2026年     めにうへ

●2026年2月13日(金)晴れ

今朝の陽の出は、靄に透けたオレンジの大きな玉。
きのうもそうだった。
ラジオ体操の前に英語講座を聞きながら、右膝のストレッチをしておくと痛くならない。
ずいぶんなめらかに動くようになった。
体操をしながら、膝の調子を観察するのが日課になった。
そして、このごろは、ラジオ体操のテンポがちょうどよく感じる。
日によっては、遅いなあと感じることすらある。
はじめたばかりのころには、のろのろだったのに。
掃除も洗濯も終わり、さあ今日は、「ソラノマド」の原稿を書きはじめよう。
きのうまで書いていたエッセイは、もういちど推敲して2時くらいにお送りした。
夕方、編集の方からとても親身な感想が届いた。
書いているときにはいつも、自分の文の世界に浸りきっているので、満足して仕上げても、送ったあとはたいてい心細い。
さっきまで自分のいた世界が、まちがっていやしないかと不安になるのだ。
だから、いちばん最初に読んでくださった方(編集者)の、胸からまっすぐに出てきたような言葉をいただくと、本当にありがたい。
今日は、窓を開け放していられるくらいのいいお天気。
海が霞んで、ほわーんと花の香りもどこからか。
春が近いんだろうか。
夜ごはんは、記録するのを忘れました。

●2026年2月11日(水)霧

夜中にトイレに起きたとき、いつもだったらカーテンの向こうで夜景が瞬いているのだけど、見えなかった。
2階の寝室に戻ってカーテンをめくると、霧だった。
7時前に起きた。
まだ、霧に包まれている。
陽の出などもちろん見えない。
お白湯を沸かし、ベッドの上でゆっくり飲んだ。
霧の日の朝は、台所に電気をつけないとならない。
その感じが好きだ。
ラジオ体操は霧を見ながら。
体育館から向こうは、街も海もまったく見えない。
こんなに静かな日は、書き物日和だな。
きのうのエッセイの続きをやろう。
きのうの午後は、亜由美さんとさわちゃんが、ワカメやら野菜やらをいろいろ届けにきてくれた。
ワカメは日曜日に収穫したものだそう。
夜ごはんにさっそくゆでた。
熱湯に放った途端、パーッと鮮やかな緑になった。
思わず、茎のところを切って食べてみたら、中から水分がトゥルッと出てきた。
海が体に入ってきたみたいだった。
ワカメは、海の養分を吸って育つ野菜だと思った。
夜ごはんにワカメうどんがどうしても食べたくて、ノブさんの手打ちうどんを解凍している。
ゆうべのうちから昆布と椎茸も浸けている。
あとでお出しをとろう。
エッセイは、5時前にほとんど書けた。
締め切りはまだ先だけど、明日、仕上げをしよう。
夕方、アペリティーボを兼ね、文子さんにポテトリゾットを教わりにいく。
私は柚子マヨネーズをこしらえ、ラディッシュとスナップエンドウを持参。
文子さんは、チキンカチャトーラも作ってくれた。
アペリティーボ&夜ごはんは、ラディッシュとスナップエンドウ(オリーブオイル&塩、柚子マヨネーズ)、チキンカチャトーラ(鶏もも肉、ミニにんじん、いんげん、玉ねぎ、オリーブ、ケッパー、アンチョビ)、ポテトリゾット(じゃがいも、グラナ・パダーノ)、カンパリソーダ、白ワイン、食後にマリナラ酒。
チキンカチャトーラもおいしかったけれど、私はポテトリゾットのシンプルなおいしさにびっくりたまげた。
8時に帰ってきた。

