んでおいた)、ハムと野菜の盛り合わせ(白菜の塩もみ、きゅうり、ホワイトアスパラ、玉ねぎドレッシング、マヨネーズ)、お雑煮(ほうれん草、かつお節、海苔、大根と里いもは母が下煮をしておいてくれた)。
私があと片づけをしている間、みっちゃんと母は年賀状の返事を書いていた。
無言でやっていた。
ふたりとも、ものすごい集中していた。
私は2階の自分の部屋で、こうして日記を書いたり、書きかけの童話を読み直したり。
姉がお赤飯と自家製たくあん、畑でとれたブロッコリーを届けにきてくれた。
しばしおしゃべり。
姉の家では、夕方から新年会がある。
みっちゃんだけ出かけた。
夜ごはんは、母とふたりで5時ごろに。
おでん(ゆうべの残りにハンペンを加えた)、甘エビお刺身、しめ鯖、ほうれん草のおひたし(柚子、醤油、鰹節、のり)、大根おろし(ちりめんじゃこ)、お赤飯。
母は、よく食べる。
私もお腹いっぱい食べた。
私が洗い物をしている間、母は床に足を投げ出し、お風呂前のいつものヨガをやっている。
冷蔵庫に手をついて、背筋を鍛えるような体操もしていた。
来年90歳になるおばあちゃんとは思えないような動き。
でも、ちょっと動くとすぐに疲れるらしい。
「ああ、かったるい」が口癖になっている。
私も早めにお風呂に入り、布団のなかで本を読もう。
この読書タイムが、今回の帰省の何よりもの愉しみ。
『おわりの雪』が、たまらなくよかった。
今の私が、いちばん好きな本。
この感動をいつか何かに書けたらいいな。
もう何年も前に読んでいて、そのころにも大好きだったのだけど、出会い直した感じがする。
2005年の刊行のを買っているから、46歳くらいのときに読んだのだ。
「パルコ」の地下にあった本屋さんで買ったときのこと、どの辺りに平積みにされていたかも、よく覚えている。
本との出会いは、人に出会うのにも似ているかも。

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