2026年     めにうへ

●2026年9月27日(日)降ったり止んだりの雨

8時に起きた。
明け方、ちょっと怖い夢をみた。
信頼している男性の仕事仲間に、「あなたはもういらないから、(仕事を)下りてくれ」と言われる夢。
そこにいる人たち全員が、あからさまに私のことをうっとうしいと思っていて、私はその場からいなくなろうとするのだけれど、追いかけられる夢。
ああ、怖かった!と思って起きた。
きのうは「恵文社」のトークイベントで、たくさんの人たちに会い、「恵文社」を入れて6つのお店に入った。
食べたり飲んだり、呑んだりお喋りしたり、いろいろな本を立ち読みしたからかなあ。
土門さんとのトークイベントは、すごく楽しかった。
はじめは緊張していたのだけれど、対話を重ねるうちに、ふたりの間の空気がどんどん温まっていくのが分かった。
とても刺激的で、話しながら、新しいことにたくさん気づかされた。
土門さんの声を聞きながら、いつまでも終わらなければいいのに、と思った瞬間もあった。
だからきっと、身も心も揺らされたんだと思う。
それに私は、一乗寺駅までちゃんと辿り着けるかどうか、朝からちょっと緊張していた。
ひどい方向音痴なので、いくつもの乗り継ぎをひとつひとつクリアしていったのだけど、村上さんとの待ち合わせの時間をすっかり勘違いし、2時間も早く着いてしまったのだった。
おかげで、京都のひとり旅をゆっくり満喫できたし、おいしいお蕎麦も食べられたのだけど。
トークが終わって、みんなで入ったワインバー(文子さんが教えてくれた)も、とても居心地のいいお店だった。
何を頼んでもおいしく、私はオレンジワインを2杯呑んだ。
そのあと、宮下さんと村上さんと3人で、「ホホホ座」に行った。
中野さんの絵本『いしに さく はな』の原画は、「ギャラリー島田」で見た絵となんだか違って見えた。
もっと色が淡く、やさしく、そして濃いところは深く、強く。
筆跡がよく見え、絵そのものがとても近く感じた。
それは光のせいだけではない気がする。
きっと、山下さんがいる「ホホホ座」の場の力なんだと思った。
行ってこれて、よかったな。
西(京都)の宮下さん、東(東京)の村上さんは、つね日ごろからお世話になっている編集者。
ふたりといると、私は作家でないただひとりの人にもなれる。
だから、小雨の降りしきるなか、3人で夜のバスに乗っているとき、ずっと胸が温かかった。
宮下さんは、阪急電車の改札まで、私が電車に乗る直前まで一緒にいてくださった。
本当に、ありがたかった。

  今朝は、朝ごはんの前に、とても信頼している絵本の編集者に長いメールを書いてお送りした。
これは、『スープをつくる』ではない、もうひとつの絵本。
とても抽象的で、ぼんやりしていたこの物語が何なのか、ようやく分かった気がしたので。
目の前に、絵も浮かんできた。
いつできるのか、本当に完成するのか、誰にも分からない絵本(そう思っているのは、私だけだろうか)。
お昼に卵のお粥(海苔の佃煮)を食べ、くたびれたので、お昼寝。
夕方、絵本編集者からお電話をいただいた。
夜ごはんは、『サザエさん』を見ながら。
キャベツたっぷりお好み焼き風卵焼き(豚こま切れ肉、青のり、マヨネーズ、ソース&生姜じょうゆ)。

●2026年9月23日(水)曇り

ゆうべはぐっすり眠り、7時前に起きた。
朝、ラジオ体操をしていたら、ピンポンが鳴った。
文子さんだ!
ひさしぶりだったので、しばしお喋り。
私は朝ごはんのヨーグルトを食べながら。
文子さんは、紅茶と豊助饅頭。これから映画を見に、ひとりで三宮に出かけるとのこと。
お見送りしたあと洗濯物を干し、きのうの続きの「坂の上のソラシ♪」の原稿書き。
ぐっと集中して、3時には仕上がり、宮下さんにお送りした。
続いて、「気ぬけごはん」のゼロ校正もやってしまう。
夕方、あちこち掃除機をかけた。
蒸し熱くて、汗が出た。
どこかでひっそりとつくつくぼうしが鳴いているかと思うと、すぐに止む。
長い、長い、夏の終わりみたいな日だ。
夕暮れどき、またつくつくぼうし。
そして、ジリジリ、リーリーと秋の虫たちの声が重なる。
今日は、夕方から「ホホホ座」のトークイベント。
終わったら、また中野さんが泊まりにくる。
夜11時過ぎになるそうなので、お風呂に入って先に寝ているつもり。
夜ごはんは、ババガヌーシュ、にんじんラペ、ポテトサラダ、カマンベールチーズ、にんじんとコーンのスープ、パン。
このところの私のお楽しみは、『シスター探偵ボニファス・シーズン2』を見ながら、夜ごはんを食べること。
もう、5話まで見てしまった。
そうだ。
忘れないように書いておこう。
この間の日記に、芦屋駅と書いたのは、阪神電車の尼崎駅の間違いでした。

●2026年9月19日(土)晴れ

7時前に起きた。
よく晴れて、海も青い。
中野さんは珍しくまだ寝ている。
疲れているのかな。
きのう中野さんは、6時くらいに京都から帰ってきた。
もしかしたら夜になるかもしれないと思っていた私は、鮭の粕漬けを解凍しておいた。
あとは、おにぎりがあればいいかなと思って。
でも、4時半くらいに、「ふくう食堂」魂がむくむくと湧いてきて、ピーマンの肉詰めを作った。
ポテトサラダも作った。
ところが中野さんは、お昼にものすごくおいしいハンバーグ定食を食べたとのこと。
けっきょく、窓辺で晩酌をしながら塩むすびをにぎって、鮭の粕漬けと干し大根の煮物で、9時前くらいにごはんとなった。
2パターン考えておいて、正解だった。
今、中野さんが起きてきて、コーヒー豆をひいている。
いいお天気だなあ。
海が真っ青だ。
私は、光る海を見ながらラジオ体操。
朝ごはんを食べたら、大阪の画材屋さんに出かける予定。
行ってきました。
シルバーウィーク中なので、空いている電車を乗り継ぎ、いつもと違うルートでゆっくり行ったのが、遠足みたいだった。
帰りは阪神電車の芦屋で降り、バスに乗って塚口へ。
魔法のランプみたいな銀色のポットで出てくる、とってもおいしいカレーライスを食べた(中野さん・スペシャルビーフカレーセット、私・チキンカレーセット)。
お腹がいっぱいで、夜ごはんはなし。

ここで、ちょっとお知らせです。
10月11日に、京都「徳正寺」でトークイベント開きます。
これは、私にとってもはじめての試みなのですが、『日々ごはん』シリーズの最終巻を機に、集まってくださったみなさんと直に言葉を交換するような場になるといいなと思っています。
まだお席があるようなので、ぜひ、「ちかごろの」をご覧になってみてください。

●2026年9月17日(木)晴れ

洗濯物を干すときに、東の海が光っていた。
そうか、もうそんな季節になったか。
このところ雨続きだったから、気づけなかったけれど、陽の出の位置が少しずつ動いているんだな。
明日から中野さんが泊まりにくるので、布団を干す。
からっと晴れて、よかった。
そして、朝から絵本のことをやった。
ラジオ体操をして、朝ごはんも食べ、もうちいちど試作。
この絵本は『おにぎりをつくる』『みそしるをつくる』の続編で、『スープをつくる』といいます。
このところ同じスープを何度も試作し、ようやくイメージが固まってきた。
10時過ぎに、ブロンズ新社の佐川さんからお電話。
きのうお送りしておいたテキストと台割案について、ひとつひとつ相談していった。
絵本の仕事は、ちょっとだけ子どもに戻ったみたいな脳みそになる。
佐川さんも、私も。
楽しいな。
気づいたら1時間以上たっていた。
窓を開けていると、涼しい風がさわさわと吹き抜け、半袖では肌寒いくらい。
海が青いなあ。
中野さんは今日、京都の「ホホホ座」で絵本の原画展の飾りつけ。
なので今夜は、「nowaki」の筒井君とミニちゃんのところに泊まるとのこと。
夕方、飲み残しのビールがあったので、氷を入れて2階の窓辺で飲む。
ひとりアペリティーボのつまみは、この間、北野のスパイス屋さんで買ったローストグラム。
グラムというのは、黒いひよこ豆のことらしい。
ふつうのひよこ豆よりも小粒で、皮ごと炒ってある。
もう、ずいぶん昔の話になるけれど、ウズベキスタンの砂漠に泊まったとき、食事の前にはいつもお茶のポットと、ドライフルーツ、砂糖をまぶしたピーナッツと一緒に、フライドひよこ豆が出てきた。
私はお腹をこわしていたので、タクシーの運転手さんに「あなたはきゅうりもトマトも食べてはだめ。揚げた魚もだめ。ひよこ豆は消化がいいから、あなたはこれだけを食べなさい」と、よく冗談まじりに言われていた。
それで私は、とうもろこしのプロフ(ターメリックでほんのり黄色に染まっていた)にひよこ豆とレーズンをのせ、ゆっくり噛んで食べたのだった。
そのひよこ豆が薄い塩味で香ばしく、とてもおいしかったので、日本にも売っていないかとずっと探していた。
ローストグラムはフライドではないけれど、ちょっとポン菓子みたいな食感。
ほんのり塩味で、食べ出したら止まらない。
インド人もこのスナックが好きで、よくつまんでいるんだそう。
風に揺れる葉っぱが、乾いた音を立てている。
黄色がかっているような、白っぽいような、夏とはまったく違う色。
葉っぱの一枚一枚が、かさかさとしなだれて、秋を待っている。
空はまだ青く、高いところに白い三日月。
あっ、ツバメが2羽!
この間と同じツバメだろうか。
こんなところで遊んでないで、もう南に渡った方がいいんじゃないだろうか。
夜ごはんは、具だくさんチゲ(いつぞやのスンドゥブチゲの残りに、酸っぱくなったキムチ、豆もやし、しめじ、落とし卵、ねぎを加えた)、ふき味噌&黒ちりめんじゃこのせご飯。

●2026年9月13日(日)晴れ、一時小雨

もう明るくなっているな、今朝も寝坊かなと思いながら起きたら、まだ7時前だった。
いいお天気。
そして、暑い。
夏が戻ってきたみたいな青空なので、タオルケットを洗濯した。 
さあ、今日はやっぱり、どうしても記しておきたい高知でのことを書こう。
トークイベントを開いてくださった「十月」は、ひろびろとした十字路の角に建っている本屋さんで、向かい合わせのふたつの角には、昔ながらの魚屋さんと、お肉屋さんがある(そしてなんと、「ワルン」までも歩いてすぐだった)。
窓が大きく開かれていて、中に入ると、ひろびろとした通りの続きみたいに見晴しがいい。
店内は、突出した印象がどこにもなく、入ったとたんに私は深呼吸をした。
新しい木のいい匂いがした。
そして、奥の四角い空間の展示は、まるで『日々ごはん』という本が表わされた、ひとつの部屋みたいだった。
部屋の小さな丸テーブルには、学校の教室にあるみたいな4つの腰掛け。
『日々ごはん』シリーズが全部揃い、そこで自由に読めるようになっている。
テーブルを取り囲むベージュ色の壁には、『日々ごはん』の1巻から最新刊の『光る海を見ていたら 2022.1-12』まで、1冊1冊から抜き出したある一日の日記が、白い正方形の紙にプリントされ、20年分貼りめぐらされていた。
はじめ私は、本をコピーしたものだろうなと思いながら読んでいた。
そのうちに分かってきたのは(誰かが話している声が、後ろから聞こえてきた)、正方形の紙は私の部屋のリノリウムの床をイメージしているということ。それで『光る海を見ていたら 2022.1-12』の大扉のようにタイルっぽく並べ、壁に貼りつけたのだそう。
さらに、これらはコピーではなく、全巻を通して読んだ店長の幾野さんが、一字一句パソコンに打ち込み、プリントをしてくれた。
いったい幾野さんは、どれだけの時間をかけてこの壁を飾ってくださったのだろうと思い、じんとした。
と同時に、私はいっぺんに納得した。
そうか、あの文を書いた人が、この展示をしてくれたのかと分かったから。
ずいぶん前になるけれど、『毎日のことこと』が刊行されたとき、私はある本屋さんのインスタグラムをみつけた。
とてもいい紹介文が書いてあって、この方は、本当に本が好きなんだなあと感じ入った。
遡ればそれが、「十月」の幾野さんとの出合いだ。
ここに、その文の一部を引用させていただきます。

ーー出版社から出される本というのは、
数千部とたくさん作られるものですが、
この『毎日のことこと』は、
友だちが自分に贈るために手作りしてくれた、
1冊しかない本のように感じました。
それは、本という形をとって、
なにかとても大切なものが運ばれてきたような、
そんな感覚でした。

この時代に、本を作ること、
本という形にすることを問うている
信陽堂さんだからこそ、
このようなずっと大切に持っていたいものを
作れるのだなと思いますーー

トークの前に私は、貼り出された日記をひとつひとつ読んでいった。
自分が書いたものなのに、なんだかみずみずしかった。
日記をはじめたばかりのころの私は、湧いてきた言葉をぽんっと素直に差し出していて、地面とつながっている子みたいだった。
吉祥寺の家で、りう(スイセイの娘)が隣の部屋に泊まっていることを思うと、うれしくて、胸の上にお湯がのっかっているみたいな気持ちで寝ていたこと。
りうの結婚式で挨拶をする前に、スイセイの目から涙がぽとんぽとんと落ちているのを、横に立って見ていたときのこと。
長期の海外出張(上海での「ウーロン茶」のコマーシャルの仕事)から帰ってきた日、スーツケースを運んでくれようとして、タクシーの窓をたたいたスイセイの顔が、誰か知らない人に見えたこと。それでもすぐに、その人の体の中心にある魂の姿は、スイセイだと判別できたこと。
ありありと記憶が蘇ってきた。
ひとつひとつを読み進めるうちに私は、別居することを発表した日の日記が近づいてくるのが辛く、先を読みたくなくなった。
それでも、トークの前にすべて読んでおこうと思って、最後まで読んだ。
涙がだらだらこぼれた。
私の方こそが、「なにかとても大切なもの」を幾野さんから贈られた。
熱の込もった展示なんて、ひとことではとても言えない。
ただ熱いのではなく、何かの思いを維持することのような、平らな情熱だなあと感じた。
それにその空間は、ちょっと見には正方形の紙が貼ってあるだけの部屋、というのもすごくいい。
幾野さん、「十月」のスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
ああ、ずっと書きたかったことがようやく書けた。
つくつくぼうしが1匹、どこかで鳴いている。
海、青いなあ。
日記が書けたので、氷入りのビールを飲んじゃおうか。1週間ぶりだ。
夜ごはんは、スンドゥブチゲ(絹ごし豆腐、冬瓜、豚肉、落とし卵)、ご飯、海苔の佃煮。
『ちびまる子ちゃん』と『サザエさん』を見ながら食べた。

●2026年9月12日(土)曇りのち晴れ

ぐっすり眠って7時少し前に起きた。
薄暗いので、まだ早起きは戻ってこないけれど、ずいぶん日常に近づいた。
なんと、高知の旅から今日でちょうど1週間だ。
あっという間だなあ。
夢中で書いていた「気ぬけごはん」は、きのう書き上げ、締め切りに間に合った。
だからもう高知での日記を書けるのに、なんだかぼーっとしてしまう。
私は旅の間、何もメモをとらなかったし、写真も撮っていなかった。
楽しくてたまらなくて、心も体もそのまっただ中にいた。
旅の間じゅう眠れなかったのは、あったことを反芻してしまうので、頭の中が言葉で溢れ、流れていて止められなかったからだ。
日記、書かなくてもいいのかな。
感じるだけで、いいのかな。
今日は、そんなふうに思うので、思い出して書くのをやめてみよう。
そう、そう。
今朝、ツバメが2羽、飛んでいた。
鳴きながら、気持ちよさそうに飛んでいた。
追いかけっこをしているみたいだった。
そのあとで、ラジオ体操をした。
まだ体は少し重かったけど、ひさしぶりに晴れたので、洗濯ものを干すのが気持ちよかった。
2時くらいに眠たくてたまらなくなり、お昼寝。
蚊に刺されて起きた。
つくつくぼうしが鳴いている。
夜ごはんは、ロールパンサンド2種(卵マヨネーズ、ハム&カマンベールチーズ)、にんじんラペ、蒸しパプリカ(オリーブオイル、塩、直七を搾った)。
尚ちゃんが「(私が)好きだと思うよ」と言っていた映画『キリクと魔女』を見ながら食べる予定。

●2026年9月9日(水)大嵐のち曇り

7時少し前に起きた。
じんましんはゆうべも出たけれど、朝には治っていた。
薬を飲まなくても、自力で抑えることができるようになってきたみたい。
そして、旅の疲れもようやく癒えた気がする。
今朝、FM四国の天気予報で、高知に大雨警報が出ていて、お昼ごろに線状降水帯の可能性があると言っていた。
私は心配でたまらなくなり、享子ちゃんと尚ちゃんに慌ててLINEを送ったら、ゆうべは大雨が降ったけれど、今朝は穏やかとのこと。
線状降水帯については、ふたりとも知らなかった。
尚ちゃんからは、「名古屋が大変やきと思いよったけど、こっちにも来てるんや。今は小降り。降ったり止んだり。どこともに被害が起きないことを私も祈ります。有難う」と返事がきた。
ほんとうにそう。
「どこともに」だな。
やっぱり尚ちゃんは、いいなあ。
朝ごはんを食べ終わったころ、山の方から猛烈な風が吹いてきた。
雨も盛大に降っていることに気づき、玄関に出ると、通路がびしょびしょ。
私は焦り、わー、窓を閉めなくちゃ! となった。
網戸の方ははずせたのだけれど、窓が硬くてどうしても動かない。
ファビオに助けを求めにいったら、すぐに下りてきて閉めてくれた。
ありがたいなあ。
高知でのこと、日記に早く書きたいのだけれど、「気ぬけごはん」の締め切りが間近なので、とにかくこっちに向かわなければ。
今は風がびゅーびゅー。
木々たちはみな大風に煽られ、わっさんわっさんといっせいに枝葉をしならせている。
緑のいい匂いがする。
午後を過ぎ、一瞬だけ晴れ間が出て、ぱーっと光が差した。
そのあとまた大雨。窓が真っ白。
ゴーゴーザーザーという激しい音を聞きながら、「気ぬけごはん」。どういうわけだか集中できる。不思議だなあ。
夕方には雨が上がり、風も収まった。
夜ごはんは、鶏胸肉とニラ花の根元(硬そうなところを1センチくらいに刻み、とっておいた)の炒めご飯(にんにく、ナンプラー、スダチ、焼きエホバク、目玉焼きのせ。スイートチリソース&ケチャップ&青唐辛子の酢漬けを合わせたソース)、にんじんラペ添え(黒ちりめんじゃこのせ)の予定。
なんとなくエスニック。
私はきっと、「ワルン」が恋しいのだ。
もしも近所に「ワルン」あったら、雨上がりのこんな夕方に、ぶらりと散歩がてらサンダル履きで出かけたい。
立ち働く享子ちゃんを横目で追いながら、晩ごはんを食べていると、仕事を終えた尚ちゃんもふらっと入ってきて、氷入りのタイビールを飲みながら、またなんだかんだお喋りしたりして。
尚ちゃんは布作家。
もうじき愛媛で展示会があるので、お昼ごはんを食べにいったとき、「ワルン」のテーブルで何かちくちく縫っていたっけ。
そういうの、いいよなあ。
私も何か手伝いたくなって、昔、享子ちゃんとアルバイトをしていた「カルマ」の茄子のキーマカレーを思い出しながら、帰りのバスぎりぎりまで仕込み、「煮込みと茄子を炒めるのはやってねー」と言って帰ってきた。
そういうの、楽しいなあ。
日常的にしたいなあ。
リアル私の夜ごはんは、NHKの見逃し配信で『団地のふたり』を見ながら食べる予定。

●2026年9月8日(火)雨

高知からはきのうの夜に帰ってきた。
帰りのバスがとても快適で、爆睡だったので、あっという間に三宮に着いた。
まだ乗っていてもいいくらいに早く着いた。
こんなに近かったんだなあ、高知。
また、すぐにでも飛んでいきたいけれど、楽しみにとっておきたい場所、そして大切な人たちだ。
今朝は8時くらいに起き、朝風呂に浸かって、洗濯機を回した。
お風呂から上がったら、またじんましんが出た。
前よりもひどく、太ももの後ろの方まで広範囲に赤くなっていたけれど、整体の先生の言葉を思い出し、薬は飲まなかった。
先生がおっしゃっていたのは、「じんましんは毒出しの一種だと僕は思っています。体にたまった何らかの毒を出そうとしているので、放っておいて出し切ってもいいし、薬を飲んで抑えても、それは、みなさんの都合のいいようにするのがいいと思います」。
(だから、大丈夫)と思って、放っておくことにした。
今朝はとてもくたびれていて、お腹も空かなくて、朝ごはんは何も食べたくなかったのだけど、直子ちゃん(「ワルン」でアルバイトをしている女の子)が、私たち(丹治君、美佳さん、村上さん)のために焼いて、お土産にしてくれたハワイ餅(バター餅)だったら食べられるかなあと思って、ひとつ食べた。
ものすごくおいしかった。
こういうときに、じーんと感じる食べ物は、本当においしいんだと思う。
たとえば何かのスパイスを潜ませて風味をつけ、特別な感じを出しているとか、歯応えをおもしろくしているとか、そういうことではない、ただただ心の込もったオーソドックスなやさしい味。
甘すぎず、ねっとりと、おいしい甘み。
まだ、冷蔵庫にあるので、文子さんと今日子ちゃんにお裾分けしようと思う。
もち粉だから、ひろみさんも食べられる。
洗濯ものを干してからは、ひたすら眠った。
たくさん夢をみて、ゆらゆらと寝ていた。
高知でのこと、一緒に遊んだ昔からの友人たち、新しく出会った人たち。
いろいろないいことがありすぎて、消化ができなくて、眠っていた感じもある。
私はあったことを消化し、体に入れるために日記を書くのかもしれない、と思いながら寝ていた。
寝ているうちに、じんましんは治った。
今は4時過ぎ。
ようやく元気が戻ってきた。
高知では毎晩おいしいものを食べ(「にこみちゃん」も、すごくおいしかった!)、ひたすら呑み続けた。
そして旅に出るといつも、興奮して眠れなくなる。
だから、くたびれるのは覚悟の上だ。
まだ今は、何も書けないけれど、落ち着いたら日記に書きたい。
夜ごはんは、大根おろし(黒ちりめんじゃこ、すだち)、卵のお粥(海苔の佃煮)、ニラ花のお浸し(色よくゆでただけ。しゃきしゃきとして、何もかけなくてもおいしい)。
黒ちりめんじゃこもニラ花も、高知の日曜市の。
すだちは、「ワルン」の享子ちゃんにもらった。

●2026年9月5日(土)曇りのち晴れ

6時半くらいに目覚め、カーテンを開けたら、文子さんとファビオがちょうど出かけるところで、下の道を歩いていた。
急いで窓を開け、「See you later!」と手を振り合う。
じつは、彼らも今日から高知。
文子さんたちのバスは7時台に出発なので、あとで「はりまや橋」の停留所で待ち合わせだ。
雨のつもりでいたのだけれど、ぐんぐん晴れ間が出てきた。
ラジオは、高知のFMに合わせてを聞いている。
天気予報によると、高知は曇り。最高気温が30度だそう。
神戸よりも気温は低いけれど、きっと湿気が多いだろうな。
南国高知はいつも、着いたとたんに毛穴が開いたようになるもの。
「はりまや橋」には、「十月」という書店の幾野さんという方がお迎えにきてくださる。
そのあと「ワルン」に行って、享子ちゃんに会えるし、「にこみちゃん」にも行く。
明日は日曜市。10時からは「十月」で、丹治君とトークだ。
高知のみんなに会えるのが、楽しみでたまらない。
では、もう少ししたら出かけよう。
行ってきまーす。

●2026年9月3日(木)小雨

5時半に目が覚めた。
寝ぼけ眼というよりも、まだ目がくっついているくらいで窓辺に立った。
すると葉っぱがいっせいに、どの木もどの木も、ふわわわっと上に伸びるように震えた。
一瞬の出来事。
そんなはずはないと思ったとたんに、いつもと変わらない様子になった。
目と脳みそがばらばらになると、そんなふうに見えるんだろうか。
つくつくぼうしが静かに鳴いていた。
このごろはヒマラヤ杉の葉先が青白く、セージグリーンのような色になっていて、とてもきれい。
朝から雨。
そして、きのうとは打って変わって涼しく、肌寒いほど。
天気予報によると、3度くらい低いみたい。
海も空も白く、街も靄をかぶっている。
そうだ。忘れないように書いておこう。
きのうの夕方、夜ごはんの支度をしていたときに、玄関の方で蝉の声がして、急いで見にいったら、通路の網戸の外にとまっていた。
ものすごく大きな声なのに、とても小さなつくつくぼうしだった。
あんな小さな体から、あんなに大きな音を響かせられるなんて、すごいな。
今朝は、ラジオ体操の前に絵本の仕事をやった。
湿気がすごいので、2階にエアコンをつけて洗濯ものを干している。
午後からも、絵本のこと。
土曜日から高知に行くので、そのための支度など。
夕方、文子さんが訪ねてきて、「コープさん」に買い物に連れていってもらった。
夜ごはんは、雲白肉(ウンパイロウ・にんにく風味の甘辛いタレ・つまみ菜のおひたし添え)、しらす奴(おろし生姜)、ノンアルコールビール。

●2026年9月1日(火)晴れ

空が明るくなっていたので、5時20分に起きた。
寝ぼけ眼で窓辺に立つ。
夏の朝の匂い。
濡れた草原みたいな匂い。
トイレに行って戻ってきたら、下の道でファビオが準備体操をしていた。
この間のアペリティーボのときに、火曜日からランニングを再開すると言っていた。
元気そうでよかった。
思いっきり寝ぐせ頭だけど、大きく手を振ってみる。
ぜんぜん気づかない様子。
ストレッチに集中しているのだ。
きのうのコーヒーを入れて戻ってきたら、もういなかった。
またベッドに横になり、ラジオの英語講座をひと通り聞いて、7時前に起きた。 
今日から9月。
まだまだ暑いな。
ふと思いついて、整体の予約をした。
空いているみたい!
今は10時半。
ちょっと早いが、出かけよう。
帰ったら、くったり。
たまらなくなってベッドに倒れ込み、少し眠った。
先生のおかげで、体も頭もやわらかくなった。
街の方は陽差しが暑かったけれど、吹く風にひんやりが混ざっていた。
夜ごはんは、オクラしらす(生姜じょうゆ)、つまみ菜のおひたし(ポン酢しょうゆ)、蒸しアナゴ弁当(「コープさん」の)。
お風呂には入らず、シャワーだけ。
今夜はよく眠れそう。

●2026年8月29日(土)曇り、一時晴れ

ゆうべはひさしぶりにゆっくり眠れた。
あちこち出かけたのがよかったんだと思う。
きのうは、しばらく治っていたじんましんがまた出てきたので、皮膚科に行った。
待ち時間よりもずっと短い、あっという間の診察だったけれど、先生の言葉にとてもほっとした。
「薬を飲み終わると、たいてい2、3日でまた出てくることが多いけれど、1週間も治まっていたなら、よくなってきているということです。こんどは、薬を少しずつ減らしながら飲んでみてください。じんましんは疲れ過ぎると出てくるので、気をつけて」
自覚はないけれど、そうか、私は疲れていたのかと思った。
夏の疲れかもしれない。
そのあとで美容院にも行き、髪を切った。
シャンプーのあと、頭や肩をマッサージしてもらったのが思いのほか心地よく、体が硬くなっていたのだとわかった。
じんましんが落ち着いたら、前にちよじと行った川向こうの銭湯温泉に、ひとりで出かけてみようかな。
たっぷり浸かって疲れを流したら、川っペリで風に吹かれ、アイスキャンディーか缶ビールを飲みたい。
今朝は6時前に目覚め、『音楽の泉』が聞けた。
台所に下りてコーヒーをいれ、また戻ってきて窓辺で飲んだ。
朝ごはんのヨーグルトを食べているとき、小鳥たちが群れになり、高い空を飛んでいた。
灰色の雲が垂れ込めた空。
雀かなあと思って見ていたのだけど、飛び方が少し違う。
あれ? ツバメだ!
このところ見かけなかったから、もう南に旅立ったのかもしれないと思っていた。
ツバメたちはそのまま旋回し、低いところに下りてきて、山の方へ飛んでいった。
飛び方もすっかり上手くなり、なんだか、旅の前に姿を見せにきてくれたみたいだった。
朝から「ソラノマド」の原稿書き。
夜ごはんは、ふわふわ卵の焼きサンド、にんじんラペ、とうもろこし、まくわうり(オリーブオイル、塩)、かぼちゃのサラダ、カマンベールチーズ、クラッカー、ジャスミン茶のミルクティー。
夜、三宮の方で花火の音がした。
音は大きいけれど、まったく見えない、夏の終わりの花火。
今夜は蒸し暑いな。