●2026年2月8日(日)晴れのち雪

朝起きたら、雪がうっすら積もっていた。
ゆうべのうちに降ったのだな。
窓を開けると、粉みたいな雪がちらちら光っている。
寒いけれど、窓を開けたままラジオ体操。
日曜日なので、YouTubeで(パソコンを2階に持ってきてみた)。
そのうち辺りは暗くなり、雪が舞いはじめた。
今は10時。
向こうが真っ白になるほど降っている。
風もあるみたい。
私は選挙に行けるんだろうか。
今日は、「MORIS」にサインもしに行こうと思っているのに。
3時くらいに止んだ。
今だ!と思って坂を降りた。
ダウンジャケットを着込み、フードをかぶって。
雪の日は傘じゃない。
いつもの神社でお参りし、選挙の投票。
パン屋さんにも寄った。
風が強く、雪が舞うなかを、滑らないように気をつけながら歩いた(ところどころ道路が凍っていた)。
「MORIS」で『毎日のことこと』のサイン。
羊羹と金木犀の香りの鉄観音茶をごちそうになり、ひろみさんが集めている古い切手を見せてもらった。
ひろみさんのおやつに、今日子ちゃんがフライパンでホットサンド(目玉焼き、ハム、エメンタールチーズ)を焼くのを見て、買い物をして帰ってきた。
帰りはタクシー。
山の方は吹雪いていた。
ひろみさんも今日子ちゃんも、とても元気だったな。
夜ごはんは、塩ラーメン(もやし、スナップえんどう、ゆで卵、ねぎ)。
『ちびまる子ちゃん』を見ながら食べた。

●2026年2月6日(金)曇りのち晴れ

海も空も街も白く霞んで、茫々としている。
春霞みたい。
とても暖かい。
なんだかのんきな日。
さて、今日は何をしようか。
試作をひとつしたら、新しいエッセイを書きはじめようか。
それとも、確定申告の支度をしようか。
今、文子さんからLINEが届いて、アペリティーボはいかが?とのこと。
わーい、久しぶり。
お昼にマッシュルームと蕪のリゾットを作ったので、ファビオのところに持っていった(文子さんは買い物中で留守だった)。
アルデンテの歯応えもちょうどいいし、チーズやクリームの加減もイタリアのものに似ているそう。
でも、蕪が入っているのをちょっと不思議がっていた(アジアの野菜のイメージだからとのこと)。
そのあとでパセリをふって食べたら、「アメージング!」となった。
「一気にチェンジした。パセリが橋渡しをした」と言っていたみたい。
マッシュルームとエリンギを早く使いたかったので、オリーブオイルで炒めてみた。
にんにく、唐辛子、アンチョビ、バジルペースト、仕上げに白ワインビネガーをちょっと。
アペリティーのメニューは、きのこのオリーブオイル炒め(私作)、チャバタのホットドック(文子さん作・ソーセージと紫キャベツのザワークラウト、ビール、ランブルスコ。
夜ご飯は、ロールキャベツ、トマトリゾット(私が作ったのを部屋に取りにいき、温め直して3人で食べた)。
デザートは焼きりんご(文子さん作・アイスクリームのせ)。
ハイボールも1杯ご馳走になり、ほろ酔いで9時くらいに帰ってきた。
お風呂に入って、すぐに寝る。

●2026年2月5日(木)曇り

きのうも今日も、陽の出を見ることができた。
猫森の枯れ木の上に、ぽっかりと浮かんだ果物みたいな太陽。
そういえば、ゆうべ、昇ったばかりの大きな月は、ちょうどいいゆで加減の卵の黄身のようだった。
今朝も、ラジオ体操の前に掃除機をかけた。
英会話のラジオを聞きながら、膝のストレッチをしておいたら、きのうよりもさらに楽にできるようになった。
右膝に重心をかけても大丈夫な日が、近い気がする。
窓を開けていても暖かい。
そういえば今年は、節分の豆を食べそびれてしまったな。
きのうは立春でぽかぽかと暖かく、お昼前に買い物にいった。
ロングコートでは暑くなりそうだったので、短いジャケットで出かけたらちょうどよかった。
「MORIS」で今日子ちゃん&ひろみさんとおしゃべりしたり、「六珈」さんでコーヒーを飲んだり。
卵とハムのホットサンド、はじめて食べたのだけど、香ばしくてすごくおいしかった。
今日もお昼に試作。
午後はレシピ書き。
手を動かすことで、ひとつひとつ確かになっていくのは楽しい。
夜ごはんは、ロールキャベツのトマトスープ煮(いつぞやのロールキャベツを、にんじんのトマトスープと合体)、シーザーサラダの残り、焼き餅、白ワイン。
『アイ・アム・サム』という映画を見ながら食べた。

●2026年2月3日(火)ぼんやりした晴れ

ゆうべ、お風呂上がりに窓を開けたら、ちょうど満月が雲から顔を出したところだった。
隠れると、雲が虹色に光る。
どちらもきれい。
しばらく眺め、膝のストレッチをした。
今朝も小雪がちらちら。
ラジオ体操の時間にはパーッと晴れ、海が金色に光っていた。
よく見ると光る粉が舞っている。
雪まではいかないけれど。
急いで布団を取り込み、遅れを取らないよう体操に戻った。
上体を右足の方に曲げる運動のとき、左膝を曲げないとできなかったのだけど、今朝はわりかしできた。
少しずつ筋力がついてきたのかな。
午後からはのんびりとレシピを書いたり、確定申告の支度をしたり。
夜、お風呂上がりに窓を開けたら、空気がきーんと澄んで、冬の夜の匂いがした。
ほんの少し湿り気を帯びたような、静かな匂い。
子どものころの冬に、猫が外から帰ってきて、鼻をうずめたときの匂い。
夜ごはんは、シーザーサラダ(食パンの耳をクルトンにした)、にんじんトマトスープ(玉ねぎ、ソーセージ)。

●2026年2月1日(日)晴れ

ぐっすり眠って、8時前に起きた。
ゆうべは8時半にベッドに入ったから、12時間近く眠ったことになる。
朝から「暮しの手帖」の校正をもういちど見直していたら、あっという間にお昼。
今日は、午後から「MORIS」にサインをしに出かける。
「eleven 2nd」の橋本靖代さんがいらっしゃるので、お会いできる。
靖代さんのカシミアセーターや、カーディガン、肌触りのいいマフラーは、川原さんがよく着けていて、東京に行くたびにいつも見せてもらっていた。
素敵だなあ、私もほしいなあとずっと思っていた。
夕方からは、これまた川原さんのおすすめの映画、デビット・リンチの『ストレイト・ストーリー』も見にいくつもり。
三宮の映画館でやっているので。
とても楽しみ。

行ってきました。
靖代さんは、想像していた通りのかっこいい方だった。
私は人見知りなのに、ひと目見て声を聞いたとたん、すーっと自分がやわらかくなるのがわかった。
束の間だったけれど、おしゃべり、楽しかったな。
映画は、家族の物語だった。
役者たちがみんな、本当にそこで生きている人みたいで、映画館にいることを忘れる瞬間があった。
終わったのは8時前。
そんな時間にひとりで三宮の街を歩いているも、映画の続きみたいだった。
空にはまん丸な月(明日が満月みたい)。
主人公の娘のローズのことが、何度も蘇ってきていた。
ああ、いい映画だった。
夜ごはんは、映画館のロビーで。「大丸」の地下で買ったトーストサンド(ハム、卵、レタス、トマト)と紅茶。

●2026年1月31日(土)曇りのち晴れ、一時雪

朝起きたら、小雪がちらちら舞っていた。
遠くに海の光。
幻のように発光している。
その光の上を、フェリーがゆっくり進んでいくのを、ベッドの中でコーヒーを飲みながらしばらく見とれていた。
窓を開けて深呼吸。
雪は舞っているけれど、そんなに寒くない。
そのあとで朝風呂。
「ラジオ体操第2」のラジオに間に合った!
中野さんが泊まりにきたのは火曜日。
さっき、朝ごはんを食べて、11時くらいに帰っていった。
1日目は、車であちこち買い物に出かけ、空っぽだった冷蔵庫をいっぱいにして、試作。
2日目は電車を乗り継いで、心斎橋の画材屋さんへ。私も大きな画用紙と、色鉛筆を買った。
3日目は車で元町へ。
雪が舞って、最高に寒かったけれど、アーケードをどこまでも歩き、いい魚屋さんをみつけた。
古めかしい喫茶店にも入った(私はコーヒーゼリー・サンデー、中野さんはウィンナ・コーヒー)。
何を作って食べたのだっけ。
1日目は豚肉のしそ巻き串焼き、ねぎ串焼き(タレで)。
2日目はトンカツ、カツサンド、シーザーサラダ。
3日目はパンチェッタ、フライドポテト、はまぐりのワイン蒸し、エビとマッシュルームのトマトパスタ。
毎日外出し、よく呑んでよくおしゃべりした。
私はいつもと変わらずに、毎朝ラジオ体操もしていた。
中野さんが帰ってから、お昼ごはんに鯵の干物(アーケードでみつけた魚屋さんの)を焼き、大根葉の煮浸し(ちりめんじゃこ)と味噌汁(大根の皮、ねぎ)をこしらえた。
しばらく『ばけばけ』を見ていなかったので、食べながら見逃し配信。
最後はおさわちゃんを見て、もらい泣き。
午後、「暮しの手帖」の「気ぬけごはん」100回記念のページのゲラ校正をし、島崎さんにお送りした。
夜ごはんは、スンドゥブチゲ雑炊(いつぞやに冷凍しておいたものを温め直し、豆腐と落とし卵)。
中野さんとふたりでいると、体の外でも中でもいろいろなことが起こって楽しいけれど、やっぱりひとりはいいなあ。
両方があるからいいのかも。