●2026年8月25日(火)曇りのち晴れ

5時45分くらいに目覚め、ラジオ。
『古楽の楽しみ』が聞けると、ラッキー。
6時になって、英語講座のオンパレード。
最初のうちはちゃんと聞いていたのだけれど、そのうちうとうとしてきて二度寝。
けっきょく、7時のニュースを聞いてから起きた。
そのころには太陽がもう上にあり、寝ている私の足に当たりはじめ、暑くてたまらないので起きるしかない。
きのうもそんな感じだった。
このところまた夏の暑さが戻ってきたけれど、夜は網戸にして、寝はじめだけエアコンをつける。
ほんの5分で涼しくなるので、消す。
夜中にまた暑くなったら、しばらくつける。
前とは確実に違う、秋の気配が混ざった空気。
1階で仕事をしていても、涼しい風が吹いてくる。
蝉たちの声も、ずいぶん弱くなったな。
きのうは「坂の上のソラシ♪」を書き上げ、宮下さんにお送りすることができた。
なので、文子さんに勧められたジュリア・チャイルドの『ボナペティ!』を見ながら、ずっとお裁縫をしていた。
ワンピースの裾上げを、ちくちく。
そのあと、2階のレースのカーテンの裾がほつれていたのもかがった。
さて、今日は何をしよう。
海は青く、涼しい風が吹いてくる。
遠くで蝉の声がする。
包丁研ぎをすることにした。
ジュリアの、何でもスパスパとよく切れる大きな包丁、私も欲しいな。
文子さんも持っている、大きくてちょっと重たい包丁。
ピンポンが鳴って、『光る海を見ていたら』のサイン用の本が届いた。
お昼ごはんは、夏野菜のオンパレード。
焼きなす&焼きピーマン(生姜じょうゆ)、ゆでオクラ(梅じょうゆ)、具沢山の冷たいみそ汁(じめじ、大根、にんじん、南瓜、白ズッキーニ、オクラ)、黄身の醤油漬け、雑穀ご飯。
午後からはサイン。
海、青いなあ。
対岸の山裾の建物まで、くっきりとよく見える。
早めの夜ごはんは、『ボナペティ!』の続きを見ながら。
カマンベールチーズ、いちじく、にんじんラペ(ケッパー)、かぼちゃのサラダ、スイカの白いところの塩もみ、レタス、レーズンパン、南風荘ビール。
大阪の街が薔薇色。
緑の濃い匂い、森にこだましているようなツクツクボウシの声。  
もうじき満月になる、白い大きな月。
地面がうっすら濡れているから、今日も夕立があったのかな。
映画を見終わると、外はすっかり暗くなり、月明かりが海に映っていた。
子どものころの夏の夜の匂いがする。
林間学校の夜の匂いだろうか。
今日は夜になっても綺麗。
ひとりで見ているのがもったいないくらいに綺麗。
空気も何もかも。

●2026年8月19日(水)晴れ

7時過ぎに目が覚めた。
明け方にちょっと蒸し暑く、エアコンを入れたけれど、すぐに消して、またぐっすり。
ひさしぶりによく眠れた。
中野さん宅から帰ってきたのは、日曜日。
ようやく普段の生活に戻ったんだと思う。
きのうも、おとついも、中野家にいたときのことを思い出しながら、ずっと日記を書いていた。
今日もまた、続き。
どうして日記を書くのだろうと、起き抜けのベッドの中でぼんやり考えていたのだけれど、私はきっと、いいなあと感じたことを、何度も思い出すのが好きなのだ。
ただ、それだけなのかも。
壁に頭をぶつけたとき、中野さんはうずくまっている私の正面にどっかりと座り、まっすぐにこちらの目を見た。
何事にも動じない目だった。
どこをどんなふうにぶつけたのか、私がしどろもどろで伝えているとき、お医者さんみたいだと思った。
きっと、お父さんが倒れたときにも、こんなふうに落ち着いて対応し、救急車を呼んだりしていたんだろうな。
自分が痛い思いをしたり、弱っているときほど人のことがくっきり見える。
そういうときにしか感じられないことがある。
その感じを、忘れたくないのだ。
スイセイと暮らしていたころにもそうだった。
忘れたくなくて、いろいろな場面をメモして壁に貼ったり、日記に書きとめてきた。
『日々ごはん』をはじめから読み返したら、私はたくさんのいいことを思い出すだろう。
夕方、海があんまり青いのでビール(近ごろは、冷凍庫で10分間キンキンに冷やしておく)。
空の真上に白い月。
もうじき半分の月だ。
ついこの間が新月だったのに、早いなあ。
遠くでツクツクボウシが鳴いている。
夜ごはんは、冷蔵庫にある作りおきの盛り合わせ。夏野菜の重ね焼き(茄子、白ズッキーニ、カボチャ、ミニトマト)、ごぼうのサラダ(フレンチマスタード、マヨネーズ、ねり辛子)、にんじんラペ、ゴーヤーのトマトソース炒め。

●2026年8月15日(土)曇り

7時起床。
ゆうべは、左頭(ぶつけたところ)が枕に当たらないように寝た。
けっこう眠れた。
たんこぶが膨らんでぶよぶよしているけれど、触らなければ痛くない。
膝も、アザになっていない。
きっと、すぐに冷やしたのがよかったのだ。
今朝は、これまででいちばん暑い。
半袖のワンピースを着たのだけれど、すぐに袖なしに着替えた。
8時半くらいに、中野さんと加古川のJAスーパーへ。
朝市は9時かららしく、少し並んだ(ここではナスを買った)。
「ゆめファーム」という大きなスーパーにも行き、ミディトマト、水菜、ゆし豆腐(でき立てでまだ温かい)、太巻き二種、いなり寿司、文子さんとファビオのお土産にブルーベリーとお蕎麦などなど、中野さんがみんな買ってくれた。シュークリームとくず饅頭は、「母親が喜びそう」と言いながら選んでいた。
帰ってすぐに、両方を手に持った中野さんは、お母さんのところに「どっちが食べたい?」と聞きにいった。
「どっちもまだいらん。お腹がいっぱいやから」と、お母さん。
3時に御詠歌。
今日は精霊送りの日なので、お供えのお菓子を新聞紙に包んで、町内の送り火の広場へ。私もついていく。
中野さんが鐘を持ち、お母さんはお供えの包みを抱えて。
曲がり角で、チーンと鐘を鳴らした。
これは、ご先祖さまが道に迷わないようにするため。
「なおみさん、帰り道にはうしろを振り返らないでください。ご先祖様がついてきてしまいます。あと、転ばんように。なあ、お母さん、昔の人はそう言うなあ」
新聞紙の包みをお母さんが焚き火にぽんと放り投げ、3人で手を合わせて帰ってきた。
帰り道、横断歩道を渡るとき、アトリエの庭の白い薔薇がひらひらと咲いているのが見えた。
清楚で、儚くて、とてもきれいだった。
夜ごはんの前に、ソウリン君とスープを2種類作った。これは試作。
思いついたことを、私はどんどんメモをしていった。
夜ごはんは、夏野菜のカレー(お姉さん作・さらっとしたチキンカレーに、オーブンで焼いたなす、にんじん、ミディトマト、カボチャが彩よくのせてあった)。
お風呂から上がって、石ゲーム。
私が優勝した!

●2026年8月14日(金)晴れ

6時半に起きた。
朝ごはんを食べてから、タンドリーチキンのマリネ液にカレー粉(ゆうべ、お姉さんが買っておいてくれたので)を加え混ぜた。
そのあとだった。
私はキッチンを出たところにある小さな階段を1段踏みはずし、目の前の壁(鉄骨に板が貼ってある)に頭の左側を思い切りぶつけた。
すごい音がした。
じーんと痺れる痛さに、声も出せずに頭を抱えてうずくまっていたら、お母さんがすぐに駆け寄ってきて、「なおみさんが、なおみさんが!真典、下りてきてー!」と叫んでくれた。
中野さんもすぐに下りてきて、介抱してくれた。
お姉さんは落ち着いた様子で、保冷剤とタオルを持ってきてくれた。
頭を冷やしながら居間に行くと、遺影のお父さんが笑っていた。
「お父さん、みんなが心配してくれました。私は今日、どこへも出かけずに静かにしています。慌てずに、欲張らずに、ひとつひとつやっていこうと思います」
私は家族と一緒にお盆を過ごせていることが嬉しく、ちょっとはしゃいでいたのだ。
「なおみさん、今日は、ゆっくりしとってや。お盆にどっかに出かけたら、ご先祖さまも、お父さんも淋しがるやろう?」とお母さん。
それからは、中野さんの部屋の畳の上に仰向けになり、ひたすら左頭を冷やしていた。
少しお昼寝もした。
夕方、中野さんがアトリエの庭の水まきに行くというので、ついていく。
夏のはじまりからたくさん咲いて、涼しげな青紫を楽しませてくれた、桔梗の花もそろそろお終い。
オリーブの木には小さな実がなり、ピンクの縁の白い薔薇がいくつも咲いていた。
映画を見に出かけていたユウトク君は、6時ちょうどに友だちを連れて帰ってきた。
夕方の庭のビールは、すぐに酔っ払ってしまい、半分も飲めなった。
夜ごはんは、タンドリーチキン(オーブンでいっぺんに焼いた)、シガラ、ポテトサラダ。

●2026年8月13日(木)晴れ

朝、目覚めてすぐの寝床で、なんで私はここにいるのだろう?と思った。
図書館に立てかけてあった、絵本『おもいで』のピンクのバスに惹かれ、手に取ってめくり、借りて帰った。
それから12年がたって、ここにいる。
不思議だけど、そうでもない気がしたり。
6時15分に起きた。
中野さんは先に起きて、絵を描く部屋でもうコーヒーを飲んでいる。
英語のラジオをつけてもいいかと聞くと、だめだそう。 
「なおみさんの家は、なおみさんの家。ここは、ここ」
9時半に、近所の「道の駅」のような店へ。
地元の野菜はもうほとんど売り切れ。それでもきゅうり、茄子、小さいピーマン、キクラゲ、ねぎ、青じそが買えた。
青じそを選んでいたとき、品のいい小柄なおばあさんが寄ってきて、小さな声で何か言っている。聞き耳を立てると、「近所だったらあげるのにねえ。庭にたくさん出てきて、困ってるの」。
私はとても嬉しかった。
そのあと、「ラ・ムー」へ。夜ごはんのハンバーガーのお肉などを買いに。
オーストラリア産の牛肉、合びき肉、国産の手羽元(明日はユウトク君が友だちを連れてくるので、タンドリーチキンにする予定)をどっさり買った。ベーコンの塊も。
中野さんのお母さんは、「ラ・ムー」の店頭にある売店の、100円のソフトクリームがいちばん好きだそう。
なので私も並ぶ。
待っている間、背中に太陽が当たってじりじりした。
ブルーハワイのかき氷を買ったおじさんが、店内のカート置き場で立ったまま食べているのが見える。
炎天下だから溶けてしまうのだ。
私も冷房の効いた車の中で食べた。
ソフトクリームはきれいな渦巻きで、けっこう濃厚で、すごくおいしかった!
中野さんの100円たこ焼きも、ひとつもらって食べてみた。
おいしい!
お昼ごはんは、卵チャーハン(中野さん作・キクラゲ、ねぎ、ウィンナー)、肉団子とピーマンの甘酢あんかけ(きのうの「551」の肉団子の残りに、玉ねぎとピーマンを加えて炒め直した)。
午後から、ハンバーガーのパティ(赤身の牛肉を粗めに刻んで、合びき肉に混ぜた)と、フライドポテトの仕込み。
私は今回、「中学生の基礎英語2」のドリルを持ってきた。なので、ユウトク君の夏休みの宿題にも興味しんしん。
「見せて」と頼むと、意外といやではなさそう。
私にもできそうなので、一緒にやることになった。
3時から、今日も御詠歌。
中野さんの鐘の音と、声に合わせて唱える。
私は、好きな歌をみつけた。
第14番の滋賀県三井寺の歌だ。
「いでいるや なみまのつきを みいでらの かねのひびきに あくるみずうみ」
4時前に終わり、明日のために手羽元を浸け込んでおく(にんにく、ヨーグルト、クミンシード、カレー粉がなかったのでフレーク状のカレールウを粉々にしてみた)。
夜ごはんは、ホットプレート・ハンバーガー(脂が多かったので、フライパンで下焼きしたパティをホットプレートに並べ、子どもたちはチーズをのせて溶かし、めいめいがトマト、レタス、紫玉ねぎをはさんだ)、フライドポテト(ちょっとしょっぱかった!さらしておく塩水が濃すぎたため)。
ハンバーガーのソースは、ケチャップにとんかつソースを混ぜたものと、そこにインドネシアのサンバルソースを混ぜた大人味の2種類。
バンズが小さかったので、ユウトク君、ソウリン君は3個ずつ、お義兄さんは2個、お母さん、お姉さん、中野さん、私は1個ずつ。
近所のおばさんのところに、4個お裾分け。
食べ終わり、ユウトク君と英語の宿題の続き。
ドリルの最後のページまでやってしまいたいそうなので、みんなに先にお風呂に入ってもらい、とんとんとテンポよく進めていった。
Doとbe動詞の使い分けや、日本語の文を英文に組み立てる頭の使い方など、やっていくうちに身について、私の方こそが勉強になった。
英語をぶつぶつつぶやいていると、インコのぴーちゃんが口真似をするのがおもしろく、ふたりで笑ったりして。
9時半にお風呂に入って、就寝。

●2026年8月12日(水)雨のち晴れ

雨が降っている。
6時半に起き、ラジオの英語講座。
ラジオ体操は高校野球でお休みなので、ベッドの上にiPhoneを置き、聞き逃し配信で。
今朝はジャンプもすいすい。
しっとりと汗をかき、朝ごはん。
今日から中野さん宅で夏休み。
4泊くらいするつもりなので、植木にたっぷりお水をあげて玄関に出したり(留守の間、文子さんが水やりにきてくださる)、あちこち掃除をしたり、洗濯物を干したり。
あ、晴れてきた。
じんじんみんみん蝉たちの声も、いちだんと大きくなった。
さっきまで雨が強かったので、タクシーを呼ぼうかと思っていたのだけれど、文子さんがこれから元町に出かける用事があるそうで、車で送ってもらえることになった。
メールが届いたとき、嬉しくてジャンプした。
11時になったら出発。
では、行ってきます。

(ここからは、中野家に着いてから書いています)
六甲は晴れていたけれど、小野は雨。
中野さんは、きのうのうちから私が来ていると、みんなにウソをついているのだそう。
なおみさんは仕事を持ってきて、ものすごく忙しくしているので、中野さんの部屋にこもっているんだと言って。
どうしてそんなウソをつくのだろうと呆れていたら、ソウリン君はけっこう信じているらしく、お姉さんにも今朝、「なおみさん、朝ごはんはどうするん?」と聞かれたそう。
家に着くと、お義兄さんは仕事、あとのみんなは美容院に行っていてお留守だった。
お父さんのお仏壇に挨拶をし、ご飯と海苔の佃煮でお昼ごはん。
ふたりでコインランドリーに行って、買い物をして帰ってきたら、みんなが戻ってきた。
勝手口まで出迎えにいくと、ユウトク君が満面の笑みで入ってきた。
「まー君(中野さんのこと)が言っていたこと、ほんとやと思った?」と私が聞くと、「ううん、ウソや思っとったで」と言いながらも、下を向いてにやにやしている。
お姉さんに聞くと、「私は信じとった。ユウトクもゆうべ、『なおみさん、ほんまに部屋にいるんやろか。まー君がそんなウソを言うはずはないしなあ』言うとったから、信じとったはずやで」。
ソウリン君に尋ねると、「ウソやと分かっとったで」と、普通の顔。
そして、お母さんは、「真典は幻覚を見て、頭がおかしくなったんちゃう?」と言っていたそう。
私は可笑しくてたまらない。
3時から、子どもたちと中野さんはリビングでサッカー(近ごろのブームだそう)。国別に別れ、それぞれ名前をつけていた。
ソウリン君(中国、チョン・チュンチ選手)、中野さん(イタリア、ファビオ選手)、ユウトク君(南アフリカ、ウィリアム選手)。
私はタイマーをストップウォッチ代わりに、審判をやった。
前半、後半、それぞれ3分間の真剣勝負。ユウトク君がだんとつに強い。
4時ごろ、仏壇の前に集まり、中野さんの声に合わせて御詠歌を唱えた(子どもたちはゲームをしていた)。
私はときどき、お父さんの遺影を見上げながら唱えた。
夕方、夜ごはんのじゃがいもをゆでながら庭でビール。
目に見えないくらいの小雨。蝉ではなく、秋の虫の声がした。
私が「なんで、そんなおもしろいウソをついたんですか?」と聞いたら、中野さんはすました顔で、「不在の効果です」と言った。
「いなかったと分かったことで、なおみさんが今いることが、みんなのなかで強調されます」
なんと!
私は、ものすごく納得した。
夜ごはんは、麦イカとじゃがいものにんにくバター炒め、カツオのたたき(ユウトク君だけ)、肉団子の甘酢あん(「551」で買った私のお土産)、サラダ(スーパーのミックスサラダに塩もみにんじんを加えて増やした)、ご飯、きゅうりのキューちゃん風甘酢漬け(お姉さん作)。

●2026年8月8日(土)快晴

今朝も海が真っ青。
ゆうべはけっこうよく眠れた。
窓を開けて寝られるようになって、体と気温がしっくりきた感じ。
じんましんも出なくなった。
まだ飲みはじめたばかりだけれど、皮膚科でもらった薬が効いているのかな。
5時前に起きた。
空は薄い薔薇色。
小鳥たちがさえずりはじめた。
蝉はまだ鳴いていない。
ふと、『気ぬけごはん』の1巻目を本棚から出してきて、ベッドの上で読みはじめた。
このころの私、おもしろいなあ。
子どもみたいに敏感だし、感じたことを出てきたままの言葉で書いている。
「気ぬけ=頭ではなく体で考えること」とでも思っているみたい。
今の「気ぬけごはん」の文は、その人がそのまま年をとって大人になったみたい。
当たり前だけど、なんだかおもしろい。
さ、今日は、ラジオ体操の前に、書きかけの原稿に向かおう。
2時くらいに書き上げ、編集者にお送りした。
暑くなってきたので、2階にエアコンを入れ、読書。
ふと見上げると、真っ青な空に、真っ白な飛行機雲が何本も伸びている。
夜ごはんは5時。
Amazon primeで、『スウィートランド』という映画を見ながら食べた。
おつまみ盛り合わせ(文子さんのカポナータ、ひよこ豆の塩ゆで、にんじんラペ、ハム、ゆで卵、クラッカー)とノンアルビール。
映画のとちゅうでふと窓を見たら、空があんまり青いので、そして新しい飛行機雲も伸びていたので、2階に上って窓を開けた。
知らない間に夕立があったのか、地面がうっすら濡れている。
どこもかしこも緑がくっきり。
猫森はいろいろな形の葉がびっしり生えて、熱帯雨林のよう。
ああ、植物たちが身を開いているような、青々とした匂い。
からーんころーん からーんころん
6時の教会の鐘が鳴り響く。
夏の夕方って、こんなに綺麗だったっけ。
夏は暑くてたまらないけれど、朝から晩まで眩くて、綺麗で、困ってしまう。
下りてきて、最後まで映画を見た。
とてもいい映画だった。
6時半くらいに中野さんから電話があり、缶ビールを開けた。
夕方の空のことを伝えると、小野はさっきまで暑かったけれど、急に涼しくなって、なかなか暗くならず、日食の日みたいな光だったそう。
そうか。やっぱり今日は、特別な夕方だったんだ。

●2026年8月6日(木)快晴

明け方、イソヒヨドリの澄んだ声がして目が覚めた。
すぐ近くで鳴いている。
5時少し前に起きてカーテンを開けた。
雲が薔薇色。
窓の真上の半月は、まだ黄色かった。
朝の新鮮な匂い。
ゆうべはよく眠れたので、もう起きてしまう。
キッチンに下り、コーヒーをいれて戻ってきた。
ああ、ようやくいつもの夏の朝が帰ってきたなあ。
おとついもゆうべも涼しく、エアコンをつけずに窓を開けっ放しで寝られた。
中野さんが泊まっていたときには、ベッドに入るとじんましんが出て、夜中に保冷剤で冷やしたりしていたのだけど、おとといもゆうべも出なかった。
やっぱりエアコンが関係しているのだろうか。
あとで皮膚科に行くので、先生に聞いてみよう。
きのうは、『光る海を見ていたら 日々ごはん2022.1−12』の取材で、京都新聞の行司さんがいらっしゃった。
本には付箋が貼ってあり、少し古びて、読み込んでくださっていることがわかった。
ほとんど質問をされなかったのに、行司さんと向かい合っているだけで、私の中からどんどん言いたいことが出てきた。
しかも、いちばん伝えたい言葉が、ぴったりのニュアンスを持って。
慌ててではなく、ゆっくりと、体をひとまわりして出てきた。
前回取材していただいたときにも感じたのだけど、不思議だなあ。
行司さんは私の声を聞き、ただうなずいているだけなのに、何かの真髄を見てくださっている感じがする。
本はけっきょく、いちども開かなかった。
インタビューが終わって、文子さんとファビオのところにお連れした。
ちょうどファビオが部屋で、プライベートのエギゼビションを開いているし、「彼の絵を見たいですか?」と聞いたら、「見たいです」と即答だったので。
秋にイタリアに行くとおっしゃっていたし。
文子さんともすぐに打ち解け、絵を見ながらファビオに英語で何かしゃべっていた。
そのあと4人で下りてきて、私の部屋でアペリティーボと夜ごはん。
きのうのうちに茄子のキーマカレーを作っておいたし、文子さんがいちど部屋に戻り、カポナータとプロシュート、クラッカーを持ってきてくれたので、私も冷蔵庫にあるものをちょこちょこ出した。
アペリティーボは、蒸し南瓜のサラダ(皮ごとマッシュして、フレンチマスタード、粒マスタード、ねり辛子、マヨネーズで和えた。辛子がきいていておいしかった)、にんじんラペ、ペペロナータ、カンパリソーダ(私)、カンパリ・グレープフルーツJ(行司さん)、ビール(文子さん、ファビオ)。
夜ごはんは、茄子のキーマカレーを温め(ゆで卵を加えた)、きゅうりとスイカの皮のサラダ(ディル、白ワインビネガー、オリーブオイル)。
中野さんが泊まっている間に、部屋の真ん中にテーブルを移動しておいたのも、とてもよかった。
この位置からだと、海と空しか見えない。
海がとても青く、涼しい風が吹いていた。
英語とイタリア語と日本語が飛び交う食卓、いい夏の夕方だったな。

●2026年8月1日(土)晴れ

明るくなっていたので、5時に起きてしまう。
ラジオでは「音楽の泉」。
そして、ベッドの上で片山令子さんの『夏のかんむり』。ぱっと開いたページの詩を、ゆっくりと読んだ。
どれも、はじめて読んだみたいにみずみずしい。
6時に起きて、朝風呂に浸かる前にあちこち雑巾がけをした。
このごろ、足の裏がざらざらしていたので。
セスキ水でこすってみたら、雑巾がすぐに真っ黒になる。
キッチンはきのうのうちにやったので、リビングも半分くらいした。
今日からまた、中野さんが泊まりにくる。
夏休みのはじまりだ。
中野さんはテーブルの天板を頑丈にするために、大工道具を持ってきてくれた。
リビングで板を切ったり、釘を打ったりしているのを遠くから見学しながら、私は白ワインをちびちび。
夜ごはんはあるもので。
野菜の冷たい前菜(にんじんラぺ、ペペロナータ、ゆでオクラ)、冷凍しておいた大きなソーセージ(グリーンソース、粒マスタード、ケチャップ)&ゆでじゃがいものオリーブオイル焼き、ペペロンチーノ(冷たい生トマトのマリネをのせた。中野さんだけ)。

●2026年7月30日(木)晴れ

きのうは「きょうの料理」で、20年前の私が出ている番組を見た。
清水農園で、ゴーヤーとトマトのサラサラカレーを作っていた。
なんだか、子どもみたいに若かった。
そう。
ゆうべ寝ようとしたら、太ももにじんましんが出た。
片方の足だけだけど、みみず腫れのようになった。
このところ、ちょっとしたことで湿疹ができ、赤くなるから、肌が敏感になっているのかなあと思っていて、ゆうべも痒かったから、いつもみたいにドクダミチンキを塗った。
枇杷の葉酒も塗ってみた。
原因はわからないけれど、パジャマのズボンのせいだろうか。
気になるので、夜中にパソコンを開き、検索してみた。
衣服のすれなどのほか、気温の変化についていけないことでもじんましんができるとのこと。
冷やして安静にしていれば、治るとのこと。
保冷剤を当てて冷やしてみたら、だんだん痒みがなくなってきた。
安心した気持ちで静かにしているのは得意なので、じっと目をつむっていたら、そのうち腫れもひいてきた。
朝起きたら、ほんのり跡が残っているけれど、痒くはない。
大丈夫だ。
このところ、酷暑とエアコンの寒さのいったりきたりだから、自律神経が鈍っているのかも。
今朝は、きのうよりは気温が低い気がする。
ラジオ体操では、きのうも今日もジャンプがすいすいできた。
午前中は、1階にいても過ごせる。
「ソラシ♪」の校正をしたり、お昼ごはんの支度をのんびりしたり。
2時過ぎ。
電線にいつものツバメが5羽、ぽつんぽつんと間を開けて。
今日は1階で仕事をがんばり、2階にもエアコンをいちども入れなかった。
夜ごはんは、サッポロ一番みそラーメン(ゆで卵、小松菜)、茄子と生姜のフライパン焼き。
暑くて食欲が落ちているときには、よく知っている味のインスタントラーメンがたいへんおいしい!