●2026年1月25日(日)晴れときどき雪

朝、起きたときには降っていなかったのに、しばらくして窓を見ると雪が舞っていた。
綿をちぎったような、けっこう大きな雪。
向こうが見えないくらい真っ白。
寒い寒い。
ベッドから出られずに、しばらく窓を見ていた。
ヒマラヤ杉にも、道路にも、すぐに積もった。
雪の日はぼんやりと暗い。
朝風呂から出てきても、まだ降っていた。
でも、なんだか明るい雪になった。
そのうちにやんで、晴れてきた。

洗濯物を干しながら、ラジオ。バッハの無伴奏バイオリンがかかっている。
くっきりと鳴っている。
今朝はなんだかラジオの電波がよく入るな。
ためしに階段の踊り場に立ってみたら、サラウンドになっていた。
1階のラジオは右耳に、2階のラジオは左右に届き、重なってひとつになる。
今はよく晴れ、海も光っている。
ベッドに腰掛け、膝のストレッチをした。
風花が舞って、窓からちらちら入ってくる。
日曜日はラジオ体操の放送がないので、YouTubeを見ながらやった。
第一と第二。ずっと間違えてやっていた運動がいくつかあった。
11時ごろ、雪がまた降りはじめた。
お天気雪だ。
風も強く、窓が白い。
でも、明るい雪。
さあ、今日は、「ソラノマド」と「坂の上のソラシ♪」の原稿を仕上げてしまおう。
休ミちゃんが送ってくれた庭の夏みかんで、マーマレードも作る予定。
あれから雪は、降ったりやんだり。
夕方になっても、きのうよりずっと暖かかった。
原稿はふたつとも書け、お送りすることができたし、マーマレードは皮を刻んで、ゆでるところまでやった。
続きはまた明日。
夜ごはんは、ポテトサラダ(玉ねぎ、きゅうり、ゆで卵、手作りマヨネーズ、ねり辛子、フレンチマスタード)、きゅうりと夏みかんのサラダ(オリーブオイル、塩)、ミルクスープ(きのう作ったにんスープで、いつぞやのクリームシチューをのばした)。
ゆうべから読みはじめた、イ・ユリさんの『ブロッコリーパンチ』という本がすごくおもしろい。
ちょっと不思議なことが起こるのだけど、読んでいるうちにちっとも不思議でなくなる。
切実で正直で、可愛らしくて、新しいのに懐かしさもあって、すごく好きな世界。
今夜も読むのが楽しみ。

●2026年1月21日(水)晴れ一時小雪

朝風呂から上がって身繕いをしていたら、可愛らしい小鳥が2羽、電線にとまっていた。
ツクピー、ツクピーと鳴いて春を知らせる小鳥、シジュウカラだ。
今日は雪の予報なのに、早いなあ。
いつものように英会話のラジオのあとは、ラジオ体操第一と第二。
今日から「ソラノマド」の原稿書き。
夢中で書いていて、2時半くらいに小雪が舞いはじめた。
どうりで寒いと思った。
雪はすぐにやんだ。
夕方、窓を開けると、きーんと澄んだ冷たい空気。
ものすごく寒いけれど、焚き火のような香ばしい匂いがする。
このところ、春がきたみたいに暖かい日が続いていたから、嬉しい。
夜ごはんは、野菜たっぷりワンタンスープ(いつぞやの冷凍エビワンタンで、白菜、椎茸、にんじん、ねぎ、煮卵。スープに薄いとろみをつけた)。

●2026年1月20日(火)晴れのち曇り、一時小雪

朝、ラジオ体操の前に、バナナパンケーキの生地を作った。朝ごはんに食べたくて。
ラジオ体操はけっこう毎日続いている。
よく体が動くし、お腹の調子も調子もいい。
今日は大寒。
天気予報によると、この数日どんどん寒くなって、雪が降るという。
午後、急にクリームシチューが作りたくなり、「コープさん」へ。
出かける前に、小雪が舞いはじめた。
でも、もう後へは引けない。
マンションの置き傘を借りて坂を降りる。
北風も強く、もみくちゃにされながら坂を下った。
鶏肉、ブロッコリー、バナナ、ヨーグルト、牛乳、ぶどうパンなどを買った。
帰り道、山の上の方が雪雲で隠れていた。
さすがは大寒、手がかじかむ。
それでも最初は、北風を受けながら坂を上っていた。
いつもの神社でお参りし、出てきたところでちょうどタクシーが!
渡りに船とはこのことだ。
部屋に帰り着くと、暖房もついていないのに、ものすごくあたたかい。
私はいつも、こんなにあたたかなところで暮らしているのだな。
ありがたいなあ。
夜ごはんは、クリームシチュー(鶏肉、にんじん、かぶ、じゃがいも、ブロッコリー)、パン。
グールドのYouTubeを見ながら食べた。

●2026年1月15日(木)ぼんやりした晴れ

今朝は7時過ぎに起きた。
陽の出の瞬間は見られなかったけれど、靄に包まれた紅い太陽が見えた。
ゴミの日なのでてきぱきと身支度し、モップがけ。
うっかり忘れそうになったけれど、ラジオ体操第二には間に合った。
苦手だった横曲げも、いくらかやわらかく動けるようになってきた。
きのうは、4時まで集中して仕事をし、久しぶりに文子さんさんとドライブがてらのお買い物。
住吉の「コープさん」と「成城石井」で、欲しかったものがみんな買えた。
今日は、窓を開けていても暖かい。
お昼にきのう買ったサーモンをムニエルにし、残ったオイルでほうれん草を炒めた。塩はほんのちょっとだけ。
今の時季のほうれん草は、茎の根もとまでみっちり太って、炒めるとねっとりする。
サーモンには強力粉をまぶし、多めのオリーブオイルでカリッと焼いた。
オイルが多めだと、まわりがカリッと固まって蒸し焼きのようになるから、身がふっくらと膨らむ。
ほうれん草もサーモンも、一口食べたら声が出た。
こういう、なんでもないごはんがすごくおいしい。
今日もまた、新しい『日々ごはん』の粗校正。
今巻は1年分を1冊にまとめることになっているので、読み込みを進めていると、季節の微妙な移り変わりが、日毎にじんわりと伝わってくる。
蝉時雨のなか、エアコンのない1階で夢中になって原稿を書いていて、クラッときた真夏から(熱中症に注意!)、お風呂上がりの夜に、空気の甘い匂いを嗅いだ秋。海がだんだん光るようになった秋の終わり。
10月まで終わったので、残すところあと2ヶ月だ。
夜ごはんは、ピザ・マルゲリータ(きのう「成城石井」で買ったのをオーブンで焼いた)、にんじんの塩もみとロメインレタスのサラダ(玉ねぎドレッシング)。
どうして急にピザが食べたくなったかというと、このごろYouTubeで「ミスター・ビーン」のアニメ版を見ているから。
英語の勉強になるだろうと見はじめたのだけど、変な声で何を言っているのかいまいちわからないので、勉強にはならない。
でもテンポがよく、おもしろくてやめられない。
それにビーンは、料理が好き(多分)。