●2026年7月28日(火)曇りのち快晴、一時雨

5時半に起きた。
窓を開けると、まあまあ涼しい。
朝の涼しいうちに、「ソラノマド」の原稿書きの続き。
10時過ぎにまた暑くなったので、寝室の書斎へ。
今日も電線にツバメが5羽とまっている。
たまに7羽のこともあるけれど、ほとんどがこの5羽。
ぽつん、ぽつんとちょうどいい距離を空けながら、風に吹かれ、海の方を見ている。
同じ巣で大きくなった兄弟だろうか。
今日はちょっと涼しくて、助かるな。
さあ、お昼ごはんの支度をしに台所に下りよう。
換気扇がついたおかげで、ずいぶん楽。
塩サバを焼いて、きのうはおからを作ったので、和風のお昼ごはん。
このごろは冷蔵庫のものが傷みやすいから、モロヘイヤのお浸しも食べてしまおう。
午後、ちょっとお昼寝。
そしてまた、「ソラノマド」。
4時くらいに夕立。
けっこうな大降りだ。
夕方、文子さんが、梅田のデパートで買った鶏の胸肉を持ってきてくれたので、カンパリソーダ(グレープフルーツジュースをちょっと加えてみた)で小さく乾杯。
私はきのう、おからとにんじんラペをたくさん作りすぎたので、お裾分けができたのもグッドタイミングだった。
夜ごはんは、中落ちの残りでパテを作り(玉ねぎ、ケッパー、卵白、パン粉、イタリアンパセリ)バーガーにした、にんじんラペ、ペペロナータ(ケッパー、アンチョビ)。
夕立が降ってしばらくたってから、ふと窓を見ると、虹が出ていた。
きのうも、同じくらいの時間に出ていたっけ。
熊本で大きな地震があった。
どうか、みなさん無事でありますように。
夜空に遠雷。

●2026年7月26日(日)晴れ

朝起きるといつも、エアコンを消そうかどうしようか迷う。
迷った末に、窓を開ける。
セミもがんばって鳴いているし。
今朝は、山から風が吹いてきて、きのうよりも少し涼しい気がする。
朝ごはんはスイカ&パイナップルのヨーグルト。
なんとなくお腹が空かないので、パンは食べない。
10時少し前に、文子さんが買い物に連れていってくれることになっている。
この暑さのなか、とても外を歩く気になれないので助かった。
大きめの保冷剤を支度しよう。

行ってきました。
今日は土用の丑の日なのだな。
住吉の「いかりスーパー」も、「コープさん」も、鰻弁当や鰻の蒲焼がいっぱい並んでいた。
私はしじみとまぐろの中落ちを買った。
先週の金曜日、私は2階の寝室に小さな書斎を作った。
昔々、祖父がこしらえたライティングビューローの前に、スイセイが作ってくれた木箱をふたつ並べて。
ライティングビューローは、高校を卒業したときに黒いペンキで塗って、東京に持っていってから、ずっと化粧台として使っている。
もう、50年近いおつきあい。
扉を開けると、化粧品などの細々したものが並んでいるので、フランスの蚤の市で買った刺繍のクロスをかけてみた。
風が止まってあまりに暑く、1階で過ごせなくなると、パソコンとキーボードを持ち込んで、ここで書き物仕事をしている。
写真を撮って文子さんに送ったら、「わー、とっても素敵!まるでヨーロッパの小さなサマーハウス(夏の間や週末を過ごすための別荘)にあるかわいい小部屋みたい」と、メールが届いた。
そんなにいいものじゃないけど、嬉しいな。
「It suits you perfectly!」と書いてあった。あなたにぴったりという意味らしい。
夜ごはんは、中落ちどんぶり(卵黄の醤油漬け、ねぎ、青じそ、焼き海苔)、おから、焼きなす、大根の漬物、しじみの味噌汁。

●2026年7月23日(木)晴れ

朝のラジオで、神戸は38度になると言っていた。
きのうのうちに、思い切って美容院に行ってきてよかった。
ずいぶん短くし、襟足の内側もすいてもらったおかげで、首まわりがとても涼しくなった。  
お昼を食べそこねたので、「丸徳寿司」に寄って、エビの箱寿司やおいしい海苔巻きを買って帰ってきた。
食べ終わると、猛烈に眠たくなった。
暑い中を歩きまわったせいで、体力が消耗したんだろう。
今朝も、海や街が白くけぶっている。
きのう、街の方から見るたら、山が白くけぶっていた。
暑さで霞んでいるのだろうか。
それにしても暑い。
蝉たちの声も、なんだか弱々しく感じる。
今、この日記は2階の寝室で書いている。
クーラーを入れているけれど、洗濯物を干しているので窓は開けたまま。
このところの猛暑(酷暑だろうか?)とのつき合い方が、私にはまだよくわからない。
今日はここで避難しながら、ワンピースの続きを縫おう。
朝のうちに、干し椎茸と昆布のおだしで、冬瓜とお油揚げを煮ておいた(梅干しの種も入れてみた)。
お昼には冷めているだろうから、きのうの「丸徳寿司」の残りのお寿司と一緒に食べるのが楽しみだ。
ツバメが電線に7羽。
とても暑そう。
翼を持ち上げたままじっとしていたり、ばさばさと動かしたり。
「すっかり、脇の下に汗をかいちゃったぜ」みたいな。
風を入れているのかな。
夕方、文子さんとファビオのところへ。
今年もマリリンが大きなスイカを送ってくれたので、切り分けにいった。
楽しくて、なんとなくアペリティーボになり、私はババガヌーシュを取りにいちど戻り、そのまま夜ごはんもよばれてしまった。
アペリティーボはナッツ&ババガヌーシュ&クラッカー、缶チューハイ、ハイボール。
夜ごはんは、食卓にコンロを出して、チキンの焼肉とサムギョプサル(豚バラ肉、長ネギ)。
手作りヤンニンジャン、豆もやしとにんじんのナムル、パジョリ(白髪ネギをおろしにんにく、醤油、きび砂糖ちょっと、酢、ごま油、韓国唐辛子で和えたそう)、キムチ、サニーレタス、プリーツレタス。

●2026年7月21日(火)晴れ

ゆうべはなんだかよく眠れず、明け方に怖い夢をみた。
目覚めたとき、どきどきしていたので、枕もとの中野さんの絵を見ながら、「ここは、安全だよ」と自分に言い聞かせた。
今朝はきのうよりも暑い。
きのうの朝6時は、窓を開けると涼しい風が入ってきたもの。
それでもクーラーを消し、えいっと起きた。
蝉たちがじりじりわんわん。
朝いちばんで、調理台と流しまわりをクリーナーでぴかぴかに磨いた。
ラジオ体操は窓を閉め、クーラーをまたつけて。
ジャンプをするときに体が重く、高く上がれなかった。
暑さで体がまいっているのかな。
午前中はあちこち掃除機をかけたり、手紙を書いて荷物を作ったり。
午後からは、「坂の上のソラシ♪」の原稿書きの続き。
3時には仕上がり、宮下さんにお送りできた。
それにしても暑い。
息がしにくいくらい。
海には靄がかかり、街を包んでいる空気が白い。
さあ、2階にクーラーを入れ、ワンピースの続きを縫おう。
夜ごはんは、ババガヌーシュ&クラッカー、にんじんラペ(塩漬けケッパー)、スイカの白いところのサラダ、ノンアルコールビール。
日暮れどき、ようやく涼しい風が吹いてきた。
ひぐらし鳴いて、白い半月。
汗をいっぱいかいて、冷たい水やアイスティーをごくごく飲んで。お風呂に入ったら、涼しい寝室でパジャマに着替える喜び。
暑いけど、今年も夏を楽しもうと思う。

●2026年7月20日(月)晴れ

朝からヘナ染め。
そして、きのうの続きの「坂の上のソラシ♪」の原稿を書く。
蝉たちがじゃかじゃかと鳴いている。
暑い暑い。
でも、風があるので窓を開けていれば大丈夫。
3時くらいに、書けたかも。
締め切りはまだ先なので、ちょっとねかせておこう。
コーヒーをいれ、こんどは「気ぬけごはん」の校正。
夏のワンピースは、両肩の縫いしろの始末ができた。
夕方、小さなツバメたちが、空の高いところで何羽も飛びまわっている。
西の空には白い月。
新月はついこの間だったのに、もう半月に近づいている。
海が青いな。
夜ごはんは、ペペロンチーノの冷たいトマトソースのせ(しらす)、にんじんラペ(塩漬けケッパー)、炭酸水。
YouTubeで『ムーミン谷の仲間たち』を見ながら食べた。
川原さんちの猫、ラブちゃんの鈴の音にそっくりなニンニが出てくる、「姿の見えないお友達」と「笑顔がもどったニンニ」が見たくなったので。
パスタがとてもおいしくできた。
オリーブオイルでにんにくを炒め、アンチョビと唐辛子を加えて炒め合わせたところに、ゆで汁を加え、硬めにゆでたスパゲティーをしっかり和えて器に盛る。
ゆでている間にトマトをさいの目に切ってボウルに入れ、レモン汁、オリーブオイル、塩、バジル(鉢植えの)を混ぜ、冷やしておいたのを上にかけた。
しらすも少しのせたのだけど、なくてもよかったな。
夏にぴったりのおいしさ。
日暮どき、ひぐらしが鳴くようになった。

●2026年7月18日(土)晴れ

5時半に起きて、ラジオ。
『音楽の泉』でモーツアルトがかかっていた。
半分うとうとしながら考えていたのは、日記について。
東京で新聞の取材を受け、「最終巻ということですが、どのように感じてらっしゃいますか?」と聞かれたとき、私はちゃんと答えられなかった。
日記を書くのはあまりに身近なことで、わざわざ考えてこなかったから、言葉で表すのがとてもむずかしい。
しどろもどろを通り越し、思ってもみない言葉が口から飛び出したりもした。
きっとまだ、『日々ごはん』シリーズが終わってしまう実感がないんだろうな。
うろうろと考えているうちに、日記を書くのは、自分の輪郭を体の内側から撫でて確かめることだと思った。
それは、小さいころからやってきた私のクセで、わざわざ言葉にはしなかったけれど、今はぴったりくる言葉を探すのが楽しいので、書きとめている。
それを、20年以上も続けてこれたのは、やっぱり、本にするという目的がどこかにあったからかもしれない。
どうなんだろう。
まだ、よくわからない。
蝉たちがしゃんしゃん。
数は少ないけれど、今朝から本格的に鳴きはじめた。
東京に行ったのは先週の土曜日だから、今日でちょうど1週間だ。
ようやく、いつもの私の暮らしが戻ってきたみたい。
神戸に帰ってきたのは火曜日だったのだけど、中野さんがいる部屋に帰ってきたようだったから。
中野さんは画廊通いで忙しいのに、私よりもきれいに住んでいてくれた。
洗濯物もきちんとたたんであったし、祭壇の小さなグラスも、私はいつも水だけで洗うのに、洗剤をつけてちゃんと洗ってから、新しいお水を注いでくれたらしく、ぴかぴかだった。
きれいなのはうれしかったけど、そこに、自分の匂いをつけていく感じ。
お昼前のラジオで、視覚障害の小学生たちが詩や作文を作る番組をやっていた。
子どもたちが自分で朗読する。
読み終わって、歌人の方が感想を言うのだけれど、それがとてもよかった。
言葉について話していたのもおもしろく、ところどころメモをとった。

・言葉には願いが宿る。
・ものに形をつけるのが言葉。
・思っているだけでは、ふわふわとしているけれど、言葉をつけると形になる。形が見えるようになる。
・気持ちはどんどん忘れてしまうので、残すことができないけれど、言葉を与えると残すことができる。

ああそうか、だから私は日記を書いているんだな。
読み返せばまた何度でもそこに行けるから、私は本にし続けてきたんだ。
その本の出版が終わるというのは、まだ、よくわからない。
わからないことは、わからないままにしておいてもいいんだと思う。
きっと、まだ、言葉にしたくないんだと思う。
こんど取材をしていただくときには、そう話そう。
ラジオを聞きながら夏のワンピースの裁断をし、午後には肩と脇が縫えた。
明日は、縫いしろの始末をするつもり。
夜ごはんは、チキンのじりじり焼き(焼きトマト添え、水菜)、ノンアルコールビール(川原さんちで、お母さんと3人で飲んでいたのと同じもの)。

●2026年7月17日(金)晴れ

東京から帰ってきたら、六甲はすっかり夏になっていた。
蝉も鳴きはじめたし、びっくりするほど暑い。
今回の上京は、川原さんの横浜の実家に泊めていただいた。
新居のマンションは、仕事場としてだけ使われていて、川原さんもまだいちども泊まったことがないそうなので。
90歳のお母さんと、猫と、川原さんが暮らしている洋風の大きな家。
高台にある、緑に囲まれたとても居心地がいい家で、私は毎晩よく眠れた。
旅に出ると眠れなくなる私が、神戸にいるときよりもぐっすり眠れたくらい。
3泊させてもらったうち、朝ごはんは川原さんとお母さんが、夕ごはんは私が作った。
1日目は新鮮な有頭エビで、お刺身とカルパッチョ。
みそのたっぷり入った頭と殻は、オリーブオイルとにんにくでよく炒め、エビの香りのトマトソースを作ってパスタにした。
2日目はトークイベントだったから、川原さんも一緒に青山の中華レストランで。
3日目は牛すじ大根。朝から煮込んでいたので、とろとろにできた。
お母さんはその日、お昼ごはんが3時くらいだったので、お腹は空いていないと言っていたのに、ひと口食べたらおいしかったらしく、「私たちの2倍食べたよ」と川原さんが笑っていた。
毎日毎日、川原さんと一緒にいたので、神戸に帰ってきた夜と、次の日は、中野さんに向かって度も「川原さん」と何呼びかけてしまった。
そのたびに中野さんは、「おもしろいから、ずっとそう呼んでいてください」と言った。
私の脳みそは単純だから、近くにいた大切な人の名前が混同し、ひとつになってしまうのだな。
中野さんはきのうの午後に帰っていった。
今朝、洗濯物を干していたら、電線にツバメが何羽かとまっていた。
目の前の2羽は、体が傾いたままじっとして、今にも電線から落ちそうだった。
瞼を閉じているような気がして、双眼鏡でのぞいてみたけれど、はっきりとはわからない。
居眠りしているみたいだったけど、そんなことあるんだろうか。
しばらく観察していたら、はっとしたように上体を持ち上げ、羽繕いをしていた。
そのうち1羽が寄ってきて、体をぴったりくっつけ、海の方を見ながらつつき合っていた。
きっと、今年巣立ったツバメだろうな。
それにしても私は、なんとなく六甲に帰ってきた実感がない。
ひさしぶりの東京が楽しかったから、まだ戻りたくないんだろうか。
この暑さに体を慣らすのだけでも充分な気がして、仕事はまだ何もしない。
夏のワンピースを縫おうかと、生地の上に型紙をのせるところまではやってみた。
あと、パイナップルの皮をむいて切り分け、保存容器にしまった。
ああ、海が青いな。
蝉がじりじり鳴いている。
夜ごはんは、茄子と白ズッキーニのキーマカレー(いつぞやの残り)にトマトとバジルを加え、冷やご飯にかけたもの、スイカの白いところのサラダ。
神戸に帰る日に、丹治君と美佳ちゃんと食べた、「信陽堂」の近所の定食屋さんのカレー、お家のカレーライスみたいでおいしかったなあ。

●2026年7月11日(土)晴れ

ゆうべは11時に寝た。
中野さんがお風呂から出たら、私はもうすーすーといびきをかいて寝ていたとのこと。
ぐっすり眠れたし、夢もみた。
猫を3匹飼っていて、窓のこちら側から一緒に外を見ている。
窓もドアも閉まったままなのに、猫たちはトイレをどうしているんだろうと気になったのだけど、それは幻の猫だから大丈夫なんだと誰かに教えてもらう夢。
朝ごはんに、中野さんがいり卵のポケットサンドを作ってくれた。
マヨネーズが控えめでおいしい。
半分食べて残りは包み、新幹線で食べることにする。
今日は、新横浜で下り、電車を乗り継ぎ青葉台へ。
川原さんの実家と、その近くの新居へ行く。
どちらに泊めてもらうかは、行ってから決める。
どんなところだろう。
楽しみだなあ。
「ギャラリー島田」に行きがてら、中野さんが新神戸まで送ってくださる。
では、行ってきます。

●2026年7月10日(金)快晴

夜中に目が覚めてしまい、朝方までうろうろ。
二度寝をしたら8時まで寝てしまった。
おかげでよく眠れた。
カーテンを開けると、天晴れなお天気。
ああ、もったいない。
急いで洗濯し、ラジオ体操もすべり込みセーフ。
洗濯物を干すとき、床が熱くなっていた。
今年はじめてかも。
でも、海からの風はひんやり。
今日からまた、中野さんが泊まりにやってくる。
しばらく「ギャラリー島田」に在廊するので。
そして私は、明日から東京。
中野さんは私の部屋でひとり暮らしだ。
カレーを煮込んだり、掃除をしたり、荷物をまとめたり、ゆっくりゆっくり支度をする。
夕方、汗をかいたのでお風呂に入ってしまう。
お風呂上がり、海が青い。
明るいうちのお風呂は、最高だな。
今年もまた六甲に夏がやってきた。11回目の夏だ。
今は6時。
もう少ししたら、中野さんが帰ってくるけれど、ひと足先にハイボールを飲んでしまおう。
ツバメが2羽飛び交っている。電線には小さな小鳥。
青いお腹の鳥が、山の方から飛んできて、ヒマラヤスギの木に飛び込んだ。
街が白く光っている。
あー、しまった。
今思い出したのだけど、きのうが母の命日だった。
そうか、もう、丸6年がたったのか。
忘れてしまうほどになったか。
去年までは、お花を買っていたのに。
お母さんごめんね。
夜ごはんは、茄子のキーマカレー(白ズッキーニ入り)、かぶとズッキーニのサラダ(いつぞやの。ディル、イタリアンパセリ)の予定。

●2026年7月9日(木)晴れ

よく晴れて、海も青い。
もう、梅雨明けしたみたいにいい天気。
6時ちょうどに起きて、英語講座をひと通り。
ラジオ体操もした。
中野さんが帰ったのはおとつい。
誰かと一緒に過ごすのは、思ってもみないことがたくさん起こって、とっても楽しいのだけれど、やっぱりちょっとくたびれる。
つい飲みすぎてしまうんだよな。
今朝からようやくいつもの体調に戻ったみたい。
きのうは、起き抜けに土門蘭さんの『死ぬまで生きる日記』を読んだ。
とちゅうで涙が噴き出した。
すごい方だなあ。
夢中になって最後まで読んでしまい、午後からはお昼寝。
村上さんからの電話で起き、青山ブックセンターでのトークイベントの打ち合わせをした。
そのあと、『ココアどこ わたしはごまダレ』を急に読みたくなって、ベッドで読みながら、寝たり起きたり。
目を開けるたびに、ぽかんとした青空があった。
そうだ。
きのうの朝、蝉の声がした。
しばらく鳴いて、すぐに静かになったけど。
中野さんが帰った日は、小野はすっかり夏日で、蝉たちも元気に鳴いていたそうだ。
やっぱり六甲は涼しいんだ。
今も、海から山から、涼しい風が吹き抜ける。
土曜日から上京するので、冷蔵庫の野菜を使い切りたくて、新生姜と万願寺唐辛子のきんぴらを作った。
昆布の薄味佃煮にも、新生姜をたくさん刻んで、青山椒の実も加え、今煮ている。
ふと思いつき新生姜、にんにく、クローブ、カルダモン、クミン、コリアンダー、フェンネル、赤唐辛子をすり鉢でつぶしているところ。
今日のうちにマサラを作っておいて、明日、茄子のキーマカレーにしようと思って。
2時からは、『光る海を見ていたら』の神戸新聞の取材。
記者の方は若くて元気な方だった。
はじめはお互いに緊張していたのだけれど、話しはじめたらぐんぐん楽しくなり、たくさん喋ってしまった。
喋りながら私は、HPで「日々ごはん」を書きはじめたころのことなど、すっかり忘れていた若いころのことをいろいろ思い出した。
若い人といたからかも。
取材は4時に終わり、六甲駅までお見送りがてら、私も坂を下りることにした。
マンションの勝手口から出て山を仰ぐと、緑がもりもり。
空は青く、「もう梅雨明けしたみたいな空ですね」と私が言ったら、「きのう梅雨明けしたそうです」と、彼女が教えてくれた。
ふたりで日傘を差し、青い海を眺めながら坂を下りた。
なんだか、いつもよりも海が広々と見えた。
別れてから私は銀行の用事をすませ、「いかりスーパー」で川原さんのお土産を買った。
タクシーで帰ってきて、本格的にカレー・マサラの仕込み。
夜ごはんは、コロッケ(スーパーの)トーストサンド(千キャベツ、イタリアンパセリ)、にんじんラペ&かぶとズッキーニのサラダ(ディル、イタリアンパセリ)。

●2026年7月5日(日)曇りのち雨

ゆうべ、中野さんがギャラリーから帰ってきたのは、6時半くらい。
ビールを軽く飲んで、新しい絵本『いしにさくはな』(文、内田麟太郎・絵、中野真典)と、『光る海を見ていたら』の刊行を祝し、乾杯した。
夜ごはんを食べたのが8時だったのだけど、食べ終わったら猛烈に眠くなり(片づけは中野さんがしてくれた)、お風呂に入ってバタンキュー。
ぐっすり眠って、今朝は7時に起きた。
ラジオ体操もした。
ご飯を炊いて、おにぎり(即席塩鮭のツナマヨ風、塩こんぶ、ふきの葉みそ)を作った。
朝は雨がやんでいたのだけれど、中野さんが出かけるころになってまた大降りになってきた。
今夜は、絵本編集者の小野さんと、パートナーの洋子さんがうちにいらして、「ふくう食堂」を開くので、支度をしながら「気ぬけごはん」を書くつもり。
雨、雨、よく降るなあ。
午後に霧が出て、窓が真っ白になった。
今夜の「ふくう食堂」のメニューは、『いしにさくはな』に出てくる、いろいろな色の花みたいな料理。
トマトと紫玉ねぎのサラダ(赤・ケッパー)、とうもろこしと伏見唐辛子のかき揚げ(黄)、ロシア風ビーツとじゃがいものサラダ(ピンク)、たたききゅうりのねぎ油和え(緑)、スペアリブと大根の和風煮込み(茶)、新生姜とお揚げさんの土鍋ごはん(アイボリー)、デザートはバニラアイスのヨーグルトがけ(すもものシロップ煮)の予定。
小野さんと洋子さんは展覧会を見てから、中野さんの車でいらっしゃる。

●2026年7月2日(木)雨のち晴れ

お昼ごはんを食べて、美容院。
青い海を見ながら坂を下りた。
明け方まであんなに降っていた雨が止み、梅雨明けしたみたいな日。
そんな日に、「ギャラリー島田」で中野さんの展覧会がはじまるんだな。
今日は、飾りつけ。
美容院から出たときにふと思いつき、「丸徳寿司」さんで海苔巻きを買うことにした。
このところ私は、なんとなく食欲が落ちているし、中野さんも喜びそうな気がして。
暑い、暑い。六甲道から六甲に歩く間にも汗びっしょり。
八幡さまでひと休み。
龍の口から流れ出る冷たいお水を飲んで、茅の輪くぐりをした。
軽く買い物。
タクシーを待っている間にも汗をかいたので、帰り着いてすぐにシャワー。
ああ、夏がやってきた。
今は6時。
海があんまり青いので、窓辺のテーブルにまな板を持っていって、キャロットラペのにんじんを刻んでいる。
甘夏もむいた。
このテーブル(絵を描くとき用のベニヤの天板)になって、よかったな。
これもまた「ふくう食堂」かも。
今、イルカの船に西陽が当たってまっ白に光り、すぐにまたもとに戻った。
山からの風が盛大に吹き、木々の枝をざわざわと揺らしている。
裏返っている白い葉。
玄関からも、ちょっと寒いくらいの山の風が吹いてくる。
ていうか、ここは街よりうんと涼しいんだ。
今日、それがよく分かった。
中野さんは空が蒼く、たなびく雲がまだ白いころ、暗くなる前に帰ってきた。
夜ごはんは、オクラとミニトマトのだし浸し(おろし生姜)とビール。太巻き、エビの箱寿司、納豆巻き(大皿に盛りつけ、ミョウガと青じそを梅肉で和えて添えた)。

●2026年7月1日(水)雨

静かな雨の日。
朝から、「天然生活」の校正にじっくり向かう。
ラジオ体操のあとで、ヨーグルトの夏みかんを房からはずしながら、英語をぶつぶつ。
いつものように朝ごはん。
今日からあっという間に7月だ。
肌寒いのか、蒸し暑いのか分からないような陽気だけれど、袖なしのワンピースがちょうどいい。
午後からも校正の続きをやって、宮下さんにお送りした。
続いて「気ぬけごはん」の校正も、島崎さんにお送り。
下のポストを見に行くついでに、外に出てみた。
霧のような雨。
山に向かう坂道の、いつも丹精をしているお婆さんの庭から、クチナシの花の香りがやってきた。
クマノミズキの匂いと混ざっている。
雨の日は、植物の精気の匂いがする。
みな葉っぱをいっぱいに開き、雨を受け入れているからかな。
霧のような雨はそれからも降り続き、夕方に強くなってきた。
梅雨冷えみたい。
なんとなく胃が重たく、お腹も空かないので、夜ごはんはじゃがいも粥だけ。

●2026年6月27日(土)雨のち曇り

5時に目覚め、ラジオ。
『音楽の泉』という番組で、ベートーベンがかかっていた。
とても静かで長い曲(あとで調べたら、ピアノ三重奏曲「大公」という曲だった)。
聞きながら私は、『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』の続きをゆっくりと読んでいた。
なんだか1日1日が長く、いちいち感じ入ってしまい、早く読めない。
自分が過ごしてきた日々なのに、もう、誰のものでもない感じがする。
朝からサイン。
グールドのベートーベンのCDをかけながら。
窓辺のテーブルに本を並べ、45冊。1冊ずつ、ゆっくりと。
空の下の方で、同じような形の雲が一列になり、端から端まで行列していた。
お昼前に雨が上がった。
今は2時。
ちょっと晴れ間も出てきた。
対岸の山々が青いので、急いで2階の窓を開けにいく。
洗濯物が乾きそうだ。
雨上がり、緑が揺れてさわさわと音がする。
この部屋にも風が吹き抜けていく。
もうじき、文子さんと車でお買い物に出かける予定。
迎えにくるまで包丁を研ごう。
夜ごはんは、文子さん&ファビオと。ポークとチキンのサルティンボッカ、きゅうりとマッシュルームのサラダ、ミニトマトと紫玉ねぎのサラダ、ホワイトビール、白ワイン、ジントニック。
おいしくて、楽しくて、ちょっと飲みすぎた。
9時過ぎに部屋に戻り、歯も磨かずに寝てしまった(夜中に目が覚めたら、服のまま寝ていてびっくりした)。

●2026年6月26日(金)雨

ゆうべは雨の音を聞きながら寝た。
台風がきているらしい。
6時前に目覚め、英語講座のラジオのオンパレード。
金曜日なので、どの番組も復習回だった。
雨、雨、雨の、梅雨らしい朝。
布巾やクロスの臭いがなんとなく気になるので、漂白剤の粉を溶かして、少し煮沸した。
洗濯機にも洗剤と混ぜ、つけ置き洗い。
朝からエアコンを除湿にしておいたら、きのう干した洗濯物がどうにかこうにか乾いた。
雨は降っているけれど、空が明るい。
お天気雨ほどではないけれど。
窓を開けると、ひんやりとしている。
木々が枝を伸ばし、風に揺れて気持ちよさそう。
きのうは、ひさしぶりに三宮に買い物に出た。
「紀ノ国屋」さんにも行ったから、今うちにはおいしいものがいろいろある。
「阪急デパート」の地下の「KYK」売り場で、ヘレカツサンドを買おうかどうしようかと迷っていたとき、知らないおばあさんが近寄ってきて、「あなたも長靴ねえ。私も、履いてきちゃったわあ。雨がひどかったですもんねえ」と声をかけられた。
なんだか、長靴を履いてきたことが恥ずかしいみたいだったので、不思議に思ったのだけど、そういえば、他の人たちは誰も長靴を履いていない。
「MORIS」にサインをしに寄ったので、今日子ちゃんに聞いてみたら、神戸の人はあまり長靴を履かないのだそう。
「へー、そうなんだ」
窓の外を見てみると、確かに長靴を履いている人はいなかった。
おにぎりをひとつ買って持っていったら、今日子ちゃんが自分たちのお昼ごはんのお味噌汁を温めてくれた。
干し椎茸のおだしで、具は、たっぷりの新玉ねぎと干し椎茸とお揚げさん。
甘みがあって、すごーくおいしかったので、私も真似をして、きのうのうちから干し椎茸をもどしておいた。
今日のお昼は、新玉ねぎ(この間、「六珈」さんにいただいた)とえのきのお味噌汁。
そうそう。
「MORIS」では、今日子ちゃんが新刊のお祝いに、米粉のくるみ入りマドレーヌを焼いてくれた。
そのひとつにろうそくを1本立て、「おめでとうございます」と言いながら今日子ちゃんがキッチンから出てきたとき、うれしくて涙がにじんだ。
私は本を作るのが仕事だから、新刊が出てもあまり「おめでとう」とは言われない。
でも、長い時間をかけ、がんばって作るので、そんなふうに声をかけてもらえると、やっぱりとてもうれしい。
この間も、スイセイから珍しくメールが届き、「もちろんみいはお疲れさんだが、いい人々に囲まれて幸運だったよ。おめでとう」と書いてあって、じーんとしたのだった。
今日は、「きょうの料理」のテキスト校正にゆっくり向かったら、もうおしまい。
急いでする仕事は何もない。
余裕があったら、サインをしよう。
夜ごはんは、にぼしと干し椎茸のだしの豆もやしスープ(ニラソース)だけ。

●2026年6月24日(水)曇りのち雨

今朝も5時前に起きた。
窓を開けると、曇り空。
緑の匂いがする。
コーヒーをいれて戻ってきたら、ファビオが下の道路で準備運動をしているのが見えた。
これから走りにいくんだ。
早朝のランニングは気持ちがいいだろうな。
電気工事のために、10時半からマンション全体が停電するとのこと。
台所の電灯がふいっと消え、突然静かになった。
冷蔵庫の音もしない。
大きなモニターの画像が消えたので、窓辺のテーブルにノートパソコンとキーボードを運び、きのうから書きはじめた「ソラノマド」に向かう。
お昼の味噌汁の大根を煮ている音が、くつくつとよく聞こえる。
これなら、煮過ぎてしまうこともない。
そして、とても集中できる。
ラジオも音楽も聞けないけれど、パソコンだけはちゃんと使えることがとてもありがたい。
窓の外は曇り空。
小鳥たちの声、柱時計の音、たまにヘリコプターの音、飛行機の音。
トイレに入ってもまっ暗で、しんみりと静か。
不便だけど、時間の流れがいつもと違う。
お昼のテレビが見られないので、きのう届いた分の本にサインをして過ごした。
1時半に電気がつき、部屋中の音が戻った。
『マッサン』と『風、薫る』の見逃し配信を見ながら、お昼ごはん。
午後、「ソラノマド」を書き上げ、丹治君にお送りした。
肌寒いので、夜ごはんは餃子(いつぞやに冷凍しておいた)を蒸してみた(セイロにキャベツをしいた。ポン酢醤油と大根おろしで)、大根のスープ(昆布とにぼしのだし)。
Amazonプライムで、『ひつじ探偵団』を見ながら食べた。
羊の話す英語が分かりやすく、勉強になる。
次は日本語字幕を消して、もう一度見たい。

●2026年6月22日(月)曇り

5時前に起きた。
いつもの時間に、ラジオ体操。
きのうはまだ体が重く、ほとんど動けなかったのが、今日はしゃきしゃきと動ける。
体ってすごいな。
ちょっと荒療法かもしれないけれど、いちど調子をくずし、しっかりと休むと、回復したときには前よりも元気になっている。
朝のうちにあちこち掃除機をかけ、洗濯機もまわし、ベッドの上で「ソラノマド」を書きはじめた。
サイン本はきのうのうちにすべて終わり、150冊分を梱包してある。
もうじき、ヤマトさんが集荷にきてくださる。
夜ごはんは、鰆のムニエル(マッシュルーム、ミニトマト、にんにく、バルサミコ酢、醤油)&蒸したじゃがいもをオリーブオイルで焼いたもの、ベビーリーフ。

●2026年6月20日(土)小雨

朝起きたら筋肉痛だった。
明け方には、ふくらはぎもつった。
きのうは「天然生活」の撮影で、宮下さんとよしこちゃんが来てくださった。
本についての撮影なので、料理は特別作らなかったのだけど、なんだかくたびれている。
お腹も壊し気味。
でも、心地よい疲れ。
大切にしている本について、自分のこれまでと現在について、今の気持ちを宮下さんにたくさん話し、聞いていただいたので、使い果たしたみたいな感じ。
撮影が終わってから、文子さんとファビオのところに行って、宮下さんと4人で飲んだ。
楽しくて、私はちょっと飲みすぎたのかもしれない。
きのうは、『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』の見本が届いたので、母の祭壇に供えておいた。
それを今朝、起き抜けのベッドの中で読みはじめた。
何度も校正をして、あんなにしつこく読み込んでいたのに、本になると何もかもが新しく感じる。
はじめて読んだみたいな日記。
今巻は、これまでの『日々ごはん』シリーズの中でも類をみないほどの厚さがある。
国語辞典くらいに分厚いのだけど、ちっとも重い印象はない。
つやつやとしたカバーの色とりどりのマス目も、まっ白な扉のマス目も、ひとつひとつが日々、日々、日々という感じがする。
そして、まるで地層のように毎日が重なっている紙。
だからこの厚さは、必然のように感じる。
最終巻で、『日々ごはん』の象徴のような本ができたこと、私はとてもありがたい。
今朝は、ラジオ体操を休んだ。
あまりお腹がすかないので、朝ごはんはヨーグルト(りんご、はっさく)と紅茶だけ。
午前中にサイン用の本が150冊分届いたけれど、今日は仕事を休みにして、このままベッドで続きを読もうと思う。
ここ何日か小説を読み続け、本の中の世界にのめりこんでいた。
それもとても幸せだったのだけど、今日は雨の音を聞きながら、自分の書いた真新しい本を同じベッドで読めることが、じんわりと幸せ。
ゆっくりと読んでいるうちに眠くなり、3時までくったりと昼寝をしてしまった。
熱はないのだけれど、体が火照っている。
私は暑気にあったのかも。
きのうは、今年はじめての蒸し暑さだったものな。
少し楽になってきたので、サインを30冊だけした。
1冊、1冊に、感謝の気持ちを込めて。
みなさんの街の本屋さんに並ぶのは、7月のはじめだそうです。
夜ごはんは、冷やご飯でお粥(大根をお米と同じ大きさに刻んで加えた)、梅干し、海苔の佃煮、卵豆腐。
食べ終わったころに、亜由美さんがおいしいものをいろいろ届けてくださった。
杏(そのまま食べられる)、ブラックベリー、シュークリーム、黒ごま豆腐、バジル入りさつま揚げ、ベビーリーフ、いぼいぼきゅうり、マッシュルーム、ミニトマト、ホーリーバジル(トゥルシー)など。
今の私にぴったりなものばかり。
こんな雨のなかを、ありがたいなあ。
「FARMSTAND」のシュークリームは、たっぷりのカスタードクリームに、ヨーグルトが混ざったような濃厚なクリームが、パリッとした皮に挟まっていた。そして、甘酸っぱい小さな苺がふたつ。
なんておいしいんだろう。
今夜はゆっくりお風呂に浸かって、早めに寝よう。

●2026年6月18日(木)曇りのち晴れ

今は夕方の6時。
海が青い。夏みたいに。
昼間は蒸し暑かったけれど、いい風が吹いている。
トークイベントのため7月に上京するので、取材のスケジュールを決めたり、明日の撮影の賄いごはんの支度をしたりと、のんびり動いていた。
きのう私は、東直子さんの『薬屋のタバサ』を一日中読んでいた。
ベッドの中で読み終わってから眠った。
やっぱり、大好きな世界だった。
それで今日は、ふわふわとしているんだと思う。
3時ごろ、海があんまり青く、ベッドのシーツがまっ白でひろびろと見えたので、寝転んで川上弘美さんの『大きな鳥にさらわれないよう』を読みはじめた。
とちゅう、あらがえない眠気がやってきて、気を失うように眠った。
続きをまた読む。
夜もまた読むつもり。
夜ごはんは、フジッリ(新玉ねぎとにんじんのトマトソース)、厚切りズッキーニのじりじり焼き、ポテトサラダ。

●2026年6月16日(火)ぼんやりした晴れ6月16日(火)ぼんやりした晴れ

6時ちょっと前に目覚め、ラジオ。
今朝は天気予報から。そして、英語講座をひと通り。
ようやくいつもの時間が戻ってきた。
先週の木曜日に中野さんが泊まりにきて、しばらく一緒に過ごした。
帰る日になって、「なおみさんも乗っていきますか?」と誘われ、急きょ私も便乗。ドライブがてら中野家に行った。
去年のクリスマス以来かな?、とてもひさしぶりだった。
ユウトク君は肩幅が広くなり、身長も伸びて、とっくに追い越された。161センチだそう。
ソウリン君も身長が伸び、体全体が大きくなっていた。
ふたりともなんとなくよそよそしく、下を向いてにやにやしてるだけで、目を合わせてくれない。
「あとで夕陽を見ようよ。飲み物を持って、集合ね!」と誘っても、つれない。
お姉さんが夜ごはんの支度をしてくれたので、夕方、中野さんとふたり、小雨の縁側で庭を眺めながらビールを飲んだ。
ツバメの数が六甲とは大違い。
高いところでも、低いところでも悠々飛びまわり、庭が通り道なのか、私たちの目の前をすっと横切っていく。
勝手口の方のツバメの巣は、今季2度目の産卵がはじまっているらしい。
玄関の表札の上にも、2階建てみたいな立派な巣ができ、卵を守っていた。
夜、お風呂から出てきたユウトク君が、「石ゲームする?」と、通りすがりに低い声で聞いてきた。
私はとても嬉しく、「やるやるやるー!」となった。
ソウリン君も誘うと、「まーくん(中野さんのこと)がやるなら、やる」と、ちょっと嬉しそう。
私も先にお風呂に入ってしまい、4人でやった。
石ゲームは手持ちの5つの石を、丸いお膳の縁にそれぞれ並べ、おはじきみたいにぶつけ合って落としていく。
私が弱いのは仕方がないとしても、中野さんもけっこう弱い。
ソウリン君はなかなかに強く、最後は兄弟対決になった。
ユウトク君が興に乗ってきたときに、「きゃー!」だか「わー!」だかと一瞬だけ叫んだ。
声は低いけれど、子どものころの感じが戻って、ぴかっと体が光った。
男の子って、そういうのも含めて可愛いな。
夜ごはんは、ビーフカレー&サニーレタス、紫玉ねぎ、ツナ、コーンのサラダ(お姉さん作)。
一泊だけして、きのうのお昼に帰ってきた。
翌朝、中野さんのアトリエに連れていってもらったのだけど、新しい絵がたくさんあり、すっかり中野さんの新しい空間になっていたから、私も早く自分の場所に帰りたくなったのだ。
今日は、次に書く文章について頭を巡らせたり、レシートの整理をしたり。
なんだか肌寒いな。
夜ごはんは、蒸しとうもろこし、とんこつ醤油ラーメン(もやし炒めをのせた)。
日暮れどき、西陽が反射して、海のひとところだけオレンジ金色に光っている。
じわじわと薄くなり、すっかり消えるまで見ていた。

●2026年6月10日(水)快晴

5時過ぎに目覚めて、ラジオ。
英語講座のオンパレードは、とろとろと半分眠りながら。
今朝もまた、ひとつひとつの番組がとても長く感じた。
7時をまわってもまだ眠れそうだったけど、よく晴れているので、えいっ!と起きた。
梅雨の晴れ間だ。
きのうは電線に、尾羽の長いすごく小さな小鳥がとまっているなと思って双眼鏡で見ていた。 
すると、離れたところにもう1羽、2羽‥‥ぜんぶで6羽もいた。
そのあたりを飛びまわっているのもいた。
ぴちぴちちりちりと鳴きながら、俊敏に動く。
今朝、ネットで調べてみたら、エナガだった。
体がぷくっとして、とても可愛らしかった。
群れできていたんだろうか。
さて、今日は何をしよう。
きのうはエッセイをひとつ仕上げ、赤澤さんにお送りした。
これで、急いでしなければならない仕事はしばらくの間ない。
今日は、『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』の刊行のために、書店さんへのメッセージカードを書こう。
窓辺のテーブルで、50枚分書いた。
3時ごろ、ベッドに寝そべって、澤田康彦さんの『この家で死にたいと母は言った』の続きを読む。
ぐんぐんぐんぐん読む。
とちゅうでやめられない。
夜ごはんを食べ、また続きを読んだ。
読んでいるとき、外がだんだん薄暗くなっていったけど、電気をつける気にならなかった。
読み終わったのは7時過ぎ。
澤田さんのお母さん、ひいちゃんが亡くなった。
ものすごく、ものすごく、よかった。
まなみさんのあとがき「本当によかったね。」も、すごくよかった。
今私は、体が静かな膜に包まれている。
夜ごはんは、鯛とじゃがいものフジッリ(にんにく、玉ねぎ、バジル、ミニトマト)。

●2026年6月7日(日)雨

きのうは日記をとちゅうまで書いて、ふわふわと遊んでいた。
ふわふわとというよりも、ぼーっと遊んでいた。
このところずっと忙しかったから、何もしなくてもいいやと思って。
今朝は5時半に目が覚め、コーヒーをいれて、ラジオ。
ちょっと筋肉痛だったけれど、6時半からのラジオ体操に合わせて起きた。
体が硬く、ゆっくりと動いた。
関西地方は、いつの間にやら梅雨に入ったのだな。
ちょっと肌寒い。
おとといの楽しかった1日のことを書こう。
六甲道でちよじを見送ってから、私は「MORIS」に行った。
今日子ちゃんが、森本さんの青梅でメイプルシロップ漬け(有元葉子さんがテレビでやっていたのだそう)を作っていたので、まな板で挟んで叩き割るのを手伝った。
そんなこんなをしているうちに、東京から渡辺康啓さんがやってきた。
料理教室の準備は万全とのことだったので、急きょ、夕方からうちでごはん会を開くことになった。
文子さんとファビオも誘った。
撮影の残りものばかりでは申しわけないので、帰ってすぐに、私は小さな料理を仕込んだ。
ババガヌーシュ(焼きなすの残りがあったので)、パプリカチーズディップ(半端に残っていたパプリカを真っ黒に焼いて、クリームチーズ、レモン汁をフードプロセッサーにかけた。仕上げに韓国甘口唐辛子をひとふりしたら、パプリカ度がぐんと上がり、引きしまった)、サルサ・ロッサ(ロシア風サラダ。じゃがいもを蒸し、マヨネーズを作ってビーツのマリネと和えた)、かぶとズッキーニのサラダ(かぶに塩をまぶして、水が出てからズッキーニの薄切りを加えて冷やしておいた。盛りつける直前にディル、イタリアンパセリ、おろしにんにく、レモン汁、オリーブオイル)、カリフラワーの丸焼き(文子さんに電話をしてレシピを教わった。塩、クミンシード、コリアンダーパウダー、ターメリックを混ぜたオリーブオイルをたっぷり塗って、焦げ目がつくまで200度くらいのオーブンで焼く)&グリーンソース。
みんなを待っている間に、フル回転で料理を仕込むの、楽しかったなあ。
「ふくう食堂」の看板を玄関に出し、音楽をかけながらやったら、本当に飲み屋の仕込みをしているみたいな気分になった。
ヒロミさん、今日子ちゃん、渡辺さんがタクシーで着いたころに、ちょうどファビオがワカモレ(文子さん作)&トルティーヤチップスを持って「Hello〜!」とやってきた。
文子さんもすぐに来て、お客さんは5名になった。
渡辺さんがワカモレ、ババガヌーシュ、パプリカチーズディップの色とりどりの3種を、白い取り皿にちょっとずつ盛っているのがきれいで、私も真似をした。
そして、今日子ちゃんが焼いてきてくれた米粉のフォカッチャにつけて食べた。
渡辺さんが料理するのを手伝っていたとき(じゃがいもやにんじんの皮をむいたり、洗い物をしたり)、私は最高に幸せだった。
キッチンから窓辺のテーブルを見ると、全員が英語で楽しそうにおしゃべりしていて、外国にいるみたい。
それに私は、渡辺さんが料理をしているところを見るのが本当に好き。
渡辺さんはいつも、びっくりするほど料理に近い(体が料理に寄り添っているという意味)。
野菜を切るときも、炒めるときも、野菜が変化していく様子をよく見て(目が近い)、お鍋の中の匂いをかいだり、何度も何度も味見をする。
そのたびに「おいしい〜」とうれしそうに言う。
とても繊細な感覚が、体のすべてに正直に現れ出るから、それを見るのが好きなのだ。
何を作ってくれたかというと、私が仕込んでおいた合びき肉に香りをつけた肉ダネ(花椒、フェンネルシード、クミンシード、ヨーグルト、おろしにんにく)を使って、アラブ寄りのポルペッティ(フライパンで大きく焼いて適当にほぐした肉だんごを、甘みを出しながら蒸らし炒めした新玉ねぎ、にんじん、最後にトマトを加えて煮込んでいた。水分は、肉だんごを焼いたフライパンを洗うようにして加えた白ワインとトマトだけ)。あと、じゃがいもとグリンピース(じゃがいもをさらしておいた水をひたひたに加え、塩、おいしいオリーブオイル、ローリエだけで、じゃがいもの角が取れてゆで汁もほとんどなくなり、おいしそうにからまるようになるまで煮る)を作ってくれた。
たまらなくおいしかった。
はー。おとといのこと、ようやく書けた。

今は4時半。
雨と風が強く、霧も出ている。
夜ごはんは、グリーンピースのリゾット、おとといの残りの野菜前菜盛り合わせ(ババガヌーシュ、にんじんラペ、カリフラワーの丸焼き、かぶとズッキーニのサラダ)。完全に渡辺さんに影響されている。
『ちびまる子ちゃん』を見ながら食べる予定。

●2026年6月6日(土)ぼんやりした晴れ

疲れを取ろうと思って、11時まで眠った。
そして、森本さんが送ってくださった庭の青梅で、いちばんに梅酒を漬けた。
今日子ちゃんに教わった(有元さんのレシピ)、メイプルシロップ漬けも作った。
きのうは一日中楽しかったな。
まず、ちよじが京都に出かけるので、タクシーを呼ぼうとしていたら(カメラの機材で大荷物なので)、文子さんがふらりとやってきて、六甲駅の近くの昆布屋さんまで送ってくれることになった。
「文ちゃんタクシー」だ。
文子さんは、前にもちよじを新神戸駅まで送ってくれた。
仕事があって忙しそうなのに、本当にありがたい。
昆布屋さんで試食をしながら、ちよじはお土産を買い、私も真昆布を買った。
「丸徳寿司」さんで細巻きセットと太巻きを巻いてもらって、近くの公園でふたりで食べた。
ちよじは「ああ、おいしい。私、ほんとうに、ここのお寿司が大好き」としみじみ言いながら食べていた。
(日記はここまで)

●2026年6月3日(水)曇りのち晴れ

ゆうべは台風。
夜中にカーテンをめくってのぞいたら、雨の雫が窓ガラスにびっしりついていた。
夜景が瞬いていたから、雨はもう止んでいたみたいだけれど、風がものすごかった。
ヒマラヤ杉が枝葉をくねらせ、猫森の木々はひとかたまりになって、大きく大きくしなり、踊りを踊っているようだった。
目が覚めると、ごーごーびゅーびゅー。
窓はガタガタ。
ものすごい音なのだけど、目をつむればまたすぐに眠りに落ちた。
今朝は、起きたら7時前だった。
「きょうの料理」のテキスト撮影が、台風の影響で明日に延期になった。
編集の奈良さんが早めに気づいてくださったおかげで、日程の相談ができ、きのうも1日、プレゼントみたいなゆっくりとした時間ができた。
窓辺のテーブルで『毎日のことこと』にサインをしたり、『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』の刊行のための、絵やメッセージカードを書いたり。
そうそう。
今朝は、ラジオ体操のときにうれしい発見をした。
寝室の天井にぶら下げてある、小鳥のモビールの頭と翼の間に、小さなクモが巣を作っていた。
ちょうどいいところを、よくみつけたなあ。
うれしい発見はもうひとつある。
先々週、中野さんが帰ったあとで、姫白丁花の葉がぱさぱさしているなと思っていたら、日を追うごとに枯れてきた。
毎朝陽に当て、霧を吹いて、肥料もあげたりしていたのだけど、ますます元気がなくなってしまい、先週私は意を決し、ばっさりと枝を剪定したのだ。
土から5センチ上くらいまで。
枝の切り口は緑がかった黄色で、みずみずしかったから、(生きている!)と思った。
それから数日の間は、何も変わらなかったのだけど。
鉢の土をほぐし、毎朝水をあげていたら、小さな小さな葉芽が出てきているのをついこの間みつけた。
私はそれが、とても嬉しい。
台風は過ぎ去り、晴れてきた。
小鳥たちの声もよく響いている。
さあ今日は、「きょうの料理」’高山なおみの台所通信”のエッセイを書こう。
夕方になって、海からの風が強くなってきた。
部屋中の布をはためかせている。
明日はきっと、晴れるだろう。
夜ごはんは、チキンのじりじり焼き(蓮根、グリーンソース)、にんじんラペ、ビーツのマリネ、カンパリトニック。

●2026年5月30日(土)快晴

5時半に目が覚めた。
そして、ラジオ。
ベッドの中で読書した。
朝風呂に入って、ふと、文子さんとパンケーキを作ろうと思いついた。
この間、私がイースト入りのパンケーキをお裾分けしたら、ファビオがとても気に入ったらしく、文子さんも作りたい、教えてほしいということだったので。
ちょっと早いかなと思いながら、7時45分にLINEをしたら、すぐに返事が届いた。
今ちょうど、私を誘って公園にウォーキングに行こうかとファビオと話していたとのこと。
わー、行きたい!ということになった。
公園に行く前に文子さんがうちに来て、パンケーキの生地を作り、いつもみたいにベッドの上で発酵。
ウォーキングから帰ってくるころには、ちょうどよく発酵しているだろう。
公園までは車で行った。
ファビオはストレッチ。
私は1周して水を飲んではまた歩き、気が向くと走ったり。
海が見えるし、山も見える。
緑がいきいき。
そのうちファビオも走り出した。
私は6周くらいで終わりにし、ストレッチを念入りにした。
文子さんはとてもいいフォーム。
姿勢がよく、腕の振り方もきれい。
スポーツをしていた人の動きだ。
いつもそうしているらしく、ときどき走りながら、淡々と10周していた。
「コープさん」で軽く買い物し、11時くらいに戻ってきた。
パンケーキの焼き方を1枚だけやって見せ、あとはボールごと文子さんに持っていってもらった。
お昼を食べたら、なんだか眠たくなってきた。
しばらく横になり、コーヒーをいれて、きのうの続きの「ソラノマド」。
夕方には書けた。
今、丹治君にお送りしたところ。
夕空が青く、透き通るようにきれい。
鱗のような雲が一面に広がっている。
夜ごはんは、チキンのじりじり焼き(出てきた脂で蓮根と舞茸を焼いた)、にんじんラペ、ポテトサラダ、クラッカー。
Amazonプライムで、『おさるのジョージ』の英語版を見ながら食べた。
最近私は、英語の字幕つきで見るのにはまっている。
なんだか今日は、プールから帰ってきたみたいな疲れ加減。
気持ちいい。公園、また行きたいな。

●2026年5月29日(金)

6時に起きて、英語講座のラジオ三昧。
目をつぶるたびに、英語がふーっと遠きつつ、はっと目を覚ます!の繰り返しだった。
ひとつの番組がとても長く感じた。
あちこち掃除をしたり、布団を干したりして、ラジオ体操。
ツバメがすーっと空を横切った。
午前中は、「ソラノマド」に向かう。
午後からは、来週の撮影のための仕入れ。
今年初めて日傘を差して坂を下りた。
風はあるけれど、肌に当たる日差しの感じが、ちょっと前とはまったく変わっていた。
夏だ!いつの間に、こんなになったんだ!
私は長いこと部屋から出ずに、書き物仕事をしていたのだな。
銀行や払込みなど、用事をすませて「MORIS」へ。
ヒロミさんも今日子ちゃんも、とっても元気そうだった。
おいしい柑橘ジュースをいただいて、いざ三宮へ。
ほしいものがほとんど買えた。
今は5時。
あんまり海が青いので、ウィスキーのトニックウォーター割りと、柿ピー&麻辣ピーナッツ。
2階の窓から、海を見ながら。
本当に、もう夏がやってきたみたい。
夜ごはんは、おつまみセット(にんじんラペ、ポテトサラダ、香菜のタヒーニサラダ、ゆで卵)、ゆでひよこ豆(オリーブオイル、塩)。
空には白い月。
あと二日で満月。

●2026年5月28日(木)ぼんやりした晴れ

5時に目が覚めていたのだけれど、ラジオを聞きながら二度寝をしたら、8時半!
朝からヘナ染めをし、「坂の上のソラシ♪」の続きを書いたり、『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』のスイセイとの対談ゲラと、「あとがき」の最終チェックを目を皿にして。
はー、ようやく終わった。
今日は一日中、空気が蒸していたけれど、夕方になってようやく涼しくなってきた。
ほーっ、ほけきょ。
ウグイスが澄んだ声で鳴いている。
夜ごはんは、黄色パプリカのマリネ(網で真っ黒に焼き、皮をむいて梅酢で和えた。蜂蜜もほんのちょっと。すごくおいしい!)、にんじんラペ(白ワインビネガー、オリーブオイル)、つぶしじゃがいものサラダ(新玉ねぎのみじん切り、バジル、フレンチマスタード、手作りマヨネーズ)、ヴィシソワーズもどき(すりおろした長芋のとろりとした味噌汁の残りに牛乳を加え、黒こしょう)。
つぶしじゃがいものサラダのアンチョビは、小瓶に残っていた小さいのを一切れだけ刻んで入れたのだけど、ぬるっとしてとてもおいしい。

●2026年5月26日(火)晴れ

いいお天気。
朝、大きな蜂が迷い込んできて、ブーンとうなっていたけれど、放っておいたら部屋をひとまわりして出ていった。
猫森のあたりで、草刈りをしているブーンという音を聞きながら、ラジオ体操。
このごろは右膝の違和感がまったくない。
前には、左足に比べて前に曲がっている感じがしていたのだけど、まっすぐになった。
ありがたいなあ。
まだ、草刈りをしている。
刈りたての緑のいい匂い。
若葉のころって、この音がよく似合う。
さあ、今日もまた仕事をばりばりがんばろう。
まずは、この間の撮影のレシピ修正。
それが終わったら、『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』の最終ゲラをもうひとまわりチェックして、午後には村上さんと電話ですり合わせだ。
10時にいちど、草刈機の音が止まった。休憩しているんだ。
ゲラの最終チェックをしたり、イースト入りのパンケーキを試作したり、どっどっどっと、行進しているみたいに仕事が進んでいく。
そんななか、ほんのりと動物園みたいな匂いがしてきた。
地面を掘り返した匂いだと思う。
村上さんと電話ですり合わせをしているとき、ツバメがゆうゆうと青空を飛び交っていた。
海も青い。
ここは、ほんとにいいところだな。
夜ごはんは、水菜としらすのサラダ(手作りマヨネーズ)、カポナータ&目玉焼き、トースト。
『豊臣兄弟』の見逃し配信を見ながら食べた。

●2026年5月23日(土)ぼんやりした晴れ

おとといは泥のように眠った。
起きたら熱も下がり、すっかりよくなった。
中野さんの水筒のはちみつ湯と、コンビニに買いにいってくれたアクエリアスと果物のゼリーがいい薬になった。
目をつぶればすぐに、いくらでも眠れ、夢もたくさんみた。
おかげで悪いものが全部出たみたい。
前よりも元気になったくらい。
今朝もまたぐっすり眠って、起きたら8時半だった。
コーヒーをいれる匂いで目が覚めた。
布団を干しているとき、隣のマンションの4階の通路に、小鳥がまた迷い込んでいるのがすりガラス越しに見えた。
私が熱で寝ていた日、可愛らしい小鳥の声がして、いちど窓を開けたのだけど、あたりには見えなかった。
あの声がそうだったのかも。気づいてあげられなかった。
朝、隣のマンションに、中野さんと一緒に様子をみにいった。
若いヒヨドリだった。
中野さんは最初、小鳥の鳴き声を真似し「チョッチョッチョッ」と話しかけた。
怯えていたヒヨドリの声(ギョッギョッという聞いたことのない声、警戒していた)が変わっていった。
私が近づいたらまた怯えたので、すぐに階段の途中まで下り、声を聞いていた。
「そうそうそうそうそう、下に行くんやで。そうそう、できるやんか。そうそう、下やで、下に下りるんやで」
小さな子に向かって話しかけているみたいな声。
声をかけながら、そのへんに敷いてあった布を広げているのが窓越しに見えた。
ヒヨドリの後ろから階段を下り、粘り強く誘導している。
私が1階の出口で待っていたら、すーっとまっすぐに飛んできて、電線にとまった。
ぴーよぴーよと鳴いて、羽を動かし、うれしそう。
中野さんの声とヒヨドリの声を聞いているとき、私はちょっと、泣きそうになった。
部屋に戻ってから、「中野さんは小鳥と話ができるんだね」と感心して伝えたら、「みんなできますよ」と当たり前のように言う。
私にもできるように、方法を教えてくれた。
まず、小鳥の背後にまわる。近づきすぎると怯えて逃げまわるので、1メートルくらい離れたところで静かにじっと待つ。
小鳥が向こうを向いたときに、布を広げてゆっくり近寄りながら声をかけると、連れて行きたい方向にうまく誘導できる。
こちらを見ているときにそれをやると、怖がって逃げてしまうそう。
中野さんは朝ごはんをしっかり食べ、帰っていった。
さあ、今日からまた、ひとりの生活がはじまる。
休んでいた仕事をばりばりがんばろう。
夕方、きのうこしらえたカポナータと梅酒を文子さん&ファビオのところに持っていき、軽いアペリティーボ。カポナータ(なす、ズッキーニ、にんじん、パプリカ、新玉ねぎ、トマト水煮、アンチョビ、白ワインビネガー)、黄色ズッキーニ、カボチャ、ミニトマトの重ね焼き(文子さん作)、梅酒のソーダ割り。
6時には戻ってきて、夜ごはんはホットミルクとビスケット。