●2026年1月13日(火)曇りのち薄い晴れ、一時雨

陽の出前の空は雲の色が移ろって、とてもきれいだった。
赤紫、茜紫、茜色。
7時過ぎに顔を出した太陽は、雲に透けて大きく大きくにじんでいた。
いつもは、このくらいの時間にエアコンを入れ、部屋が温まってから起き出すのだけど、今朝は寒さを確かめたかった。
なかなかベッドから出られない。
お風呂に浸かって体を温め、今朝もまた英会話のラジオ。
そして、ラジオ体操第一と第二。
体がなめらかに、弾むように動く。ジャンプするのもはじめは不安定だったのに、普通にできるようになった。
ただ、体を横に倒す運動だけは苦手。膝に重心がかかると痛いので。
私の膝は、この間中野さんちでユウトク君たちとサッカーをしてから、また少し痛くなった。 
今は、ずいぶん調子がよくなったけれど、サッカーが原因だったのかも。
やっている最中はなんでもないのに、翌日から痛くなってようやく気がついた。
今日は曇が厚いな。
夕方みたいに薄暗いけれど、対岸の水際に金色の光がすーっと伸びている。
空気が静か。『日々ごはん』の粗校正日和だ。
きのう、5月まで終わったので、今日は6月から。
その前に、もういちどはじめから遡って見直しをする。
今は4時半。7月の末までできた。
目が痛くなって、集中力が切れたので、今日のところはもうお終い。
夜ごはんは、ねぎとエビのチヂミ(米粉で生地を作ったら、カリッと焼けた。黒酢、醤油、粗びき唐辛子、きび砂糖のタレで)、大根と白菜のお粥(生姜、ごま油)。

●2026年1月11日(日)曇りのち晴れ

今日は、1が3つ並びの日なのだな。
111だ。
金曜日は、とてもいい撮影だった。
撮影中は島崎さんをはじめ、デザイナーもカメラマンも、誰もおしゃべりをしていなかった。
しーんとしたなか、窓からはサンサンと太陽の光が差していて。
みんな、自分の持ち場の仕事に集中し、その空気を感じながら私も台所に立って、ひとつまたひとつと撮影が進んでいった。
カメラマンはとても若く、まっすぐな視線をした私の息子くらいの世代の男の子(失礼!)。
デザイナーはもう少し上の、それでもやっぱり新しい世代の方。
窓辺のテーブルで、島崎さんにインタビューされている間、彼らは山の方に散歩に出かけた。
ハアハアして帰ってくると、カメラマンは座卓でパソコンを開き、撮影した写真の整理に夢中。
デザイナーは本棚の前に座り込み、1冊1冊の本にかじりついていた。
私の本棚には薄い布がかけてあるので、背中が透けて見える。
カーテンの後ろにもぐり込んで、夢中になっている男の子みたい。
カメラマンは写真のことが、デザイナーは本のことが(文字や印刷やデザインだろうか)好きでたまらないという感じが伝わってきた。
私は、そういう子たちが大好き。
ページのできあがりが楽しみでたまらなくなるような、スタッフたちだった。
文子さんとファビオの台所で、みんなで飲んだり食べたりした夕暮れの時間も、すごくよかった。
みなさんをタクシーでお見送りしてから、私はまた戻っていって、文子さんとファビオと夜中まで飲んだ。
いい撮影だったから気持ちが高揚していて、おしゃべりが止まらず、お腹が痛くなるくらい笑って、帰ってきたら1時を過ぎていた。
私は調子にのって、何を飲んだだろう。
カンパリソーダ、ランブルスコ、ハイボール、ジントニック(2杯)。
おかげで久しぶりの二日酔い。
きのうはすっかりお腹を壊し、寝たり起きたりしていた。
でも、楽しかったな。
というわけで、今日から復活。ぼちぼち仕事をはじめよう。
まずは、次に出る2022年『日々ごはん』の、パソコン内での粗校正。
風が強く、海はきらきら。
銀色の光が、ちょうど真ん中にきたところ。
眩しいなあ。
『日々ごはん』の粗校正は、2月までできた。
この年は、『帰ってきた 日々ごはん11』の日記の粗校正を、パソコンでしている。
母がまだ元気だったお正月から、入院して余命を宣告され、神戸から通う介護の日々。
亡くなる間際までのことが描かれた日記なので、思い出すのが辛く、私はなかなか校正に向かうことができない。
そんな話を、今日子ちゃんと三宮の「ファーマーズマーケット」に行った帰りに、横断歩道でしたことなどくっきりと思い出した。
懐かしいなあ。胃カメラもはじめて飲んだんだ。
そして私、まだ63歳だったんだな。
久しぶりに自分の日記を読み返すと、あのころをもういちど丁寧に生き直しているような感じになる。
私個人の日記なのに、真剣に向かっていいし、しかもそれを本にすることが仕事だなんて、とてもありがたいなあと思う。
夜ごはんは、じゃがいものガレット(フライパンに厚めに広げ、おろしたグラナパダーノを間に挟んだ)、ローストポーク(文子さん作をいただいた)、キャロットラペとひじき煮のサラダ(玉ねぎドレッシング)、ミニトマト。