●2026年5月21日(木)雨と霧

中野さんが火曜日から泊まりにきている。
それで、きのうはスーパーに買い出しにいき、夜ごはんにお刺身を食べた。
中野さんは鯵のお刺身がむーっとすると言って、ほとんど食べなかったのに、私はマリネ(ブラウンマッシュルーム、玉ねぎ、ケッパー)も、なめろう(味噌、青じそ、みょうが、生姜)も、マグロのお刺身もふつうに食べてしまった。
おかげでゆうべは胸やけがひどく、朝からひどくお腹を下した。
腹巻きをして10時まで寝、お風呂に入ったら、ぐったりとくたびれている。
体がだるく、足腰が痛い。
今日は、雄大君が換気扇の仕上げの作業をしにきてくれるので、亜由美さんをお呼びして、唐揚げを揚げようと思っていたのに。
私は寝たり起きたり。
とてもごはんを作れる感じではない。
このところ急に暑くなったし、仕事を詰め込んでがんばってきたから、疲れが出たんだと思う。
そして、お刺身の鮮度が落ちたのは、車の中の温度が高かったせいだと思う。
保冷バックが大きい割に、保冷剤も小さかったし。
お昼に、中野さんがにらチャーハンを作ってくれた(卵、梅干しご飯、ちりめんじゃこ)。
少し食べ、寝ているうちに熱が出てきた。
足腰が痛い。
雄大君は、亜由美さんから預かった野菜や苺やしらすなど、おいしいものをいろいろ持ってきてくださった。
熱が38度近くになったので、私はひたすらベッドにふせる。
中野さんが雄大君のお相手をしてれくれた。
夜ごはんは、果物ミックスゼリー、アクエリアス、ホットミルク、ビスケット。中野さんはご飯を1合だけ炊き、亜由美さんからいただいたさつま揚げを焼いて、ケチャップとソースをつけ、おいしそうに食べていた。

●2026年5月17日(日)晴れ

6時前に目が覚めた。
窓を開けたら、スイカズラ(ジャスミンかも)の花の甘い匂いがした。
ゆうべはよく眠れたし、疲れも取れたようなので、もう起きてしまう。
コーヒーをいれ、『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』の「あとがき」を書きはじめた。
朝風呂に入って、洗濯物も干してしまう。
ラジオ体操のあとで、朝ごはん。
10時半から文子さんと車でお買い物にいくので、それまでぎゅっと集中し、続きを書いた。
「JA御影」でニラ、小松菜、水菜、ねぎ、ブラウンマッシュルーム、合挽き肉、油揚げを買い、住吉の「成城石井」&「コープさん」へ。
お昼ごはんを食べ、また「あとがき」に集中。
きのうがんばった、スイセイとの対談原稿の校正を仕上げ、村上さんにお送りした。
もう5時だ。
はー、海が青いな。
明日は澤田さんが本上さんを連れて遊びにいらっしゃるので、蕪のマリネをこしらえ、シガラを巻いた。
わ、『ちびまる子ちゃん』がもうはじまってしまう。
6時を過ぎてもまだまだ明るい。本当に日が伸びたなあ。
夜ごはんは、ごろごろ野菜のスープ(シガラの肉だねの残りの団子、キャベツ、にんじん、セロリ、パプリカ・洋風なのだけど、ほんのり味噌味)、レタスの牡蠣油炒め、たたききゅうりとミニトマトのサラダ。

●2026年5月13日(水)曇りのち晴れ、のち大嵐

4時に目が覚めてしまった。
まあまあ眠れたからよしとする。
きのうは、撮影のために仕入れの旅に出た。まず、バスに乗って、iPhoneの地図を頼りに海側に向かって歩き、パン屋さんへ。
前に、文子さんが連れていってくれたソフトクリーム屋さんの隣にあるお店。そのときには閉まっていたのだけれど、とってもいい感じのするパン屋さんだった。
なにしろ粉自体がおいしそう。
全粒粉の山形食パンや、ライ麦パン、レーズンパンも買った。
また地図を見ながら灘駅まで歩き、電車に乗って住吉へ。
日持ちのする食材や野菜は、すでに2回に分けて買っておいたので、お肉屋さん、「コープさん」「成城石井」で、すべて揃った。
また電車に乗って六甲道に戻り、大荷物なのでバスで六甲へ。そして、タクシーで帰ってきた。
食べそびれていたお昼ごはんを食べ、見逃し配信の朝ドラを見た。
なんとなくくたびれたので、ベッドの中で本を読んでいたら、足がつった。
あたたたた。 
親指が上を向いたまま固まって、脛の筋肉も硬直している。
ネットで調べると、加齢で筋力が減ったり、運動不足の人がいつもよりたくさん歩くとそうなるのだそう。
今年になって2回目。
前回は、冷えが原因だったみたいで、タイツをはいたらすぐに治った。
そうか、加齢と運動不足なのか。
というわけで、今朝もごはんの前にラジオ体操。
あちこち掃除をしたり、撮影の支度をしたり。
さあ、11時半になったら、東京から赤澤さんたちがやってきて撮影だ。
待ち遠しいなあ。
撮影がはじまると、どんどん気温が上がり、今年でいちばん暑くなった。
なんだか、赤澤さんが夏を連れてきたみたいだった。
晴れていたかと思ったら、急に雨の音がして、ざーざー降りになったり、落雷が鳴り響いたり。
たいへんに激しい空模様だった。
夜ごはんは、みんなで窓辺に腰掛け、雷を見ながら。
撮影の残りとビール、カンパリソーダ。
お見送りをしてから、ちよじと焼酎の水割りをちょっとだけ飲み、お風呂に入って10時に寝た。
明日もまた撮影。10時半に集合だ。

●2026年5月10日(日)晴れ

ゆうべは柱時計の音が、2回、3回、4回、5回と聞こえていた。
なんだかよく眠れなくて。
『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』の校正は、きのうもういちどはじめから見直したから、あとは、スイセイとの対談をもういちど読み込めば大丈夫なのに。
来週は、水曜日と木曜日にちょっと大きめの撮影があるので、どこかが昂っているんだと思う。
目をつむっても眠れないので、5時半に起きてしまう。
ラジオ体操は、7時半に聞き逃し配信で。
朝ごはんの前の清らかな頭で、対談原稿の校正をしようと思い、今コーヒーをいれたところ。
午後から美容院に出かけるので、帰りに撮影の仕入れを半分してこよう。
ひさしぶりに「MORIS」にも寄って、『暦レシピ』のサインをする予定。
買い物のあと、八幡さまでおにぎりを食べようと山に向かって歩いているとき、六甲山の緑がやけにくっきりと鮮やかで、目に迫って見えた。
美容師さんも「今日は、六甲山がよく見えますね」と言っていたけれど、空気が澄んでいたのかも。
私は、神戸の人たちが「六甲山」というときのイントネーションが好きだ。
「六甲さん」と、誰かのことを呼んでいるみたいに聞こえる。「コープさん」みたいに。
「MORIS」では、今日子ちゃんのジェスチャー入りのおもしろ話に、しばしヒロミさんと湧き立った。
夜ごはんは、冷奴(土曜日に「ファーマーズマーケット」で買った絹ごし・オリーブオイル、塩)、ふろふき大根(ねぎのぶつ切りを加えて温め直した)、玉ねぎ入りさつま揚げ(「ファーマーズマーケット」で買った・おろし生姜)、ご飯はなし。

●2026年5月7日(木)晴れ

起きて、ラジオをつけたら『小学生の基礎英語』をやっていた。
寝ぼけながらも、続きの英語講座をひと通り。
7時のニュースがはじまるころに起きた。
今朝はゴミの日だから。
朝ごはんの前にあちこち掃除機をかけ、聞き逃し配信で『英会話タイムトライアル』を聞きながらストレッチをし、8時40分にラジオ体操。
連休の間休みだったラジオ体操の放送が、ようやく戻ってきた。
窓からは緑。
小鳥たちもよくさえずっている。
しっとりと汗ばんだ。

きのうよりも確実に気温が上がった気がする。
洗濯物を干してから、朝ごはん。
世の中は仕事はじめ。
あちこちから仕事のメールがいっせいに届き、ひとつひとつお返事をしていった。
まるで、リボンにハサミを入れたとたんに、マラソン選手たちがいきなり走り出したみたいに。
そうなのかあと思って、ちょっとだけ驚いた。
私は、ゴールデンウィーク前に中野さんと存分に遊んだから、いつも通りに仕事に打ち込めた。
さあ、今日も『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』の校正に向かおう。
明日が締め切りだから、「気ぬけごはん」も書かなくちゃ。

『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』の校正はぶじに終わり、アルバムのキャプションの赤入れも終わって、村上さんにお送りできた。
電話でのお打ち合わせもできた。
自分のペースで、ひとつひとつ落ち着いてできていることがありがたい。
夕方、洗濯物がぱりぱりに乾いている(これまでの乾き方と、あきらかに違う)。
またひとつ、季節が動いたんだろうか。
海が青いなあ。
いい夕方だなあ。
夜ごはんの支度をしながら海を見ると、対岸の山の峰々までくっきりと見える。
ビールを飲むほどではないので、紀ノ国屋で買った「琉球レモンティー」を氷入りのグラスに注ぎ、ウイスキーをちょっとたらしてみた。
夜ごはんは、たたききゅうりとミニトマトのサラダ、冷奴チャイナ(オイスターソース、黒酢、醤油、ごま油、香菜、みょうが)、白菜とねぎと香菜の中華焼きそば(添付の粉末ソースを半分にし、オイスターソースで味つけ)。

●2026年5月6日(水)ぼんやりした晴れ

けっこう寒いので、スパッツをはいている。
薄手の長袖では首のところが寒く、フードつきのスウェットに着替えた。
きのうも今日もおとついも、ゴールデンウィークには関係なしに、ずっと『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』の校正をしている。
窓辺にテーブルを寄せ(ベニヤ板をのせ、ひろびろとさせた)、朝から集中してやっている。
ふと目を上げると、窓の外には緑が溢れ、ツバメが空を行き交い、豪華客船がゆったりと海を滑っていく。
1日、また1日と、自分の日記を読み進めていると、紙の中に体ごと吸い込まれ、あのころをもういちど生き直しているようになる。
さて、ここでお知らせです。
長い間、アノニマ・スタジオで『日々ごはん』シリーズの本作りを続けてきましたが、この巻で終わりにすることになりました。
村上さんと話し合い、そう決めました。
理由はたくさんありますが、いつか、お話ができるようになったらお伝えさせてください。
7月に刊行予定の、『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→12』は、『日々ごはん』シリーズが20周年を迎え、いろいろなことがあった年。
これで最後なので、ふんどしの紐をきゅっと締めて向かいます。
これまで楽しみにしてくださったみなさま、本当にありがとうございました。
「ふくう食堂」での「日々ごはん」は、まだまだ続けるつもりですので、どうかご安心を。
今は4時。
10月までやったので、今日はもうお終い。背中も首もコリコリだ。
くたびれたから、夜ごはんにホットケーキを焼いて食べよう。
そして、明日もまたがんばろう。
ヒヨドリが2羽、ぴーぴー鳴きながら追いかけっこをしている。
きのうの夕方もそうだった。同じヒヨドリだろうか。
このところ、Amazonプライムで楽しみに見ているのは、ドラマの『グーグーだって猫である』。
宮沢えりさんがとてもいいし、吉祥寺の懐かしい場所もいっぱい出てくる。
2014年と2016年に放送されたようだけど、私は前に、井の頭公園で宮沢えりさんを見かけたことがある。
美容院に行こうと自転車を引いたら、向こうから編集の方っぽいスーツの男性とふたりで歩いてきて、「こんにちはー」と気さくな笑顔で挨拶された。
同じヘアースタイルだったから、シリーズ1の撮影中だったのかもしれない。
今思えば、男の人は漫画の担当編集者、大森さん(役の名前)だったのかな。
きっと、井の頭公園を舞台に使っている役者さんとして、近所の人への挨拶だったんだ。
礼儀正しい方だなあ。
校正のご褒美に毎日見てたので、『グーグーだって猫である』も、あと1話で終わってしまう。
終わるのは残念だけど、またはじめから見ようと思う。
早めの夜ごはんは、白菜入りボルシチ(いつぞやの残り)、ホットケーキ(苺とバナナ添え)、コーヒー。
夜ごはんを食べ終え、窓を開けると、うっすらとした夕焼け。
遠くの海を行くフェリーが白く光っている。
引っ越してきたころには、白いイルカの船と呼んでいたっけ。
2階の窓を開け、深呼吸。
みずみずしい青さのなかに、栗の花の匂いがほんのり混ざっている。

●2026年5月2日(土)ぼんやりした晴れ

6時に目が覚めた。
中野さんはきのう帰ったので、私のいつもの時間がはじまった。
『英会話タイムトライアル』の聞き逃し配信と、ラジオ体操。
朝ごはんをゆっくり食べて、紅茶を飲みながら石井ゆかりさんの星占い。
洗濯物をたっぷり干し、あちこち掃除機をかけて、すっきり。
今日は、『光る海を見ていたら 日々ごはん 2022 1→2』の校閲後の原稿が届く日だから。
午後に、原稿一式が届いた。
荷物をほどいて、ひとつひとつ確認しているのだけれど、もったいなくてまだ向かえない。
明日の朝から、がんばろうと決める。
風もなく、緑が濃い。
ツバメたちがつーっと空を飛び交っている。
今は、「おまけレシピ」の白菜入りボルシチを煮込んでいるところ。
いつものレシピをもっとシンプルにして、おうちで気楽に作れるように。
仕上げにビーツを加えると、ぱーっと薔薇色に染まって華やかになる。
文子さんがお鍋を抱え、お裾分けをもらいにきてくれた。
お鍋の中には、ファビオからのプレゼント、ジャイアントコーン・ゴールドが!
ファビオは赤も、青もすべて試してみた結果、やっぱりゴールドがいちばん好きなのだそう。
6時ごろ、ぱーっと海に青みが差し、クリアになった。
きっと太陽が沈む前なのだ。
今夜は満月だそう。
夜ごはんは、白菜入りボルシチ(牛シチュー用肉、かぶ、にんじん、白菜、ビーツ)、ライ麦パン。食後にジャイアントコーン・ゴールド。
夜、遠くの方で花火の音がした。
音はするけど見えない。
なんとなしにほの淋しい夜。
さあ、お風呂に入ってしまおう。

●2026年4月29日(水)曇り

展覧会を終えた中野さんが東京の帰りに立ち寄り、おとといから泊まっている。
きのうはとてもいいお天気で、3時ごろにふたりでてくてく坂を下りた。
あちこちの緑の葉っぱはもう若葉ではなく、ずいぶんしっかりしていて驚いた。私はしばらく外を歩いていなかったんだな。
ピンクと白のサツキ、いつの間にこんなに咲いたんだろう。
龍の神社のサツキも満開で、ピンクが爆発していた。
濃い匂いに包まれながら石段を下りた。
そのあと郵便局へ。
銀行の用事もすませ、電車に乗って三宮へ。
「阪急デパート」の地下でお刺身を買いたかったので。
買い物を終えたとき、ちょっと汗ばむようないい夕方だったので、ビールが飲みたくなった。
それで、はじめて「ニューミュンヘン」に入った。
冷え冷えの生ビールがたまらなくおいしく、つまみはフランクフルトソーセージ(ザワークラウト添え)と、ポテト&ソーセージ(輪切りのフライドポテトと小さく切ったフライドソーセージ、ケチャップ添え)。2杯目は黒ビールとのハーフ&ハーフ。
中野さんが保育士の専門学校に通っていたころ、先生や友だちとよく本店の「ニューミュンヘン」に行っていたそうで、ビールにもつまみにもなんだかやたらと詳しかった。
窓際のテーブルで、神戸国際会館の広場を行き交ういろいろな人たちを眺めながら、ああだこうだとお喋りしながら。
ビルの隙間に沈む太陽が顔に当たって、窓辺が急に光でいっぱいになったり。
ウェイトレスやウェイターさんたちも、みんな楽しそうに働いていて、気持ちよく酔っ払った。
また行きたいな。
こんどは本店の方にも行ってみたい。
そのときには、名物の鶏の唐揚げ(骨つき)を頼もう。
ほろ酔いで「サンポチカ」を歩き、中野さんが描いた壁画を見たのもすごくよかった。
なんだか、これぞゴールデンウィーク!という感じの休みだった。
ゆうべはぐっすり眠って、8時半に起きた。
コーヒーの香りがしてようやく起きた。
曇り空だけど洗濯をし、聞き逃し配信でラジオ体操。
朝ごはんを食べ、私は仕事。
中野さんは2階で何かしている。
4時過ぎから2階の床に座って、ビール、つまみは蕗三昧。
蕗の薄炊き、細い茎の醤油煮、蕗の葉味噌。
イソヒヨドリが飛んできて窓に一瞬とまった。
赤いお腹の毛並み(羽並み)までくっきり見えた。思ったよりも大きいし、なんだか肉々しく、動物みたいでどきっとした。
夜ごはんはスパゲッティ。
きのう食べた甘エビの殻とにんにくでとったダシ、にんにく、フルーツトマト、アンチョビ、唐辛子、ケイパー。
甘みのあるトマトがとろりとしたソースになり、細めのスパゲッティによく絡んで、とてもおいしくできた。
食べながら、鉢植えのバジルをちぎってのせたのもよかった。

●2026年4月26日(日)晴れたり曇ったり

朝のラジオ体操のとき、目の高さにある若葉が風に揺れていた。
遠くに目をやると、建物の間の緑までよく見える。
そして、うっすらと汗をかいた。
今はウグイスが盛んに鳴いている。
ずいぶん上手くなったなあ。
ウグイスの声を聞きながら、「坂の上のソラシ♪」の原稿書き。
お昼前には仕上げ、宮下さんにお送りすることができた。
静かな日曜日。
お昼を食べたら、「きょうの料理」のテキスト撮影の献立を考えよう。
今日はちょっとのんびり。『ちびまる子ちゃん』を見ながらヘナ染めをし、『サザエさん』を見ながら夜ごはんを食べた。
サザエさんちの晩ごはん、1日目はアジフライ(せんキャベツ、トマト)、2日目はエビフライかチキンフライ(せんキャベツ、トマト)、3日目は親子丼かな? チキンフライを卵とじにした丼のようにも見えた。
夜ごはんは、オムそば(お昼ごはんの残り)、ロールキャベツ(かぶの鍋蒸し煮を加え、牛乳でのばして粒マスタード)。

●2026年4月23日(木)小雨のち大雨

5時過ぎに目が覚めた。
ようやく私の体内時計が戻ってきた。
今朝はレンジフードの取りつけ工事だから、てきぱき動いて支度をしないと。
雨に濡れる緑を見ながら、ラジオ体操。
静かな雨、霧も出てきた。
11時半くらいに雄大君がやって来た。
雄大くんは動きが早く、忍者みたいで、私はじゃまにならないようにするので精一杯だった。
作業をしているときの身のこなしが的確で、体の使い方がとてもうまい。
体重のかけかたとか、立ち方とか。
私は体に染み込んだ動きを見るのが好きなので、つい観察してしまう。
大きな音を立ててしまうからと、わざわざ駐車場の前で木を切っていた。雨なのに。
もとの換気扇とレンジフードの間の隙間は、「FARMSTAND」で使った端切れを組み合わせて利用していた。
あるもので工夫するところ、いいなあと思うし、うちのマンションにもぴったりだ。
最後は、雄大くんが作業をしている同じ調理台の上で私も料理した。
なんだか、必要があればその場で何でもやってしまう、ドラマの撮影現場みたいだった。
亜由美さんも、「FARMSTAND」の野菜を持って駆けつけてくださった。
作業が終わって、2時くらいにお昼ごはん。
文子さんもお皿を持って下りてきて、2人分のランチのお裾分けができた。
みんなが帰ってから、ゆっくりと台所を片づけ、窓辺の椅子に座って眺めてみた。
蛍光灯を消し、レンジフードの灯りだけにすると、静かであたたかく、落ち着いている。
なんだかフィンランドの映画に出てくるキッチンみたい。
ああ、嬉しいなあ。
大好きだ。
夜ごはんのために茄子を焼いたのだけど、「弱」でもまったく油が飛ばない!
すごいことだ。
それに、コンロの中が明るくて光ってよく見える。
台所の機能が、これまでの何倍にもパワーアップした感じ。
これで、タレをからめたお肉も、気兼ねなくジュージュー焼けるぞ。
それにしても亜由美さんは、若い子たちのことを本当に可愛がり、大切にしているなあと感じた。
そのことも、すごいなあと思う。
夜ごはんは、スンドゥブチゲ(にぼしのだし、キャベツ、絹ごし豆腐)、茄子(博多の長茄子)のオイル焼き(とろっとろだった)。

●2026年4月22日(水)晴れ

目が覚めてラジオをつけたら、『古楽の楽しみ』をやっていた。
6時10分ほど前。
ようやくいつもの時間が戻ってきた。
ひさしぶりにぐっすり眠れたのは、大急ぎでやらなければならない仕事が、きのうでひと区切りついたからかも。
朝、文子さんからLINEがあって、お買い物に連れていってもらえることになった。
文子さんも早くから仕事をがんばって、ちょうど終わったとのこと。
2階に掃除機をかけ、洗濯機を回しながらラジオ体操。
目にはもくもくの青葉。
空も青い。
このごろは、蚊を大きくしたみたいな足の長い虫が、窓の外をふらふら飛んでいる。
朝ごはんを食べ終わってからの近ごろのお楽しみは、中野さんのインスタグラム。
今朝の絵は、オレンジと紫の菊。
背景が黒いクレヨンで塗りつぶしてある(紫と青を塗った上から)。
いいなあ。夜に見た菊なのかな。
タイトルは「交わす ことば」。
別の方を向いている2輪の菊が、ことばではないことばを交わしているみたいに見える。
そして、もうひとつのお楽しみ、石井ゆかりさんの「星読み」を読み、洗濯物を干したらお買い物だ。
明日は換気扇(レンジフードというらしい)の取りつけで、雄大君がやってくるから、お昼ごはんの献立を考えている。
牛こま切れ肉を甘辛く炒め、ニラや青じそ、みょうがをちらし、韓国風の混ぜご飯にしようかな。
キムチも添えて、海苔で巻いて食べるようにしよう。
あと、サラダも何か作ろう。
文子さんに、おいしい牛こまが売っている「JA御影」と、住吉の「コープさん」に連れていってもらう予定。
どっさり買い物をして帰ってきた。
お昼は、「コープさん」でじっくり選んだ「鮭の西京漬け弁当」&カニクリームコロッケと、切り干し大根のお味噌汁。
文子さんは「穴子の照り焼き弁当」と春巻き。
私以上にじっくり選んでいて、嬉しかった。
私たちは料理も好きだけど、買ってきたお弁当のおいしさもとても大切。
料理用の日本酒を買い忘れたことに気づき、さっき、文子さんのところに借りにいってきた。
キッチンの窓からの緑はもくもくと茂り、前に見たときよりも山がぐっと近くなっている感じがした。
「ほんま、ブロッコリーがもくもく迫ってくるみたいやろう?」と文子さん。
ついこの間まで見えていた山桜も、手前の緑が増えたせいで見えなくなったそう。
コーヒーをご馳走になり、さんざんおしゃべりして戻ってきた。
今日はもう、仕事をしないことにする。
野菜をいろいろ買いすぎて(どれも新鮮でもりもりと大きい!)、冷蔵庫に入りきらないので、少しでもかさを減らそうと思い、大きな蕪はマリネと鍋蒸し炒めにした。
夜ごはんは、とうもろこしのイタリア風卵焼き、ほうれん草の鍋蒸らし炒め、蕪のマリネ、キャベツのサラダ(玉ねぎドレッシング)、ご飯はなし。
このところ楽しみにしている、『魯山人のかまど/冬編』の見逃し配信を見ながら食べた。

●2026年4月21日(火)ぼんやりした晴れ

7時半に起きた。
なんだかゆうべはよく眠れなかったので。
起きてすぐにカーテンを開けると、木々が大きくしなって揺れていた。
びゅーーぶぉーーびゅーーぶぉーー、ものすごい風。
緑の嵐だ。
この間、村上さんと電話で打ち合わせをしていたとき、蜂が入ってきた。
話に集中したかったので、ひとまず窓を閉め、網戸と窓の間にとじ込めておいた。
打ち合わせが終わって、タオルに包んで2階の窓から逃がしてやろうと思ったのだけど、何度試してもタオルから這い出てきてしまう。
怯えている蜂の大きな羽音が怖くなり、とじ込めたままにしておいた。
今朝、窓を開けてみたら、桟のところで死んでいた。丸くなって。
すまなかったなあ。
この季節は、2階の窓(ひとつだけ網戸がない)をレースのカーテンで覆わないとならないのに。
引っ越してきたばかりのころ私は、こういう蜂たちを集めて箱にとっておいたっけ。
今日は黄砂が飛ぶらしいので、窓を閉めて洗濯干し。
さあ今日も、仕事をがんばらなくては!
村上さんとお電話し、本の巻末に載せる生原稿をいただいて、パソコン内で校正。
6時半くらいに、終わったー。
きのう、文子さんから採れたての春キャベツをいただいたので、とちゅうでロールキャベツをこしらえ、煮込みながらやった。
昆布だしの薄味ロールキャベツ。
陽が落ちたらぐっと肌寒くなってきたから、ちょうどよかった。
『豊臣兄弟』の見逃し配信を見ながら食べよう。
夜ごはんは、ロールキャベツ(牛乳を切らしていたので、フライ衣の残りを冷凍していたものを、ひき肉のつなぎにしてみた。ナイスアイディア!)、すりおろし蓮根のお焼き。

●2026年4月19日(日)ぼんやりした晴れ

ぐっすり眠って7時に起きた。
なんだか、ジェイミーのスタジオがあるポートランドの農園や、仲間たち、ファーマーズマーケットの夢をみたような気がする。
そこは英語だらけの世界で、私も英語をしゃべっていた。
すぐに影響されるから。
そしてまだ、お腹がいっぱい。
ゆうべご馳走をたくさん食べたから。
そう。きのうはめいっぱい仕事をして、いつもより遅い時間に夜ごはんを食べ、食後のお茶を飲んでいたら、亜由美さんから電話があった。
「L'epice」での料理会、「ジェイミーのクレイチキン(直訳すると粘土の鶏)」がもうはじまっているのだけれど、なおみさんは今、向かっている途中ですか?という電話。
亜由美さんからは、18日の19時からだと聞いていたのに、私の頭の中ではすっかり19日になって、カレンダーにも「クレイチキン」と書き込んで、とても楽しみにしていた。
うわー!となって、あっという間に亜由美さんが車で迎えにきてくださり、大急ぎで「L'epice」に駆けつけた。
たえちゃんの料理は、前菜のレバーペースト、筍のグリル(木の芽を包丁で細かくたたいて、オリーブオイルで和えてあった)、こしあぶら(山菜)のフリット、ホロホロ鳥の首でとった白にんじんとのスープがとくにおいしかった。
主菜のクレイチキンは、粘土に包まれて出てきた。
招かれた人たちがみんな、順番にハンマーで砕いていったら、中からハスの葉に包まれたホカホカの塊が出てきた。
ハスの葉をはがすと、さらにキャベツの下から大きなホロホロ鳥が(お腹に野菜やハーブが詰めてあった)。
蒸し焼きにされたホロホロ鳥は、中国風のスパイスと塩で味つけされ、しっとりとやわらかで、本当にほろほろと崩れるよう。
私はお腹がいっぱいだったはずなのに、おいしくて、楽しくて、オレンジワインを呑みながら、前菜からデザートまですべて平らげた。
ジェイミーはポートランドで陶芸や染色をしている、と亜由美さんから聞いていたので、私は勝手にどっしりとした女性を想像していたのだけど、繊細でやさしい感じのする可愛らしい人で、笑顔の奥に本物の親密さが宿っていた。
私はひと目でジェイミーを好きになり、馬小屋をリフォームした細長いスタジオで、陶芸をしたり、料理を作ってみんなで食べたりしている話など、興味津々だったのだけど(隣に座ったヒロ君が、ぜんぶ訳してくれた)、私はちっとも英語を話せなかった。
でも、とても楽しくて、最後にジェイミーとハグし合った。
きれいにたいらげたホロホロ鳥。
しかも私は、残った骨までもらってきた。
それを今、スープにしているところ。
大根とキャベツ、お米を加えて中華粥にする予定。
今日は、朝から集中して『日々ごはん』アルバムの作業。
10時半からは、村上さんと1時間以上電話で打ち合わせ。
もう少し、余裕を持って本作りに向かえるよう、スケジュールについても相談した。
お昼ごはんを食べてから、「おまけレシピ」をいくつか仕上げ、お送りすることができた。
ほー。
ここでお知らせです。
こんどの巻は、『光る海を見ていたら 2022 1 →12』。
今回は何でもないタイトルがいいなあと思い、デザイナーの脇田あすかちゃん、村上さんと3人で決めた。
広々とした情景が浮かんでくるし、このころの私の状態をすべてを表しているようなひとことだから。
読者の方たちひとりひとりにもきっと、このタイトルから浮かんでくる体験があるんじゃないかと思って。
順調に進めば、夏のはじめにはみなさんのもとに届けられそうです。
どうか、楽しみにしていてください。
夜ごはんは、久しぶりに『ちびまる子ちゃん』を見ながら。
切り干し大根入りひじき煮、ひたし黒豆、ホロホロ鳥の中華粥(大根、キャベツ)、半熟ゆで卵、ごぼう味噌、塩柚子、にらソース。

●2026年4月17日(金)晴れ

東京から帰ってきたのは月曜日。
中野さんは3泊して、きのう小野に帰っていった。
東京ではいろいろな楽しいこと、新しいことがどかどかと起こり、ずっと日記が書けなかった。
出かけたのは金曜日だったから、1週間あまり書けなかったのだな。
六甲に戻ってきた日はもう薄暗かったので、分からなかったのだけど、翌朝窓を開けたら、どこもかしこも緑だらけでびっくりした。
黄緑、緑、オリーブグリーン、灰色がかった緑色。
猫森の木々も若い緑がいっぱい。もう枝がほとんど見えなくなっている。
きのうは中野さんをお見送りがてら、阪急電車に乗って三宮に行った。
窓から見えた山々は春ではなく、夏を待つ山になっていた。
すごい勢いだなあ。
桜が終わったら、一息に初夏なのだ。
東京でのことをいろいろ書きたいのだけれど、たくさん休んでしまったから、今日から私は仕事をがんばらないと!
ああ、忙しい。
やることがあるって素晴らしい。
ちょっとだけ、東京での思い出を。
東京でも私は、毎朝ラジオ体操をしていて、首の運動のときなんかに、隣で体操している川原さんと顔を見合わせることがあった。
ふたりとも真剣にやっているので、そのたびに可笑しかった。
あと、「北欧暮らしの道具店」の佐藤さんが、高校生の息子さんを連れて、中野さんの絵を見にきてくださったのもとてもうれしかった。
中野さんの絵(うちの窓辺らしきテーブルに、2羽の大きな白い鳥が飛んでくる)を挟み、ふたりともムービー撮影のときに座った側に立った。
その様子を、息子さんが撮影してくれたのも、なんだかじんとした。夢のようで。
小野さんとの絵本の打ち合わせも、とってもよかった。
小野さんの話を聞きながら、メガネの奥の目を見ているうちに、私の体に沈んでいた言葉がとめどもなく出てきた。
これから少しずつ温めていくので、いつ何が、どんなふうにはじまるのかは分からないけれど、絵本づくりの大もとが確かに立ち上がった瞬間だったと思う。
中野さんが泊まっていたちよじの家族(猫2匹もいる)のことも、本当はいろいろ書きたいのだけれど、とにかく仕事をはじめないと!
夜ごはんは、蓮根と鶏肉の炒り煮(「おまけレシピ」の試作)、セロリの塩もみ(炒りごま)、お吸いもの(白菜、セロリの葉、青のり)、塩むすび。

●2026年4月9日(木)曇り

目が覚めたら、カーテンの隙間がオレンジ色に染まっていた。
ラジオをつけ、『古楽の楽しみ』。
英語講座を一通り聞き、バスタブにお湯をためながら『英会話タイムトライアル』の聞き逃し配信。
きのう、美容院の帰りにテキストを買ったので、ラジオ体操がはじまるまで、ぶつぶつ復習をしながら掃除した。
このルーティーン、なかなかいいかも。
今日は肌寒いな。
天気予報では、暖かくなるみたいなことを言っていたけれど。
午後、バスに乗って、王子公園の近くの焼き菓子屋さんに、川原さんのお土産を買いにいく。
桜の花吹雪のなか、坂を下りた。
「コープさん」のところから4つ目くらいの停留所で降り、海の方に向かって住宅街をまっすぐに歩いてたら、着いた。
帰りはてくてく歩いてみた。
護国神社の桜を眺め、海星病院の近くでちょうど来たタクシーに乗り、帰ってきた。
そうだ。
忘れないように書いておかなくちゃ。
おとついだったか、朝、掃除をしていたとき、シジュウカラが盛んに鳴いていた。
かわいらしいなあと思いながら声を聞いていたのだけど、私の方をまっすぐに見て、囀りながら飛んでくる。
今にも中に入りそうな勢いで。
それで、ふと外を見たら、隣のマンションの窓のところに、別のシジュウカラが閉じ込められていたのだった。
いてもたってもいられずに、すぐに外に出て助けにいった。
そこは、大家さんが住んでいるマンション。
ふわっとしたスカーフを持っていったのだけど、つかまえようとすると飛び立って逃げてしまう。
積み重ねた荷物の陰に入り込んでしまったので、大家さんに助けを求めた。
でも、話している間に出口をみつけ、飛んでいったみたい。
あのシジュウカラは、私に知らせていたのだ。「助けてください」と。
私はじーんとした。
よく、そういう話を中野さんから聞くけれど、私の身に起こったのは生まれてはじめて。 こちらがちゃんと気づきさえいれば、人は鳥と通じ合えることができるのだ。
夜ごはんは、雑炊(お昼に食べたキャベツと蒸し鶏のスープに舞茸と味噌を加えた)、味つけ卵、黒豆の薄甘煮の白和え、白菜の煮浸し。
今夜は早めにお風呂に入って寝るつもり。

●2026年4月6日(月)ぼんやりした晴れ

窓の外が薄明るくなったので、ラジオをつけたら、『古楽の楽しみ』をやっていた。
そのあと、うとうとしながら英語講座を聞いた。
寝ぼけながらも、英語が頭に入ってくるみたい。
『基礎英語2』を聞いてから、iPhoneを取りにいき、『英会話タイムトライアル』の1回目の放送を聞き逃し配信で再生させた。
やっぱり私は、この番組が大好き。
ぶつぶつ唱えながら、2回目まで聞いて起きた。
朝風呂に入る前に、もういちどくり返して再生。
覚えるまで何度も聞ける。このやり方、いいかも!
いつものようにラジオ体操。
今朝は、朝ごはんの前に洗濯物も干した。
猫森の若緑が、きのうよりもさらに伸びている。
黒っぽい枝とのコントラストがとてもきれい。
見ている間にもどんどん伸びていく緑。あっという間に枝が隠れてしまいそうだから、たくさん見なくては。
朝いちばんに、ぎゅっと集中してレシピ原稿の校正。
今日もまた、試作をしながら「おまけレシピ」を書くつもり。
夕方、中野さんから電話があったので、今日の仕事はもう終わり。
窓辺で缶ビールを開けた。
中野さんちはもう、ツバメが巣に戻ってきているそうだ。
つがいの2羽が出たり入ったりしているから、卵を温めているところだろうとのこと。
早いなあ。
あちこち花盛りで、アトリエの駐車場にも、いろいろな種類の水仙が咲いているそう(近くの畑から、種が飛んできたらしい)。
「薄いのが、何重にも重なった白い花びらの水仙もあるんです。花嫁さんのドレスみたいです」とのこと。
話しているとき、汽笛がボーーーーーッと鳴り響き、柱時計も5つ鳴ったけれど、ビールを飲みながら小一時間おしゃべりしてしまった。
中野さんは今週末から「Title」で展覧会を開くので、木曜日に上京し、搬入。
私は金曜日の朝に出て、学芸大学駅で村上さんと脇田さんとお打ち合わせをし、その足で「Title」に向かうつもり。
川原さんのところにまた泊めてもらえる。
中野さんは、ちよじのところに泊まる。
さあ、そろそろ夜ごはんの支度をしないと。
夜ごはんは、ポルトガル風鰯の塩焼き(いつぞやの鰯の塩焼きに、ゆで卵、玉ねぎスライス、ミディトマトを盛り合わせ、白ワインビネガーとオリーブオイルをかけて食べた)、にんじんと白菜のサラダ、かぶのサラダ(レモン汁、ディル、おろしにんにく、オリーブオイル)、トーストサンド(クリームチーズ、蒸し鶏、粒マスタード)。

●2026年4月4日(土)曇りのち雨

6時半に起きた。
8時半からは、換気扇の下見。
帽子をかぶり、耳に鉛筆を挟んだ身軽な若者が軽トラでやってきた。
脚立がないので、うちにある一番高いスツールの上に乗って、まず天井を開けた。
ダクトがどんなふうに通っているかを確かめたり、玄関の通路の窓から出て、排気の様子やファンの具合を見たり。
そのスツールは脚がぐらぐらして不安定なのに、ひょいっと乗って何でもなくやっていた。
私は照り焼きチキンを焼いて、調味料を加えたときの吸い込み加減をみてもらったのだけど、いまいち分かりにくかった。
それよりも、いちばんおもしろかったのは、彼がポリ袋をちょっと切り、見えやすいように黒マジックで塗って、小さな風力旗のようなものを作ったとき。
うちの換気扇は木でできた白い箱で、いちばん上にお弁当箱くらいの四角い穴が空いているだけなのだけど、その穴の入り口に旗をテープで貼って、スイッチを入れたり、消したりしながら、どのくらい吸い込んでいるかを確かめていた。
あるもので何でも工夫する、工作少年みたいなこの若者は、「TEAMクラプトン」の雄大君。
旗の様子をじっと観察しながら、「やさしく吸い込んでいます」と言っていたのも、なんだかよかった。
私がゆうべ、Amazonのサイトで調べておいた、一番シンプルな白いレンジフードを見せると、雄大君たちも同じものをよく使っているんだそう。
パソコンで詳しい図面を調べ、細かいところを確かめたあと、設置予想のスケッチを描いてくれた。
少しはみ出すけれど、今ある換気扇の下に取りつけられるみたい。
うちのマンションは古く、問題はいろいろあるけれど、大掛かりな工事をするのではなく、現状をいかしながら、今よりも少しだけよくなるといいなあと思っていたので、それを叶えてくれるぴったりな若者に出会えた。
とてもうれしい。
レンジフードも昔ながらのシンプルな形で、かわいらしいし。
5月中の工事になりそう。そのときには、賄いごはんを作るつもり。

お昼前に、文子さんとお買い物。
「JA御影」で野菜と牛肉を買い、「コープさん」へ。 「おまけレシピ」の試作のための食材も、いろいろ買えた。
帰りには、前に「かもめ食堂」があったところのパン屋さんへ。
ここパン屋さんも好きだけれど、私がいちばん好きだった六甲のパン屋さんが、この4月で閉店してしまった。
ものすごく残念。
毎朝食べる普段のパンは、おいしすぎないものが好き。そして、近所で買えるというのもすごく大事なのに。
これから私は、どこでパンを買えばいいんだろう。
夕方から、文子さん&ファビオのところでアペリティーボ。
そら豆のミニ春巻き&マッシュポテトとグラナ・パダーノのミニ春巻き(「おまけレシピ」の試作なので、私が包んで持っていき、揚げさせてもらった)、はっさく入りコールスロー(文子さん作)、鶏レバーの洋風しょうゆ煮(文子さん作)、パン屋さんのカリカリハーブ平パン。
ビールだけのつもりが、ファビオのジントニック&ウォッカトニックのおかげですっかりおしゃべりに花が咲き、部屋に戻ると9時半過ぎ。
お風呂に入ってすぐに寝た。
夜ごはんはなし。

●2026年4月2日(木)晴れ

ゆうべは、頭の中が英語でぐるぐるしながら寝ていた。
きのうファビオといっぱいおしゃべりしたからかな。
そう、きのうは『日々ごはん』の校正が終わって、発送のための荷物を作り、4時半くらいに文子さんたちの部屋にお邪魔した。
この間焼いたコーンブレッドと、「いかりスーパー」の缶のワイン(村上さんのお土産)を持って。
あと、ファビオにFluffy(ふわふわの)ツナマヨの作り方を教わりたかったので、ボールに空けたツナ缶も持っていった。
フライパンでカリッと焼いたコーンブレッドに、Fluffyツナマヨ&紫キャベツのザワークラウト(文子さん作)をのせたのと、クラッカー&カマンベールチーズのおつまみ。
キッチンの窓からは、枯れ木から出はじめた若緑の葉や、遠くの方に山桜も1本見えた。
ポルトガルの赤ワインも空けてくれて、最高のアペリティーボだった。
私は、うちのキッチンの換気扇をリノベーションしようとしていて、4日に「クラプトン(亜由美さんに紹介してもらった工務店)」の若者が下見にやってくる。
そんな話をしたら、ファビオがとてもいいアドバイスをくれた。
しかもわざわざ厚紙(ビスケットのパッケージをちぎったもの)に英語で書いて、持たしてくれた。
すべて大文字なのは、私が忘れずにちゃんと実行できるようにだと思う。
英語の勉強になるし、すごく嬉しかった。
その紙が今ここにあるので、書き写してみます。

1 EXPLAIN THE PROBLEM SIMPLY AND CLEARY.
2 ASK FOR HOW TO THE PROBLEM :
RECOMMENDATIONS.
OPTION"A" $$$
OPTION"B" $$
OPTION"C" $
1 問題は簡潔に、はっきりと伝えること。
2 問題の解決方法を尋ね、おすすめを挙げてもらうこと。たとえばA案はいくら、 B 案はいくら、C案はいくらというように。
先月、「FARMSTAND」の改装工事のときに会った、感じのいい若者が来てくれるから、とても安心しているのだけれど、私は機械関係が苦手だから、ファビオの忠告を実行しようと思う。
チキンを焼いて、うちの換気扇の力がどれだけ弱いかも見てもらうつもり。
さて、今日は『日々ごはん』の「おまけレシピ」を書きはじめようかな‥‥と思っていたら、亜由美さんからもメールが届いた。
「まずは現場確認ですね。彼は穏やかでやさしいので、思ったことは何でも聞いたり話したりしてください」とのこと。
みんな気にしてくださって、ありがたいなあ。
夜ごはんは5時くらいに。イングリッシュマフィン・トースト(ファビオのFluffyツナマヨ、ハムエッグ)、にんじんラペ、ゆでブロッコリー。
Amazonプライムで、『カモン カモン』を見ながら食べた。
これで3回目なのだけれど、後半は何度見ても泣けてくる。
7時ごろ、オレンジの大きな満月。
文子さんがLINEで教えてくれた。

●2026年3月31日(火)小雨のち晴れ

5時半くらいに目が覚めた。
まだ暗く、街の明かりも灯っているけれど、ラジオをつけたら『古楽の楽しみ』をやっていた。
きのうから、NHKラジオの番組編成が新しくなった。
そうか、5時に起きたら聞けるんだな。
せっかく早起きしたので、ベッドの中で宮下(亜紀)さんの新刊『京都の花と祭りとおいしいもんーおとなの追っかけ帖』を開いた。
第1章「ようこそ、春 花ざかりの町を、どこまでも歩く」の”桜さんぽ”から、ゆっくりと”花まつり”まで読んだ。
はじまりの文からして、とってもいいなあ。
ここを読んだだけで、この本が普通のガイド書ではないことが分かる。
”桜さんぽ”の中から、一部を引用させていただきます。

「若い時は、桜が咲くのはあたりまえやったけど、いまはたまらなくありがたい。一年の間には、いいこともあれば、いやなこともある。うれしい出会いもあれば、大切な人との別れもある。この世は儚いもんやと、年をとるにつれて、だんだん身にしみてわかるからかもしれない。一年に一度、同じ場所で変わらず咲く桜にとても励まされます。
友だちに再会するような気持ちでめぐる、わたしの桜さんぽをご紹介します」

ふんわりと詩的で、大人っぽい風がすっと香る宮下さんの文。
平らかで、穏やかで、ときどき京都弁が混ざるのも、大好きだ。
京都に生まれ、そこで暮らし、祇園祭や節分など、私が知る限りでも毎年楽しみに追っかけている宮下さん。
京都への偏愛がそこかしこに表れていて、でも、軽やかで、これは宮下さんでないと書けない本だと思った。
帯をはずすと、薄墨が混ざったような大人っぽい桜色が現れる。
まるで、水面に敷き詰められた花筏の色みたい。
肌触りのいいこの本をバックにしのばぜ、ひとりで京都に出かけたくなる。
あと、宮下さんのインスタグラムで見かける、おいしそうなおうどんやお蕎麦、洋食、甘味のお店の情報もちゃんと載っていて、すごくうれしい。
季節が移り変わる歩幅に合わせ、ゆっくりゆっくりページをめくるのが楽しみだ。
さて、いつもの天気予報は、『古楽の楽しみ』が終わってから。
6時を過ぎると、英語講座のオンパレードだ。
『基礎英語レベル1(これまで聞いていた『中学生の基礎英語レベル1』が新しくなった)、『基礎英語レベル2』、『ラジオ英会話 ハートでつかめ!英語の極意』。
一通り聞いてから起きた。
ラジオ体操は、いつもの時間からはじまるけれど、周波数がちょっと変わったから気をつけないと。
いつも、ラジオ体操の前に聞いていた『英会話 タイムトライアル』は、夜遅い時間の放送になってしまったので、生では聞けないけれど、聞き逃し配信を聞いていこうと思う。
今日は、海も空もあちこちグレー。
枯れ木から出ている小さな若葉も、ヒマラヤ杉もみんなじっとして、何もかもが止まっているみたい。
海の水平線のところだけ、白くすーっと光っている。
さあ、今日も『日々ごはん』の校正の続きをがんばろう。
心機一転して、もういちどはじめから見直しをするつもり。
4時くらいに、11月まで終わった。
頭が詰まってきたので、ポストと「コープさん」に行きがてら、桜を見てきた。
向かい風がとても強く、吹きっさらしになりながら歩いた。
坂の途中の桜は、八分咲き。
中学校の桜はほぼ満開。
小さな花のひとつひとつが、精一杯開いて艶やかな姿を見せてくれているのがいじらしく、ちょっと胸が熱くなった。
私は完全に、宮下さんの本に影響されている。
夜ごはんは窓辺で、ワインクーラーを飲みながら。
ひさしぶりの茜色の夕焼け。東の空には白い月(もう少しで満月)。
イングリッシュマフィンのトーストサンド(ツナ、クリームチーズ、ディル)、にんじんラペ、ほうれん草のオリーブオイル炒め(残ったオイルで舞茸を焼いた)。

●2026年3月30日(月)ぼんやりした晴れ

朝、ふと思いついてシフォンケーキを焼いた。
ふわふわしたほんのり甘いケーキ、あすかちゃんが好きかもしれないと思って。
あちこち掃除をしたり、中華粥を温め直したりして、ゆっくり支度。
12時半に村上さんがいらっしゃり、ふたりで打ち合わせ。
あすかちゃんは2時くらいに来て、「わー、いいところですね」とひとこと言ったきり、静かに部屋を歩きまわっていた。
歩きまわっているというよりも、部屋の中をふわふわ泳いでいるような感じ。
きっと、何かを思いついたり、頭を巡らせているんだろうな。
2階に行ったときには、「猫森はどこですか?」と聞かれただけ。
遅いお昼ごはんは、前菜ににんじんラペ、菜の花のフライパン蒸し焼き、ミニトマトときゅうりのサラダ(レモン汁、オリーブオイル、おろしにんにくちょっと、ディル)。
食べ終わってから、手羽元と大根の中華粥(結晶塩&おいしいごま油、ごぼう青じそみそ、にらねぎダレで味変)、煮卵、香菜。
あすかちゃんも村上さんも、もりもり食べてくださって、お皿もお鍋も気持ちよく空っぽになった。
野菜の前菜は、どれもすっきりとした味で、果物みたいにみずみずしく、自分でもすごくおいしいと思った。
いつもよりも味に透明感があったのは、あすかちゃんのイメージで作ったからかもしれない。
デザートは、朝のうちに焼いて冷やしておいたシフォンケーキとコーヒー。
そのあと、ぐっと集中して打ち合わせ。
次の『日々ごはん』の新しいタイトルは、村上さんが本に出てくる言葉の中からいくつか選んでくださったのだけど、あるひとつがとてもよく、3人一致で即決だった。
なんだかひろびろとしたタイトル。
2022年の1年間の日々にぴったりな、タイトル。
近々、お知らせいたします。
夜ごはんは、サッポロ一番塩ラーメン(小松菜)、にんじんラペ(刻んだ香菜を合わせた)、白菜の黒甘酢漬け。

●2026年3月29日(日)晴れ

明るいので7時半なのかと思って起きたら、まだ6時半だった。
ラッキー!
このごろは、陽の出の時間がずいぶん早くなったのだな。
いつもの時間に合わせ(8時40分)、聞き逃し配信でラジオ体操。
あちこち靄に覆われ、ぼんやりとしているけれど、よく晴れている。
うっすらと汗が出た。
洗濯物を干したら、さあ、きのうの続きの『日々ごはん』の校正をやろう。
明日はアノニマの村上さんと、ブックデザイナーの脇田あすかちゃんが打ち合わせにいらっしゃる。
あすかちゃんは、『日々ごはん』のデザインのために、私のふだんの生活を見にきてくださるのだ。
ありがたいなあ。
校正の期限はもう少し先なので、急がずにできるところまで集中してやり、ゆるゆると料理の支度をしたり、掃除をしたりするつもり。 校正は9月まで終わった。
夜ごはんは、なんちゃってスンドゥブチゲ(きのうのくずし豆腐入りスープに味噌汁を加え、ヤンニンジャンで味をととのえ、絹ごし豆腐をたっぷり加えた)だけ。

●2026年3月28日(土)晴れ

3時ごろ、すぐ近くでイソヒヨドリの声がした。
まだ真っ暗なのに、早起きだなあ。 朝から「ソラノマド」の推敲。
きのう仕上げてお送りした原稿に、丹治くんがとてもいいアドバイスをくださったので。
コーヒーをいれ、明るい光のなかでゆっくり向かった。
洗濯物を干してからは、新しい『日々ごはん』の校正に集中。
きのうは、文子さんが大安亭市場にいくというので、朝〆の鶏もも肉と、絹ごし豆腐を買ってきてもらった。
夕方、受け取りに部屋にいったら、文子さんのキッチンは光に溢れていた。
ちょうどサンドイッチ(きゅうり&カマンベール、きゅうり&卵焼き)を作っているところで、ハイボールとともにごちそうになった。
ファビオは奥の部屋で絵を描いていたので、女同士で束の間おしゃべり。楽しかったな。
帰ってから、文子さんに教わったように、鶏もも肉の皮目の方だけに粉をまぶして焼いてみたら、カリッとしてフライドチキンみたいだった。
強力粉にしたのもよかったみたい。
粉をまぶさないなら、塩味だけの方がシンプルでおいしいけれど、身の方にガーリップパウダーをすり込んだら、さらにフライドチキン感が増したかも。
こんどまた、やってみよう。
きのう見逃し配信で見たのだけれど、『片思い・前編』という、豆腐屋さんが出てくるドラマがおもしろかった。
白石加代子さんがすごくいい。男の子もいい。
今日のお昼には、『片思い・後編』を見ながら、芦田愛菜ちゃんがやっていたのを真似し、大きな絹ごし豆腐をご飯にどーんとのせて食べた。
大満足。
さて、『日々ごはん』の校正の続きをやろう。
今日は風が強いな。
おやつが何もないので、今、コーンブレッドを焼いているところ。
夜ごはんは、くずし豆腐入りスープ餃子(いつぞやに冷凍しておいた餃子、白菜、小松菜)、レタスとじゃこのサラダ(玉ねぎ黒酢ドレッシング)。

●2026年3月25日(水)曇りのち雨

朝のうちに耳鼻科を予約し、10時くらいに家を出て、坂を下りた。
花粉症の目薬や薬が終わりそうなので、今のうちに行っておこうと思って。
坂のとちゅうの桜はピンクの蕾が割れ、今にも開きそうだった。
龍の神社のは、5輪くらい咲いていた。
ゆらゆらと坂を下り、まず銀行に行って払込み。
そして、八幡様でお参りをし、眼科へ。
耳鼻科の予約までまだたっぷり時間があったので、ひさしぶりに「丸徳寿司」に行って、太巻きを買った。
「淡河生活クラブ」で野菜を買ったり、「コープさん」をうろうろしたり。
雨が降りそうだったので耳鼻科に入り、私の番がまわってくるまで待合室で英語の絵本を読んでいた。
わからない単語が出てくると、英訳アプリで調べながら。
『A pumpkin Story 』という絵本がおもしろかった。
調べなくてもほとんど読めたし。
延々と待っていても、なかなか番がまわってこない。
お腹が空いて、頭がぼんやりしてきたころにようやく名前を呼ばれた。
診ていただくのはあっという間。鼻に吸入をし、こんどは薬局でまた待って。
外に出ると冷たい雨だった。
ぐったりとくたびれ、軽く買い物をしてタクシーで帰ってきた。
お昼は、淡河のブロッコリーのフライパン蒸し焼き、しじみの味噌汁、太巻き。
『ばけばけ』と『マッサン』の見逃し配信を見ながら食べた。
そして、きのうから再開した、新しい『日々ごはん』の校正。
4月分まで終わり、こうして日記を書いている。
今日の仕事はこれでお終い。
それにしても寒いなあ。
夜ごはんは、ベーコンのキャベツ巻きのスープ(にんじん、蕪入り。きのうの残りを温め直し、牛乳と味噌を加えた)。

●2026年3月21日(土)晴れ

きのうの午前中から、中野さんが来ている。
すごく久しぶり。
冷蔵庫がすっからかんだったので、おにぎりを作って食べ、すぐに買い物にいった。
珍しく車が多く、外を歩いている人たちも、なんとなく休日モード。 
住吉の「コープさん」も、賑わっていた。
私はここ、やっぱり好きだな。
何でも新鮮だし、たくさん買っても安いし。
レジの人たちも、お客さんたちもみんないい感じ。
帰りの車での中では、いつも炭酸を飲む。
中野さんはファンタオレンジ、私はポンジュースの炭酸。
桜はまだだけど、白木蓮とユキヤナギが咲きはじめていた。 
中野さんは今日、三宮の地下道「サンポチカ」で、壁画を描いた人たちのトークイベントがあるので、さっき出かけていった。
私は留守番をしながら、スパイスカレーを作っているところ。
きのう、住吉のお肉屋さんで買ったソーキ用の豚軟骨で。
にんにくや生姜、ホールスパイスをすり鉢でつぶし、ひさしぶりにマサラをちゃんと作って、煮込んでいる。
最近ファビオは、ネグローニ(ジン、スイート・ベルモット、カンパリを1:1:1)というカクテルが再ブームだそうで、文子さんからアペリティーボのお誘いがあった。
なので、5時になったら行ってこよう。
イカ焼き(文子さん作)、たたききゅうりとミニトマトのサラダ香菜、レモン汁)、
中野さんも7時過ぎに帰ってきて、アペリティーボに参加。
楽しくて、私はネグローニを3杯も飲んでしまった。
豚軟骨はとろとろ、思った以上にスパイシーでガッツン!ときた。
9時半くらいに部屋に戻り、スパーシーカレー(豚軟骨、じゃがいも)を食べた。
豚軟骨はとろとろ、思った以上にスパイシーでガッツン!ときた。