●2026年1月8日(木)晴れのち曇り、一時小雪

6時過ぎに起きた。
ようやく、いつもの体内時計に戻ってきたかも。
このところ朝が曇っていて暗いので、何時なのか分からず、目が覚めていても起きられなかった。 朝風呂から上がって、英会話のラジオ。
ぶつぶつ呟いて、ラジオ体操の第一と第二。
太陽の真下の、金色に光る海を見ながら。
すごく眩しく、太陽が当たって顔が暑い。
目をつぶったりしながらやる。
体が慣れてきたのか、曲の通りに動けるようになった。
はずみもついた。
ほぐれてきたのかも。体って、すごいなあ。
早起きすると朝が長い。
朝ごはんの前に、掃除機をかけることもできた。
今日は、明日の撮影に向けて、支度をしよう。
去年からずっと、流しの排水溝が詰まり気味だったのだけど、管理会社の方にお願いをしたら、午後にきてくださることになった。
今、盛んに水道を流しながら、詰まりを直してくださっているところ。
窓の外では、塵のような粉雪が舞っている。
向こうの空は晴れているのに。
慌てて2階の窓を閉めにゆく。布団カバーを窓に干してあるので。
そのうち、お天気雪となった。
おでんをことこと煮ながら、窓辺でスカートの繕い物。
撮影のお昼ごはんに、みんなで食べようと思って。
夕方になって、また小雪が舞いはじめた。
寒い、寒い。おでん日和だ。
夜ごはんは、おでん(牛すじ、厚揚げ、ちくわ、大根、かぶ、糸こんにゃく、ゆで卵)、きんぴらごぼう(お正月の残りを食べ切った)、紅芯大根の塩もみ(柚子のしぼり汁、柚子皮、香菜)、手作り海苔佃煮、赤かぶ漬け、ご飯。

●2026年1月6日(火)晴れ

起きたら8時だった。
このところ、朝方に目覚めてしまい、二度寝をすると寝坊というのが続いている。
もとに戻さないと。
朝風呂から上がってラジオをつけると、ちょうどラジオ体操がはじまった。
今朝もまたやる。
太陽の真下の海が金色で、あまりに眩しく、目を細めながら。
ラジオ体操、私にはちょっとテンポが早すぎるので、曲には合わないけれどゆっくり動く。
ゆっくりな方が体を感じながらやれる。
朝ごはんを食べ、洗濯をしながらメールをチェックしていたら、ゆらり、ゆらり、ゆらりと揺れた。
きのうも、同じくらいの時間に揺れた。今日の方が強い。
洗濯物を干しながらラジオをつけたら、鳥取と島根の方で大きめの地震があったらしい。
大きな被害がないといいけれど。
お昼前に、「暮しの手帖」の島崎さんから電話があり、撮影の打ち合わせ。
「気ぬけごはん」が次号で100回目になるのを記念して、ページを作ってくださることになっている。
金曜日が撮影。
「気ぬけごはん」の原稿も、今日が締め切り。
きのうのうちにほとんど書けた。
仕上げをして、あとでお送りしよう。
去年の暮れに、「阪急デパート」で長野産のビーツが安かったので買った。
6つも入って400円。
でも、いつもみたいに時間をかけて丸ごとゆでても、甘みやこくがなく、残念だなあと思っていた。
やっぱり、「FARMSTAND」で買う神戸のビーツは特別なのかなあと。
それで、ホイルに包んでオーブンで丸ごと焼いてみた。
2時間近くかけて、かなりやわらかくなるまで。
さっき、皮をむいて食べてみた。
わー、すごく甘くなってる!うれしい!
オリーブオイル、塩、白ワインビネガーでマリネした。
大好きなスカートの、ウエストのゴムを通すための当て布が薄くなってしまい、今、幅広のバイヤステープをちくちく縫いつけている。
今日で聞き逃し配信が終わるので、この間のラジオ(『2025年 もう逢えない、あの人を偲んで〜ゆかりの曲とともに〜』)を聞きながら。
もう、暗記するほど聞いているけれど、静かな番組に心落ち着く。
4時を過ぎて、急に冷え込んできた。指先が冷たい。
空の一位部分だけだけど、夕焼けがいつもに増して朱色だ。
寒いからこんなに鮮やかなのだろうか。
しばらく見とれた。
夜ごはんは、ミネストローネスープ(グラナ・パダーノの欠けらを加えて温め直した)、焼きビーツのマリネ(マヨネーズ、ディルソース)、薄味のひじき煮、キャロットラペ(パセリたっぷり)、焼き餅。