●2026年3月18日(水)晴れのち曇りのち、雨

6時半に起きて、ラジオ。
カーテンを開け、目を覚ます。
明け方、というか4時前だったのだけど、またあの鳥の声がした。
「ぴゅるるる」と、1回だけ。
あれは、イソヒヨドリだったのだな。
彼らは、暗いうちから鳴く習性があるんだろうか。
きれいに晴れているので、布団を干した。
ラジオでは、午後には本降りの雨になると言っていたけれど、とても信じられない。
けっきょく本降りにはならなかったけれど、小雨が降り続いていた。
窓が霧で白くなっているなか、延々と棚の整理。
マスクをしていても鼻水が出るので、鼻をかみながら。
昔のメモ帳が出てきて、捨てていい物と、とっておきたい物と分けたり。
私はちっとも変わっていないなあと思ったり。
いちおう、ダンボール箱に納めてみた。
きのうよりも、ばさばさと捨てられるようになってきた。
夜ごはんは、ロールパンのハムサンド(クリームチーズ、レタス、マスタード)、豆乳スープ(ひよこ豆、豆腐)、紫キャベツのザワークラウト(文子さん作)。

●2026年3月17日(火)曇りのち晴れ

8時に起きた。
花粉症のせいなのか、なんとなく体が怠くて。
でも、起きてしまえば元気。
『英会話タイムトライアル』の英語をぶつぶつ唱えながら、床をモップで掃除して、ストレッチもして、ラジオ体操。
このごろは、右膝に重心をかけてもまったく問題がない。
体も、弾みをつけてきびきびと動ける。
朝、鉢植えのバジルが元気がないような気がして、剪定をした。
土をほぐし、蛇口の下に鉢を持ってきて、水を通した。
苺と姫白丁花も、水を通した。
そんなこんなで朝ごはんが遅くなってしまった。
紅茶を飲もうとしたら、さえずりながら翼を広げ、アンテナの上に舞い下りてきた鳥。
あんまり高らかな声なので、慌てて2階に上って双眼鏡でのぞいてみた。
赤いお腹を膨らませながら鳴いている。
さいしょはジョウビタキかと思ったのだけれど、もっと大きい。 
そうか、イソヒヨドリだ!
イソヒヨドリはわんぱくなのだ。
朝方は曇っていたけれど、どんどん晴れてきた。
校正をひとつやったら、今日もマスクをして(ホコリが出るから)棚の整理をしよう。
雑誌の切り抜きがたくさんあって、本当にびっくりする。
残したり、捨てたり。
5時までやっても、まだ終わらない。
お相撲を見ながら餃子を包んだ。
夜ごはんは、焼き餃子(豚ひき肉、白菜、ニラ、にんにく)、豆腐サラダ(にんじんラペ、白菜)。

●2026年3月15日(日)曇り

8時半に起きた。
寝る前に花粉症の薬を飲むと、夜中に顔のむずがゆさで目覚めることがない。
でも、なんとなく、感覚が鈍くなっているからのような感じがする。
どこかを麻痺させているような。
ゆうべはぐっすりだったのだけど、今朝は4時くらいに目が覚め、それからはうとうと。
二度寝してしまった。
だめだなあ。
日曜日だけれど、いつものように寝室に掃除機をかけてから、聞き逃し配信でラジオ体操。
今朝の海は、どこまでもすーっと広がっているように感じた。
雲が多く、全体的に白っぽいからかも。
午前中は、「坂の上のソラシ♪」のエッセイの続き。
書き上げてお送りし、午後からは窓辺の棚の片づけ。
東京にいたころの雑誌の取材記事などを、整理しようと思って。
プラスチックが陽に焼け、ぽろぽろくずれてくるのを掃除機で吸いながら。
当たり前だけど、若かったなあと思ったり、よくがんばっていたなあと感心したり。
よくぞこんなものをとっておいたなという物が出てきたり、なかなか捨てられない。
とても1日では終わりそうもない。
夜ごはんの支度をしようと思っても、冷凍庫にはベーコンとウィンナー、エビしかないし、冷蔵庫の野菜も大根、にんじん、ほうれん草のみ。
お正月のお餅がふたつ冷凍してあったので、大根とにんじんを切って、おだしで煮て、いつぞやにこしらえた里芋の含め煮を加え、白味噌仕立てのお雑煮にした。
ほうれん草もゆでてのせた。
白味噌が甘めだったので、塩柚子(文子さん作)を刻んで混ぜたら、大満足のおいしさ。
『ちびまる子ちゃん』を見ながら食べた。
夜ごはんは、お雑煮。
明日こそは買い物に出よう。
銀行の用事もいろいろあるので。

●2026年3月13日(金)曇りのち、薄い晴れ

6時半に目覚め、「古楽の楽しみ」を聞きながら、うとうと。
ベッドに寝そべったまま雲を見た。

灰色の雲のまわりは、薄ぼんやりとした白いレースみたい。
寒くてベッドから出られず、けっきょく7時半過ぎに起き出した。
きのうだったかな、明け方に小鳥の声がして目が覚めた。
「ぴょっぴょっ、ぴゅるるる」みたいな、聞いたことのない声。
間を空けて二度鳴いた。
とてもよく響く声だったので、起き上がってカーテンを開けてみたのだけど、まだ真っ暗で、どこにも姿が見えなかった。
今朝は聞こえなかった、多分。 曇り空を眺めながら、ラジオ体操。
遠くの海の光っているところが白くさざ波立ち、船が一艘浮かんでいた。
洗濯物を干し、きのうから書きはじめた「坂の上のソラシ♪」のエッセイの続き。
今日は曇りではないけれど、晴れでもなくて、なんだか空気が落ち着いている。
午後、寒くなってきたので、1階のヒーターを入れた。
足もとには電気ストーブ。
夜ごはんは、おいしいごま油をたっぷり使って春菊のお焼き(にら醤油、ヤンジンジャン醤油)、にんじんラペ(ちりめんじゃこのせ)、枇杷の葉茶(丹治君と美佳さんが送ってくださった)。
夜、iPhoneで調べると、 六甲は5度。
風が強いから、体感温度はマイナス2度とのこと。
どうりで寒いわけだ。

●2026年3月11日(水)晴れ

ぐっすり眠って目が覚めたら、8時半だった。
ゆうべは風が強く、ゆわゆわと揺られながら眠った。
寝坊したので、聞き逃し配信でラジオ体操。
海の光がさざ波立っていた。
きのうは楽しかったな。
私はふだん、部屋にこもって書き物仕事ばかりしているから、すべてが新鮮だった。
作業をしながらなので、ほんとうにささいな会話なのだけど、生きている者同士の息吹というか、それぞれの存在の空気というか、そういうものを交感し合いながら働いた。
それに、無農薬の新鮮な野菜をたくさん触ったのもよかった。
誰かのために、何も考えずに体を動かすって、いいな。
このごろはよく、厨房での体の使い方や楽しさが、体に蘇ってくる。
4時半くらいに終わって、「FARMSTAND」ヘ。
「クラプトン」というチームの若者ふたりが店内を改装中で、その仕事ぶりを見られたのも、とてもよかった。
たえちゃんのエチオピア料理、おいしかったなあ。
エチオピア人が大好きで、どんな料理にもよく使うというベルベラというミックススパイスも、クセになるような味と香り。
前菜は、サンブサ(レンズ豆や肉を包んで揚げた、サモサに似たスナック)、エチオピア風アボガドサラダ(アボガド、トマト、赤玉ねぎ、プリーツレタス、レモン、塩、オリーブオイル)。
シロ(ひよこ豆の粉を使ったクリーミーな煮込み)、ミスルワット(赤レンズ豆をスパイスで煮込んだもの。トマトっぽい味がした)、ドロワット(ベルベレというエチオピアのミックススパイスで煮込んだ鶏のシチュー、ゆで卵)を、インジエラ(エチオピアのクレープみたいな薄焼きパン)に包んで食べた。
最後は、ゴメン(ケールとラム肉の炒め物)と、土鍋で炊いたご飯(インディカ米)。
デザートは蜂蜜(エチオピア産)アイスクリーム(カリカリする雑穀やナッツのトッピング)、小さなグラスに入ったエチオピアのコーヒー(泡立てたミルクでマキアートのようになっていた)。
私は「クウクウ」のころに、インジュラみたいな薄焼きのパンを、『世界の料理』シリーズか何かを見て、真似をして作ったような気がする。
テフ粉はもちろん手に入らないから、ライ麦粉とかで、ヨーグルトやイースト菌を使って発酵させていたような。
酸味のある、気泡がぽこぽこと空いた薄焼きの大きなパンを、中華鍋をひっくり返して焼いたのは、また別のパンだったのかなあ。
だから、空想していた料理をはじめてちゃんと食べることができた。
午後からは、次に書く「坂の上のソラシ♪」のための、おこんじきさん(よしこちゃんが撮ってくださった写真を床に広げ、イメージを遊ばせる)。
夕方、アノニマ・スタジオの村上さんと、次の『日々ごはん』の電話打ち合わせ。
夜ごはんは、イノシシのラグー・フジッリ(ラグーは文子さん作。赤ワインをたっぷり使ったのだそう。おいしかった!)、にんじんラペ(グリーンソース添え)。

●2026年3月10日(火) 曇りのち晴れ

ゆうべはよく眠れなかった。
亜由美さんと「FARMHOWSケハレ(淡河にある古民家で、農業スクールやワークショップを開いている)」に行くから、楽しみで。
6時半に起きて、ラジオ体操は7時に聞き逃し配信で。
小雪がちらほら舞っていた。
8時半になったら、亜由美さんが車で迎えにきてくださる。
「ケハレ」の工房で、「FARMSTAND」の野菜加工チームのお手伝いをする予定。
では、行ってきます。
夜ごはんは、亜由美さん&ヒロさんたちと「L'epice」にて。
たえちゃんのエチオピア料理のコースを、白ワインとともにご馳走になった。

●2026年3月8日(日)曇りがちの晴れ

6時くらいにいちど目が覚めたのだけど、ラジオをつけてまた目をつぶると、いくらでも寝てしまえる。
春眠暁を覚えず、と思いながらぐずぐずと寝て、8時過ぎに起きた。
ラジオ体操は9時前に、iPhoneをベッドの上に置き、聞き逃し配信をかけながら。
雲が多いけれど晴れているので、シーツを洗濯することにした。
朝ごはんのとき、雲間から下りた光のカーテンが街に当たり、ひとつひとつの建物の屋根が輝いていた。
なんだか愛らしく感じる。
人々の営みが、どろうか。
洗濯物を干すときに、冷たくて指がかじかむほど寒いなあと思っていたら、白いものが舞った。
ちょっとした雪みたい。
そのあとは暗くなったり、ぱーっと明るくなったり。
今は雲漏れ日が、遠くの海に光る池をいくつも作っている。
寒いなあ。
さあ今日は、「気ぬけごはん」の仕上げと、次回作『日々ごはん』のための写真ファイルを作ろう。
夕方、ふと思いついて、シフォンケーキを焼いた。
夜ごはんは、菜の花のオリーブオイル蒸し焼き(グリーンソース添え)、ビーツのマリネ(白ワインビネガー、オリーブオイル)、チャバタ(文子さん作。冷凍しておいたのを高温のオーブンでカリッと焼いて温め直し、カマンベールチーズをはさんだ)、キャベツとビーツのトマトスープ(いつぞやの)。

●2026年3月7日(土)ぼんやりした晴れ

7時に起きた。
きのうは、久しぶりに外に出かけ(1週間ぶりだった)、いろんな人に偶然会った。
まず、美容院の前に「淡河生活クラブ」に寄って、野菜を買おうとしたら、お店から出てくる今日子ちゃんにばったり!
約束もしていないのに会えるのは、とても嬉しくどきどきする。
美容院のあと、「六珈」さんに寄ってコーヒーとホットサンドを食べようとしたら、カウンター席の端になおちゃんがいた。
なおちゃんは、六甲山にある山荘「ROKKONOMADO」の管理人さん。
亜由美さんたちのムービー撮影のときに、お世話になった。
ひとしきりおしゃべりしながら、おいしいコーヒー。ハムとチーズと玉ねぎのホットサンドをたいらげ、「MORIS」に行ったら、ひろみさんと今日子ちゃんが、アヤミさん(皮バッグの作家さん)の友だちにお抹茶の立て方を教えていて、私も一服ごちそうになった。おいしい和菓子もいただいた。
そのあと、買い物をしようと六甲駅の辺りを歩いていたら、携帯電話がピン!と鳴って、「今から『コープさん』に行くやだけど、もしも同じくらいの時間になりそうだったら、お迎えにいきますよー」と文子さん。
美容院にいくことを伝えていたので、LINEをくれたのだ。
なんというグッドタイミング。
「阪急オアシス」と「いかりスーパー」で買い物し、文子さんに拾ってもらって、一緒に「コープさん」へ。
夕方は、ファビオと3人でアペリティーボを楽しんだのだった。
私は、満月卵のクリームチーズディップと白ワインを持っていった。
ファビオに、今日あったことをがんばって英語で伝えたら、ひとつひとつ聞いてくれて、「by chance」と言われた。
偶然にという意味らしい。
文子さんの釜揚げしらすのフリッタータ(イタリア風オムレツ)と、プッタネスカ・スパゲッティ、おいしかったなあ。
プッタネスカは娼婦風という意味。にんにくとミニトマトをオリーブオイルでゆっくり炒め、トマトペーストもちょっと(今の時季のトマトは味が薄めだから)、アンチョビを加えてさらに炒めたら、唐辛子、刻んだ黒オリーブ、ケッパー。最後にホタルイカを加え、ゆで汁も加えてとろりとしたソースを作り、ゆでたてのスパゲッティを和えていた。
文子さんのパスタは、私が思うよりももう一段階アルデンテ。
ぴんぴんして、すごくおいしい。
「1分早めにゆで上げて、フライパンのソースとからめるのに1分」とのこと。
この1週間は、税理士さんに会ったけれど、あとはひとり部屋にこもって書き物仕事。
仕事の電話以外は、誰とも対話をしていなかったので、ぱーんといっぺんに扉が開いたみたいな日だった。
そうそう、きのうはラジオ体操のとき、海の光が湖みたいに広がっていた。
太陽が高くなったのだ。
今日は曇りだったから、薄い光。
毎日、少しずつ違う。
午後からは、「気ぬけごはん」の続き。
ずいぶん書けた。
ぐっと集中したので、気づけば背中がコリコリ。
夜ごはんは、菜の花(「淡河生活クラブ」で買った)のオリーブオイル蒸し焼き(グリーンソース添え)、ピエンローもどきの鍋(白菜、鶏もも肉、豚肉と葛切りはなし。ひろみさんに教わった半分の量で)。

●2026年3月4日(水)曇り一時お天気雨、のち晴れ

朝、海が光っているのかと思ったら、大阪の街が一面光っているのだった。
太陽が動くにつれ、雲漏れ日(木漏れ日ではなくて)は、静かに海に落ちる。
まわりは薄暗いのだけど、そこだけぴかっと光っている。
いつものように、寝室に掃除機をかけてから、膝のストレッチ。
ラジオの『英会話タイムトライアル』を聞きながら。
今日は、英語学習の習慣について。
ちょうど私にぴったりなフレーズを練習している。
「毎日英語を練習していますか?」「Do you practice english every day?」
「きのうはさぼってしまいました」「I skipped yesterday」
「私は、毎日練習しようとするのはやめました」「I stoped trying to practice every day」
「1日でもさぼると、うしろめたい気持ちになりますから」「If I skipped a day ,I feel guilty 」
「そのかわり、よいルーティーンを作っています」「 Instead , I make a good rooting」
「時間があるときに洋画(アメリカ映画)を見ます」「When I have time, I watch movie from the US」
「 時間があるときに海外(イギリス)ドラマを見ます」「When I have time, I watch TVs-hows from the England 」
「最初はむずかしかったです。でも、慣れました」「At fast,It was hard. but I'm used to it」
「新しい語彙をたくさん学びました 」「I lean a lot of new vocabulary words」
(以上、聞き逃し配信を聞きながら書いてたので、スペルが間違えていたらごめんなさい)

きのうもそうだったのだけど、冬の寒さがまた戻ってきた。
でも、窓を開けていると、空気がキンとして気持ちがいい。
朝ごはんの紅茶を飲んでいるとき、東の空だけ青いなあと思っていたら、お天気雨が降り出した。
洗濯物を干しているときにも、お天気雨が降ったりやんだり。
ぱーっと明るくなって、また薄暗くなる。
今日は、中野さんのお父さんの命日。
あれから1年が経ったのだな。
さあ私も、今日から「気ぬけごはん」を書こう。
食器棚の片づけもするつもり。
半分くらい書け、夕方には換気扇の掃除もした。
夜ごはんの支度をしながら、缶ビールを開けて空に向かって献杯。つまみは白菜の芯の和えもの(豆板醤、黒酢、蜂蜜、ごま油、塩)。
夜ごはんは、グラタンコロッケ(ゆうべのマカロニグラタンの残りにえびを加え、コロッケにしてみた)&白菜のせん切り。
ライスコロッケみたいで、なかなかおいしかったけれど、まとめるときにこぼれたマカロニにフライ衣がついているのを揚げてみたら、香ばしくてはまるおいしさ。
居酒屋のメニューにあったら、人気になりそうな味でびっくり。

●2026年2月28日(土)快晴、風強し 

7時少し前に目が覚めた。
なんだか、ものすごくぐっすり眠った。
トイレにもいちども起きなかった。
明け方に、風がビュービュー吹いていたのは知っていたけれど。
窓を開けると、雨と大風で大掃除されたみたいに、空も海もぴかぴかしている。
ラジオ体操のときに見える海の光が、ぐんと広がった。
きのうは、文子さんが車であちこちに連れていってくれた。
まず、王子公園駅の近くの、女の子がひとりでやっているケーキのお店。
外の椅子でカフェラテ(オーツミルクの)を飲んだ。
目の前の三角の花壇には、大きな楠の木がある。
線路の近くなのに、なんだか静かで広々とした空気があった。
とてもいいお店で、私はいろんなケーキやクッキーを買った。
そのあと、中之島というところにあるイオンへ。
ファビオからも、中央市場の近くと聞いていたのだけど、知らない名前だしなあと思っていたら、神戸に引っ越してきたばかりのころに、よく中野さんと絵本の打ち合わせにいっていたBL出版のあるところで、びっくり!
イオンに入っている魚屋さんも、とても新鮮なのだそう。
こんど中野さんが来たら、車で行ってみよう。
今日はおでんを煮込みながら、確定申告の支度。
月曜日に税理士さんがいらっしゃるので。
5時半くらいに、おでんのお鍋を持って、文子さんとファビオの部屋へ。
文子さんの友だちの乃月さんがいらっしゃるそうで、私も誘ってくれた。
それまで、確定申告をがんばろう。
夜ごはんは、生ソーセージ2種(プレーンとスパイシー、芦屋のおいしいソーセージ屋さんの)&紫キャベツのザワークラウト(文子さん作)、タコとセロリのサラダ(文子さん作。アンチョビ、塩漬けケッパー、レモン汁、オリーブオイル)、おでん(私作。牛すじ、ごぼう天、はんぺん、厚揚げ、しらたき、大根、じゃがいも、ゆで卵)、ビール、白ワイン、焼酎のお湯割。
楽しくて、気づけば10時!
部屋に戻ってお風呂に入り、すぐに寝た。

●2026年2月27日(金)曇りのち雨

6時半過ぎに目覚め、ラジオ。
いつもの時間、いつもの体調が戻ってきた。
きのうは、まだ少しくたびれていたけれど、集中して原稿を書いていた。
今朝はその続き。
締め切りが今日なので、仕上げてお送りしよう。
土鍋でご飯を炊き、ハムエッグと納豆、お味噌汁(ブロッコリー)でお昼ごはん。
とてもおいしかったのだけど、まだお腹がこわれ気味。
疲れは完全には取れてないみたい。
出張から帰ってからも、いろいろあったから。
このことについては、お知らせできるようになったら、少しずつ書いていこうと思う。
対岸の山に靄がかかって、ぼんやりと青い山が見える。
海からも靄が出て、それがそのまま空につながっている。
静かな、静かな日。
2時半に、文子さんがお買い物に連れていってくれるとのこと。
今日はちょっと肌寒いから、おでんにしようと思う。
昆布を浸け、大根を下茹でし、ゆで卵も作った。
おでんの具をいろいろ買ったのだけど、帰ってくるのが遅くなり、夜ごはんはけっきょく、サッポロ一番みそラーメン(豆もやし)とほうれん草のお浸し。

●2026年2月23日(月)晴れ

10時半に起きた。
わざと寝坊した。
旅の疲れを取ろうと思って。
きのうの午後に、出張から帰ってきた。
とても楽しく、エキサイティングな仕事で、体力のすべてを使い果たした感じ。
朝風呂に入るときに測ったら、実際に体重も1キロ半減っていた。
体がぎくしゃくして、早く動けないし、筋肉痛もある。
そして、あまりお腹が空かない。
明日は、亜由美さんたちとのロケがあるので、とにかく今日はゆっくりしようと思う。
新神戸のコンビニで買った梅干しのおにぎりを食べ、また、ベッドに戻る。
今日はあたかいな。
さっき、ウグイスの声が聞こえた。
夜ごはんは、具沢山味噌汁の予定。

●2026年2月18日(水)晴れ

7時前に起きた。
ゆうべは、子どもたちが大勢うちに遊びにきた夢をみた。
外国の子もいて、私は英語をしゃべっていた。
いつものようにラジオ体操。
右膝の調子は、ずいぶんいいみたい。
明日から22日まで出張なので、旅の支度や、試作。
のんびりやっていたのだけれど、気づけばもう4時だ。
旅の前は、なんとなく落ち着かないな。
海が青い。
夜ご飯は、マッシュルームとかぶのリゾット、ゆで絹さや(柚子マヨネーズ)、マッシュルームとカラシナのマスタード炒め、紫キャベツのザワークラウト(文子さん作)、白ワイン。
久しぶりに窓辺で、海を見ながら食べた。
今夜は早めにお風呂に入って、寝よう。

●2026年2月16日(月)曇り

7時に起きて、ラジオ。
朝ごはんを食べ、てきぱきと動く。
歯医者さんの歯石クリーニングの日なので。
11時半に坂を下りた。
暖かいのか寒いのか分からないような日。
春のコートを着ていったら、ちょうどよかった。
歯医者さんのあと、「コープさん」においしそうなリンゴがあったので、6つ入りだけど買ってしまった。
帰りの坂道は、荷物が重く、思いの外たいへんだった。
いつも水を飲む公園で、しばし休憩。
リンゴをひとつ取り出して洗い、皮ごとかぶりついた。
甘酸っぱく、みずみずしく、びっくりするほどおいしかった。
顎の力が弱くなったなあと思いながらも、こういうときの果物は、リンゴでなくっちゃ。
帰りついてお昼ごはんを軽く食べ、日記を書いて、スイセイに送った。
早い夕方に、文子さんファビオとアペリティーボ。
ビールと、いつもと違うメーカーのランブルスコで乾杯。
夜ごはんは、肉じゃがとイワシの南蛮漬け(私作)、ハンバーガー(文子さん作・文子さんとファビオだけ。私にはハンバーガーセットをお土産にくださった)。

●2026年2月13日(金)晴れ

今朝の陽の出は、靄に透けたオレンジの大きな玉。
きのうもそうだった。
ラジオ体操の前に英語講座を聞きながら、右膝のストレッチをしておくと痛くならない。
ずいぶんなめらかに動くようになった。
体操をしながら、膝の調子を観察するのが日課になった。
そして、このごろは、ラジオ体操のテンポがちょうどよく感じる。
日によっては、遅いなあと感じることすらある。
はじめたばかりのころには、のろのろだったのに。
掃除も洗濯も終わり、さあ今日は、「ソラノマド」の原稿を書きはじめよう。
きのうまで書いていたエッセイは、もういちど推敲して2時くらいにお送りした。
夕方、編集の方からとても親身な感想が届いた。
書いているときにはいつも、自分の文の世界に浸りきっているので、満足して仕上げても、送ったあとはたいてい心細い。
さっきまで自分のいた世界が、まちがっていやしないかと不安になるのだ。
だから、いちばん最初に読んでくださった方(編集者)の、胸からまっすぐに出てきたような言葉をいただくと、本当にありがたい。
今日は、窓を開け放していられるくらいのいいお天気。
海が霞んで、ほわーんと花の香りもどこからか。
春が近いんだろうか。
夜ごはんは、記録するのを忘れました。

●2026年2月11日(水)霧

夜中にトイレに起きたとき、いつもだったらカーテンの向こうで夜景が瞬いているのだけど、見えなかった。
2階の寝室に戻ってカーテンをめくると、霧だった。
7時前に起きた。
まだ、霧に包まれている。
陽の出などもちろん見えない。
お白湯を沸かし、ベッドの上でゆっくり飲んだ。
霧の日の朝は、台所に電気をつけないとならない。
その感じが好きだ。
ラジオ体操は霧を見ながら。
体育館から向こうは、街も海もまったく見えない。
こんなに静かな日は、書き物日和だな。
きのうのエッセイの続きをやろう。
きのうの午後は、亜由美さんとさわちゃんが、ワカメやら野菜やらをいろいろ届けにきてくれた。
ワカメは日曜日に収穫したものだそう。
夜ごはんにさっそくゆでた。
熱湯に放った途端、パーッと鮮やかな緑になった。
思わず、茎のところを切って食べてみたら、中から水分がトゥルッと出てきた。
海が体に入ってきたみたいだった。
ワカメは、海の養分を吸って育つ野菜だと思った。
夜ごはんにワカメうどんがどうしても食べたくて、ノブさんの手打ちうどんを解凍している。
ゆうべのうちから昆布と椎茸も浸けている。
あとでお出しをとろう。
エッセイは、5時前にほとんど書けた。
締め切りはまだ先だけど、明日、仕上げをしよう。
夕方、アペリティーボを兼ね、文子さんにポテトリゾットを教わりにいく。
私は柚子マヨネーズをこしらえ、ラディッシュとスナップエンドウを持参。
文子さんは、チキンカチャトーラも作ってくれた。
アペリティーボ&夜ごはんは、ラディッシュとスナップエンドウ(オリーブオイル&塩、柚子マヨネーズ)、チキンカチャトーラ(鶏もも肉、ミニにんじん、いんげん、玉ねぎ、オリーブ、ケッパー、アンチョビ)、ポテトリゾット(じゃがいも、グラナ・パダーノ)、カンパリソーダ、白ワイン、食後にマリナラ酒。
チキンカチャトーラもおいしかったけれど、私はポテトリゾットのシンプルなおいしさにびっくりたまげた。
8時に帰ってきた。

●2026年2月8日(日)晴れのち雪

朝起きたら、雪がうっすら積もっていた。
ゆうべのうちに降ったのだな。
窓を開けると、粉みたいな雪がちらちら光っている。
寒いけれど、窓を開けたままラジオ体操。
日曜日なので、YouTubeで(パソコンを2階に持ってきてみた)。
そのうち辺りは暗くなり、雪が舞いはじめた。
今は10時。
向こうが真っ白になるほど降っている。
風もあるみたい。
私は選挙に行けるんだろうか。
今日は、「MORIS」にサインもしに行こうと思っているのに。
3時くらいに止んだ。
今だ!と思って坂を降りた。
ダウンジャケットを着込み、フードをかぶって。
雪の日は傘じゃない。
いつもの神社でお参りし、選挙の投票。
パン屋さんにも寄った。
風が強く、雪が舞うなかを、滑らないように気をつけながら歩いた(ところどころ道路が凍っていた)。
「MORIS」で『毎日のことこと』のサイン。
羊羹と金木犀の香りの鉄観音茶をごちそうになり、ひろみさんが集めている古い切手を見せてもらった。
ひろみさんのおやつに、今日子ちゃんがフライパンでホットサンド(目玉焼き、ハム、エメンタールチーズ)を焼くのを見て、買い物をして帰ってきた。
帰りはタクシー。
山の方は吹雪いていた。
ひろみさんも今日子ちゃんも、とても元気だったな。
夜ごはんは、塩ラーメン(もやし、スナップえんどう、ゆで卵、ねぎ)。
『ちびまる子ちゃん』を見ながら食べた。

●2026年2月6日(金)曇りのち晴れ

海も空も街も白く霞んで、茫々としている。
春霞みたい。
とても暖かい。
なんだかのんきな日。
さて、今日は何をしようか。
試作をひとつしたら、新しいエッセイを書きはじめようか。
それとも、確定申告の支度をしようか。
今、文子さんからLINEが届いて、アペリティーボはいかが?とのこと。
わーい、久しぶり。
お昼にマッシュルームと蕪のリゾットを作ったので、ファビオのところに持っていった(文子さんは買い物中で留守だった)。
アルデンテの歯応えもちょうどいいし、チーズやクリームの加減もイタリアのものに似ているそう。
でも、蕪が入っているのをちょっと不思議がっていた(アジアの野菜のイメージだからとのこと)。
そのあとでパセリをふって食べたら、「アメージング!」となった。
「一気にチェンジした。パセリが橋渡しをした」と言っていたみたい。
マッシュルームとエリンギを早く使いたかったので、オリーブオイルで炒めてみた。
にんにく、唐辛子、アンチョビ、バジルペースト、仕上げに白ワインビネガーをちょっと。
アペリティーのメニューは、きのこのオリーブオイル炒め(私作)、チャバタのホットドック(文子さん作・ソーセージと紫キャベツのザワークラウト、ビール、ランブルスコ。
夜ご飯は、ロールキャベツ、トマトリゾット(私が作ったのを部屋に取りにいき、温め直して3人で食べた)。
デザートは焼きりんご(文子さん作・アイスクリームのせ)。
ハイボールも1杯ご馳走になり、ほろ酔いで9時くらいに帰ってきた。
お風呂に入って、すぐに寝る。

●2026年2月5日(木)曇り

きのうも今日も、陽の出を見ることができた。
猫森の枯れ木の上に、ぽっかりと浮かんだ果物みたいな太陽。
そういえば、ゆうべ、昇ったばかりの大きな月は、ちょうどいいゆで加減の卵の黄身のようだった。
今朝も、ラジオ体操の前に掃除機をかけた。
英会話のラジオを聞きながら、膝のストレッチをしておいたら、きのうよりもさらに楽にできるようになった。
右膝に重心をかけても大丈夫な日が、近い気がする。
窓を開けていても暖かい。
そういえば今年は、節分の豆を食べそびれてしまったな。
きのうは立春でぽかぽかと暖かく、お昼前に買い物にいった。
ロングコートでは暑くなりそうだったので、短いジャケットで出かけたらちょうどよかった。
「MORIS」で今日子ちゃん&ひろみさんとおしゃべりしたり、「六珈」さんでコーヒーを飲んだり。
卵とハムのホットサンド、はじめて食べたのだけど、香ばしくてすごくおいしかった。
今日もお昼に試作。
午後はレシピ書き。
手を動かすことで、ひとつひとつ確かになっていくのは楽しい。
夜ごはんは、ロールキャベツのトマトスープ煮(いつぞやのロールキャベツを、にんじんのトマトスープと合体)、シーザーサラダの残り、焼き餅、白ワイン。
『アイ・アム・サム』という映画を見ながら食べた。

●2026年2月3日(火)ぼんやりした晴れ

ゆうべ、お風呂上がりに窓を開けたら、ちょうど満月が雲から顔を出したところだった。
隠れると、雲が虹色に光る。
どちらもきれい。
しばらく眺め、膝のストレッチをした。
今朝も小雪がちらちら。
ラジオ体操の時間にはパーッと晴れ、海が金色に光っていた。
よく見ると光る粉が舞っている。
雪まではいかないけれど。
急いで布団を取り込み、遅れを取らないよう体操に戻った。
上体を右足の方に曲げる運動のとき、左膝を曲げないとできなかったのだけど、今朝はわりかしできた。
少しずつ筋力がついてきたのかな。
午後からはのんびりとレシピを書いたり、確定申告の支度をしたり。
夜、お風呂上がりに窓を開けたら、空気がきーんと澄んで、冬の夜の匂いがした。
ほんの少し湿り気を帯びたような、静かな匂い。
子どものころの冬に、猫が外から帰ってきて、鼻をうずめたときの匂い。
夜ごはんは、シーザーサラダ(食パンの耳をクルトンにした)、にんじんトマトスープ(玉ねぎ、ソーセージ)。

●2026年2月1日(日)晴れ

ぐっすり眠って、8時前に起きた。
ゆうべは8時半にベッドに入ったから、12時間近く眠ったことになる。
朝から「暮しの手帖」の校正をもういちど見直していたら、あっという間にお昼。
今日は、午後から「MORIS」にサインをしに出かける。
「eleven 2nd」の橋本靖代さんがいらっしゃるので、お会いできる。
靖代さんのカシミアセーターや、カーディガン、肌触りのいいマフラーは、川原さんがよく着けていて、東京に行くたびにいつも見せてもらっていた。
素敵だなあ、私もほしいなあとずっと思っていた。
夕方からは、これまた川原さんのおすすめの映画、デビット・リンチの『ストレイト・ストーリー』も見にいくつもり。
三宮の映画館でやっているので。
とても楽しみ。

行ってきました。
靖代さんは、想像していた通りのかっこいい方だった。
私は人見知りなのに、ひと目見て声を聞いたとたん、すーっと自分がやわらかくなるのがわかった。
束の間だったけれど、おしゃべり、楽しかったな。
映画は、家族の物語だった。
役者たちがみんな、本当にそこで生きている人みたいで、映画館にいることを忘れる瞬間があった。
終わったのは8時前。
そんな時間にひとりで三宮の街を歩いているも、映画の続きみたいだった。
空にはまん丸な月(明日が満月みたい)。
主人公の娘のローズのことが、何度も蘇ってきていた。
ああ、いい映画だった。
夜ごはんは、映画館のロビーで。「大丸」の地下で買ったトーストサンド(ハム、卵、レタス、トマト)と紅茶。

●2026年1月31日(土)曇りのち晴れ、一時雪

朝起きたら、小雪がちらちら舞っていた。
遠くに海の光。
幻のように発光している。
その光の上を、フェリーがゆっくり進んでいくのを、ベッドの中でコーヒーを飲みながらしばらく見とれていた。
窓を開けて深呼吸。
雪は舞っているけれど、そんなに寒くない。
そのあとで朝風呂。
「ラジオ体操第2」のラジオに間に合った!
中野さんが泊まりにきたのは火曜日。
さっき、朝ごはんを食べて、11時くらいに帰っていった。
1日目は、車であちこち買い物に出かけ、空っぽだった冷蔵庫をいっぱいにして、試作。
2日目は電車を乗り継いで、心斎橋の画材屋さんへ。私も大きな画用紙と、色鉛筆を買った。
3日目は車で元町へ。
雪が舞って、最高に寒かったけれど、アーケードをどこまでも歩き、いい魚屋さんをみつけた。
古めかしい喫茶店にも入った(私はコーヒーゼリー・サンデー、中野さんはウィンナ・コーヒー)。
何を作って食べたのだっけ。
1日目は豚肉のしそ巻き串焼き、ねぎ串焼き(タレで)。
2日目はトンカツ、カツサンド、シーザーサラダ。
3日目はパンチェッタ、フライドポテト、はまぐりのワイン蒸し、エビとマッシュルームのトマトパスタ。
毎日外出し、よく呑んでよくおしゃべりした。
私はいつもと変わらずに、毎朝ラジオ体操もしていた。
中野さんが帰ってから、お昼ごはんに鯵の干物(アーケードでみつけた魚屋さんの)を焼き、大根葉の煮浸し(ちりめんじゃこ)と味噌汁(大根の皮、ねぎ)をこしらえた。
しばらく『ばけばけ』を見ていなかったので、食べながら見逃し配信。
最後はおさわちゃんを見て、もらい泣き。
午後、「暮しの手帖」の「気ぬけごはん」100回記念のページのゲラ校正をし、島崎さんにお送りした。
夜ごはんは、スンドゥブチゲ雑炊(いつぞやに冷凍しておいたものを温め直し、豆腐と落とし卵)。
中野さんとふたりでいると、体の外でも中でもいろいろなことが起こって楽しいけれど、やっぱりひとりはいいなあ。
両方があるからいいのかも。

●2026年1月25日(日)晴れときどき雪

朝、起きたときには降っていなかったのに、しばらくして窓を見ると雪が舞っていた。
綿をちぎったような、けっこう大きな雪。
向こうが見えないくらい真っ白。
寒い寒い。
ベッドから出られずに、しばらく窓を見ていた。
ヒマラヤ杉にも、道路にも、すぐに積もった。
雪の日はぼんやりと暗い。
朝風呂から出てきても、まだ降っていた。
でも、なんだか明るい雪になった。
そのうちにやんで、晴れてきた。

洗濯物を干しながら、ラジオ。バッハの無伴奏バイオリンがかかっている。
くっきりと鳴っている。
今朝はなんだかラジオの電波がよく入るな。
ためしに階段の踊り場に立ってみたら、サラウンドになっていた。
1階のラジオは右耳に、2階のラジオは左右に届き、重なってひとつになる。
今はよく晴れ、海も光っている。
ベッドに腰掛け、膝のストレッチをした。
風花が舞って、窓からちらちら入ってくる。
日曜日はラジオ体操の放送がないので、YouTubeを見ながらやった。
第一と第二。ずっと間違えてやっていた運動がいくつかあった。
11時ごろ、雪がまた降りはじめた。
お天気雪だ。
風も強く、窓が白い。
でも、明るい雪。
さあ、今日は、「ソラノマド」と「坂の上のソラシ♪」の原稿を仕上げてしまおう。
休ミちゃんが送ってくれた庭の夏みかんで、マーマレードも作る予定。
あれから雪は、降ったりやんだり。
夕方になっても、きのうよりずっと暖かかった。
原稿はふたつとも書け、お送りすることができたし、マーマレードは皮を刻んで、ゆでるところまでやった。
続きはまた明日。
夜ごはんは、ポテトサラダ(玉ねぎ、きゅうり、ゆで卵、手作りマヨネーズ、ねり辛子、フレンチマスタード)、きゅうりと夏みかんのサラダ(オリーブオイル、塩)、ミルクスープ(きのう作ったにんスープで、いつぞやのクリームシチューをのばした)。
ゆうべから読みはじめた、イ・ユリさんの『ブロッコリーパンチ』という本がすごくおもしろい。
ちょっと不思議なことが起こるのだけど、読んでいるうちにちっとも不思議でなくなる。
切実で正直で、可愛らしくて、新しいのに懐かしさもあって、すごく好きな世界。
今夜も読むのが楽しみ。

●2026年1月21日(水)晴れ一時小雪

朝風呂から上がって身繕いをしていたら、可愛らしい小鳥が2羽、電線にとまっていた。
ツクピー、ツクピーと鳴いて春を知らせる小鳥、シジュウカラだ。
今日は雪の予報なのに、早いなあ。
いつものように英会話のラジオのあとは、ラジオ体操第一と第二。
今日から「ソラノマド」の原稿書き。
夢中で書いていて、2時半くらいに小雪が舞いはじめた。
どうりで寒いと思った。
雪はすぐにやんだ。
夕方、窓を開けると、きーんと澄んだ冷たい空気。
ものすごく寒いけれど、焚き火のような香ばしい匂いがする。
このところ、春がきたみたいに暖かい日が続いていたから、嬉しい。
夜ごはんは、野菜たっぷりワンタンスープ(いつぞやの冷凍エビワンタンで、白菜、椎茸、にんじん、ねぎ、煮卵。スープに薄いとろみをつけた)。

●2026年1月20日(火)晴れのち曇り、一時小雪

朝、ラジオ体操の前に、バナナパンケーキの生地を作った。朝ごはんに食べたくて。
ラジオ体操はけっこう毎日続いている。
よく体が動くし、お腹の調子も調子もいい。
今日は大寒。
天気予報によると、この数日どんどん寒くなって、雪が降るという。
午後、急にクリームシチューが作りたくなり、「コープさん」へ。
出かける前に、小雪が舞いはじめた。
でも、もう後へは引けない。
マンションの置き傘を借りて坂を降りる。
北風も強く、もみくちゃにされながら坂を下った。
鶏肉、ブロッコリー、バナナ、ヨーグルト、牛乳、ぶどうパンなどを買った。
帰り道、山の上の方が雪雲で隠れていた。
さすがは大寒、手がかじかむ。
それでも最初は、北風を受けながら坂を上っていた。
いつもの神社でお参りし、出てきたところでちょうどタクシーが!
渡りに船とはこのことだ。
部屋に帰り着くと、暖房もついていないのに、ものすごくあたたかい。
私はいつも、こんなにあたたかなところで暮らしているのだな。
ありがたいなあ。
夜ごはんは、クリームシチュー(鶏肉、にんじん、かぶ、じゃがいも、ブロッコリー)、パン。
グールドのYouTubeを見ながら食べた。

●2026年1月15日(木)ぼんやりした晴れ

今朝は7時過ぎに起きた。
陽の出の瞬間は見られなかったけれど、靄に包まれた紅い太陽が見えた。
ゴミの日なのでてきぱきと身支度し、モップがけ。
うっかり忘れそうになったけれど、ラジオ体操第二には間に合った。
苦手だった横曲げも、いくらかやわらかく動けるようになってきた。
きのうは、4時まで集中して仕事をし、久しぶりに文子さんさんとドライブがてらのお買い物。
住吉の「コープさん」と「成城石井」で、欲しかったものがみんな買えた。
今日は、窓を開けていても暖かい。
お昼にきのう買ったサーモンをムニエルにし、残ったオイルでほうれん草を炒めた。塩はほんのちょっとだけ。
今の時季のほうれん草は、茎の根もとまでみっちり太って、炒めるとねっとりする。
サーモンには強力粉をまぶし、多めのオリーブオイルでカリッと焼いた。
オイルが多めだと、まわりがカリッと固まって蒸し焼きのようになるから、身がふっくらと膨らむ。
ほうれん草もサーモンも、一口食べたら声が出た。
こういう、なんでもないごはんがすごくおいしい。
今日もまた、新しい『日々ごはん』の粗校正。
今巻は1年分を1冊にまとめることになっているので、読み込みを進めていると、季節の微妙な移り変わりが、日毎にじんわりと伝わってくる。
蝉時雨のなか、エアコンのない1階で夢中になって原稿を書いていて、クラッときた真夏から(熱中症に注意!)、お風呂上がりの夜に、空気の甘い匂いを嗅いだ秋。海がだんだん光るようになった秋の終わり。
10月まで終わったので、残すところあと2ヶ月だ。
夜ごはんは、ピザ・マルゲリータ(きのう「成城石井」で買ったのをオーブンで焼いた)、にんじんの塩もみとロメインレタスのサラダ(玉ねぎドレッシング)。
どうして急にピザが食べたくなったかというと、このごろYouTubeで「ミスター・ビーン」のアニメ版を見ているから。
英語の勉強になるだろうと見はじめたのだけど、変な声で何を言っているのかいまいちわからないので、勉強にはならない。
でもテンポがよく、おもしろくてやめられない。
それにビーンは、料理が好き(多分)。

●2026年1月13日(火)曇りのち薄い晴れ、一時雨

陽の出前の空は雲の色が移ろって、とてもきれいだった。
赤紫、茜紫、茜色。
7時過ぎに顔を出した太陽は、雲に透けて大きく大きくにじんでいた。
いつもは、このくらいの時間にエアコンを入れ、部屋が温まってから起き出すのだけど、今朝は寒さを確かめたかった。
なかなかベッドから出られない。
お風呂に浸かって体を温め、今朝もまた英会話のラジオ。
そして、ラジオ体操第一と第二。
体がなめらかに、弾むように動く。ジャンプするのもはじめは不安定だったのに、普通にできるようになった。
ただ、体を横に倒す運動だけは苦手。膝に重心がかかると痛いので。
私の膝は、この間中野さんちでユウトク君たちとサッカーをしてから、また少し痛くなった。 
今は、ずいぶん調子がよくなったけれど、サッカーが原因だったのかも。
やっている最中はなんでもないのに、翌日から痛くなってようやく気がついた。
今日は曇が厚いな。
夕方みたいに薄暗いけれど、対岸の水際に金色の光がすーっと伸びている。
空気が静か。『日々ごはん』の粗校正日和だ。
きのう、5月まで終わったので、今日は6月から。
その前に、もういちどはじめから遡って見直しをする。
今は4時半。7月の末までできた。
目が痛くなって、集中力が切れたので、今日のところはもうお終い。
夜ごはんは、ねぎとエビのチヂミ(米粉で生地を作ったら、カリッと焼けた。黒酢、醤油、粗びき唐辛子、きび砂糖のタレで)、大根と白菜のお粥(生姜、ごま油)。

●2026年1月11日(日)曇りのち晴れ

今日は、1が3つ並びの日なのだな。
111だ。
金曜日は、とてもいい撮影だった。
撮影中は島崎さんをはじめ、デザイナーもカメラマンも、誰もおしゃべりをしていなかった。
しーんとしたなか、窓からはサンサンと太陽の光が差していて。
みんな、自分の持ち場の仕事に集中し、その空気を感じながら私も台所に立って、ひとつまたひとつと撮影が進んでいった。
カメラマンはとても若く、まっすぐな視線をした私の息子くらいの世代の男の子(失礼!)。
デザイナーはもう少し上の、それでもやっぱり新しい世代の方。
窓辺のテーブルで、島崎さんにインタビューされている間、彼らは山の方に散歩に出かけた。
ハアハアして帰ってくると、カメラマンは座卓でパソコンを開き、撮影した写真の整理に夢中。
デザイナーは本棚の前に座り込み、1冊1冊の本にかじりついていた。
私の本棚には薄い布がかけてあるので、背中が透けて見える。
カーテンの後ろにもぐり込んで、夢中になっている男の子みたい。
カメラマンは写真のことが、デザイナーは本のことが(文字や印刷やデザインだろうか)好きでたまらないという感じが伝わってきた。
私は、そういう子たちが大好き。
ページのできあがりが楽しみでたまらなくなるような、スタッフたちだった。
文子さんとファビオの台所で、みんなで飲んだり食べたりした夕暮れの時間も、すごくよかった。
みなさんをタクシーでお見送りしてから、私はまた戻っていって、文子さんとファビオと夜中まで飲んだ。
いい撮影だったから気持ちが高揚していて、おしゃべりが止まらず、お腹が痛くなるくらい笑って、帰ってきたら1時を過ぎていた。
私は調子にのって、何を飲んだだろう。
カンパリソーダ、ランブルスコ、ハイボール、ジントニック(2杯)。
おかげで久しぶりの二日酔い。
きのうはすっかりお腹を壊し、寝たり起きたりしていた。
でも、楽しかったな。
というわけで、今日から復活。ぼちぼち仕事をはじめよう。
まずは、次に出る2022年『日々ごはん』の、パソコン内での粗校正。
風が強く、海はきらきら。
銀色の光が、ちょうど真ん中にきたところ。
眩しいなあ。
『日々ごはん』の粗校正は、2月までできた。
この年は、『帰ってきた 日々ごはん11』の日記の粗校正を、パソコンでしている。
母がまだ元気だったお正月から、入院して余命を宣告され、神戸から通う介護の日々。
亡くなる間際までのことが描かれた日記なので、思い出すのが辛く、私はなかなか校正に向かうことができない。
そんな話を、今日子ちゃんと三宮の「ファーマーズマーケット」に行った帰りに、横断歩道でしたことなどくっきりと思い出した。
懐かしいなあ。胃カメラもはじめて飲んだんだ。
そして私、まだ63歳だったんだな。
久しぶりに自分の日記を読み返すと、あのころをもういちど丁寧に生き直しているような感じになる。
私個人の日記なのに、真剣に向かっていいし、しかもそれを本にすることが仕事だなんて、とてもありがたいなあと思う。
夜ごはんは、じゃがいものガレット(フライパンに厚めに広げ、おろしたグラナパダーノを間に挟んだ)、ローストポーク(文子さん作をいただいた)、キャロットラペとひじき煮のサラダ(玉ねぎドレッシング)、ミニトマト。

●2026年1月8日(木)晴れのち曇り、一時小雪

6時過ぎに起きた。
ようやく、いつもの体内時計に戻ってきたかも。
このところ朝が曇っていて暗いので、何時なのか分からず、目が覚めていても起きられなかった。 朝風呂から上がって、英会話のラジオ。
ぶつぶつ呟いて、ラジオ体操の第一と第二。
太陽の真下の、金色に光る海を見ながら。
すごく眩しく、太陽が当たって顔が暑い。
目をつぶったりしながらやる。
体が慣れてきたのか、曲の通りに動けるようになった。
はずみもついた。
ほぐれてきたのかも。体って、すごいなあ。
早起きすると朝が長い。
朝ごはんの前に、掃除機をかけることもできた。
今日は、明日の撮影に向けて、支度をしよう。
去年からずっと、流しの排水溝が詰まり気味だったのだけど、管理会社の方にお願いをしたら、午後にきてくださることになった。
今、盛んに水道を流しながら、詰まりを直してくださっているところ。
窓の外では、塵のような粉雪が舞っている。
向こうの空は晴れているのに。
慌てて2階の窓を閉めにゆく。布団カバーを窓に干してあるので。
そのうち、お天気雪となった。
おでんをことこと煮ながら、窓辺でスカートの繕い物。
撮影のお昼ごはんに、みんなで食べようと思って。
夕方になって、また小雪が舞いはじめた。
寒い、寒い。おでん日和だ。
夜ごはんは、おでん(牛すじ、厚揚げ、ちくわ、大根、かぶ、糸こんにゃく、ゆで卵)、きんぴらごぼう(お正月の残りを食べ切った)、紅芯大根の塩もみ(柚子のしぼり汁、柚子皮、香菜)、手作り海苔佃煮、赤かぶ漬け、ご飯。

●2026年1月6日(火)晴れ

起きたら8時だった。
このところ、朝方に目覚めてしまい、二度寝をすると寝坊というのが続いている。
もとに戻さないと。
朝風呂から上がってラジオをつけると、ちょうどラジオ体操がはじまった。
今朝もまたやる。
太陽の真下の海が金色で、あまりに眩しく、目を細めながら。
ラジオ体操、私にはちょっとテンポが早すぎるので、曲には合わないけれどゆっくり動く。
ゆっくりな方が体を感じながらやれる。
朝ごはんを食べ、洗濯をしながらメールをチェックしていたら、ゆらり、ゆらり、ゆらりと揺れた。
きのうも、同じくらいの時間に揺れた。今日の方が強い。
洗濯物を干しながらラジオをつけたら、鳥取と島根の方で大きめの地震があったらしい。
大きな被害がないといいけれど。
お昼前に、「暮しの手帖」の島崎さんから電話があり、撮影の打ち合わせ。
「気ぬけごはん」が次号で100回目になるのを記念して、ページを作ってくださることになっている。
金曜日が撮影。
「気ぬけごはん」の原稿も、今日が締め切り。
きのうのうちにほとんど書けた。
仕上げをして、あとでお送りしよう。
去年の暮れに、「阪急デパート」で長野産のビーツが安かったので買った。
6つも入って400円。
でも、いつもみたいに時間をかけて丸ごとゆでても、甘みやこくがなく、残念だなあと思っていた。
やっぱり、「FARMSTAND」で買う神戸のビーツは特別なのかなあと。
それで、ホイルに包んでオーブンで丸ごと焼いてみた。
2時間近くかけて、かなりやわらかくなるまで。
さっき、皮をむいて食べてみた。
わー、すごく甘くなってる!うれしい!
オリーブオイル、塩、白ワインビネガーでマリネした。
大好きなスカートの、ウエストのゴムを通すための当て布が薄くなってしまい、今、幅広のバイヤステープをちくちく縫いつけている。
今日で聞き逃し配信が終わるので、この間のラジオ(『2025年 もう逢えない、あの人を偲んで〜ゆかりの曲とともに〜』)を聞きながら。
もう、暗記するほど聞いているけれど、静かな番組に心落ち着く。
4時を過ぎて、急に冷え込んできた。指先が冷たい。
空の一位部分だけだけど、夕焼けがいつもに増して朱色だ。
寒いからこんなに鮮やかなのだろうか。
しばらく見とれた。
夜ごはんは、ミネストローネスープ(グラナ・パダーノの欠けらを加えて温め直した)、焼きビーツのマリネ(マヨネーズ、ディルソース)、薄味のひじき煮、キャロットラペ(パセリたっぷり)、焼き餅。

●2026年1月2日(金)晴れのち曇り、一時雪

ここ数日のことを思い出しながら、日記をずっと書いていた。
「気ぬけごはん」も書きはじめようとコーヒーをいれ、ぐっと集中。
4時ごろ、急に暗くなったと思ったら、窓が白い。
わ、雪だ!
どうりで寒いと思った。
水道の水も、氷のように冷たくなった。
おお、舞ってる舞ってる。
綿をちぎったみたいな雪が、どんどん降ってくる。
あっという間に、ヒマラヤ杉が白くなった。
足元が冷え、スカートの中もひんやり。
台所では今、ミネストローネスープを作っているところ。
文子さんがよくこしらえる、トマト味ではないやつの、本場の味を思い出しながら。
にんにく、玉ねぎ、金時にんじんの順にオリーブオイルでじっくりと炒め、次の野菜を加えるごとに塩をひとつまみ。ふたをして、くったりするまで蒸らし炒め。
野菜をすべて炒めたら水を加え、今はことこと煮込んでいるところ。
そのうち空が明るくなって雪はやみ、5時を過ぎたころ、街の明かり灯りはじめた。
夜ごはんは、ミネストローネスープ(玉ねぎ、金時にんじん、椎茸、大根、かぶ、白菜、菜花、南瓜、じゃがいも、紅白大根の葉、かぶの葉、グラナ・パダーノの端の硬いところ)、ビーツポテトサラダ、チャバタ(文子さん作)、カマンベールチーズ、白ワイン。
ミネストローネスープは、器によそってからEXVオリーブオイルをかけた。
くったりと煮えた野菜の甘みがやさしく、たまに口に入る、ねっとり溶けたグラナ・パダーノの硬いところがすごくおいしい。
『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』という映画を見ながら食べた。
なんだか映画にぴったりな、素朴であたたかい味だった。

●2026年1月1日(木)晴れ

新年、あけましておめでとうございます。
今朝は8時少し前に起きた。
太陽はもうすっかり昇って、真下の海が金色。
FMラジオは邦楽がずっとかかっているので、NHK第2にしてみたら、夜によく聞いている『英会話タイムトライアル』をやっていた。
ぶつぶつ唱えながら身支度をし、続いてラジオ体操もした。
朝ごはんは、ヨーグルト(みかん、バナナ、いちご)と、パン(ゆうべ文子さんからもらったチャバタに、カマンベールチーズを挟んだ)。
お昼は、ささやかな元旦の食卓。お雑煮(大根、白菜、紅白大根、ほうれん草、柚子皮)、ごぼうのきんぴら、満月卵(卵黄の味噌漬け)、かぶの柚子香漬け、おぼろ豆腐(亜由美さんにいただいた。オリーブオイル、塩)、伊達巻き、赤かぶ漬け。
今年はお刺身もお肉もないけれど、小さな器にちょこちょこと盛りつけ、正月気分。
その後は、NHKテレビの「見逃し配信」をずっと見ていた。
「サカナクション」のヴォーカル、山口一郎さんのドキュメントがとてもよかった。
陽が落ちて、ぐっと寒くなってきた。
夜ごはんは、お雑煮のお汁で煮込みうどん(伊達巻き、卵、ほうれん草、天かす、柚子皮)、かぶの柚子香漬け。
後片づけのあと、黒豆をもどす。
アムとカトキチが送ってくれた北海道の黒豆だ。
やっぱり、お正月には甘いお豆が食べたくて。

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