●2026年1月2日(金)晴れのち曇り、一時雪

ここ数日のことを思い出しながら、日記をずっと書いていた。
「気ぬけごはん」も書きはじめようとコーヒーをいれ、ぐっと集中。
4時ごろ、急に暗くなったと思ったら、窓が白い。
わ、雪だ!
どうりで寒いと思った。
水道の水も、氷のように冷たくなった。
おお、舞ってる舞ってる。
綿をちぎったみたいな雪が、どんどん降ってくる。
あっという間に、ヒマラヤ杉が白くなった。
足元が冷え、スカートの中もひんやり。
台所では今、ミネストローネスープを作っているところ。
文子さんがよくこしらえる、トマト味ではないやつの、本場の味を思い出しながら。
にんにく、玉ねぎ、金時にんじんの順にオリーブオイルでじっくりと炒め、次の野菜を加えるごとに塩をひとつまみ。ふたをして、くったりするまで蒸らし炒め。
野菜をすべて炒めたら水を加え、今はことこと煮込んでいるところ。
そのうち空が明るくなって雪はやみ、5時を過ぎたころ、街の明かり灯りはじめた。
夜ごはんは、ミネストローネスープ(玉ねぎ、金時にんじん、椎茸、大根、かぶ、白菜、菜花、南瓜、じゃがいも、紅白大根の葉、かぶの葉、グラナ・パダーノの端の硬いところ)、ビーツポテトサラダ、チャバタ(文子さん作)、カマンベールチーズ、白ワイン。
ミネストローネスープは、器によそってからEXVオリーブオイルをかけた。
くったりと煮えた野菜の甘みがやさしく、たまに口に入る、ねっとり溶けたグラナ・パダーノの硬いところがすごくおいしい。
『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』という映画を見ながら食べた。
なんだか映画にぴったりな、素朴であたたかい味だった。

●2026年1月1日(木)晴れ

新年、あけましておめでとうございます。
今朝は8時少し前に起きた。
太陽はもうすっかり昇って、真下の海が金色。
FMラジオは邦楽がずっとかかっているので、NHK第2にしてみたら、夜によく聞いている『英会話タイムトライアル』をやっていた。
ぶつぶつ唱えながら身支度をし、続いてラジオ体操もした。
朝ごはんは、ヨーグルト(みかん、バナナ、いちご)と、パン(ゆうべ文子さんからもらったチャバタに、カマンベールチーズを挟んだ)。
お昼は、ささやかな元旦の食卓。お雑煮(大根、白菜、紅白大根、ほうれん草、柚子皮)、ごぼうのきんぴら、満月卵(卵黄の味噌漬け)、かぶの柚子香漬け、おぼろ豆腐(亜由美さんにいただいた。オリーブオイル、塩)、伊達巻き、赤かぶ漬け。
今年はお刺身もお肉もないけれど、小さな器にちょこちょこと盛りつけ、正月気分。
その後は、NHKテレビの「見逃し配信」をずっと見ていた。
「サカナクション」のヴォーカル、山口一郎さんのドキュメントがとてもよかった。
陽が落ちて、ぐっと寒くなってきた。
夜ごはんは、お雑煮のお汁で煮込みうどん(伊達巻き、卵、ほうれん草、天かす、柚子皮)、かぶの柚子香漬け。
後片づけのあと、黒豆をもどす。
アムとカトキチが送ってくれた北海道の黒豆だ。
やっぱり、お正月には甘いお豆が食べたくて。

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