2004年4月下

●2004年4月30日(金)晴れ、ちょっと涼しい

2時から打ち合わせ。
さくさくっと決まって、3時前に終わった。
すぐに美容院へ。
帰りにおいしい魚屋さんで、しらうおの刺し身、しめ鯖、ワカメを買う。
たぶんスイセイはしらうおを好きではないが、どうしても私が食べたかったので。
生姜じょうゆでつるっと。
帰ってから、レシピの直しをバリバリやる。
やっと本の撮影がひと段落してホッとしていたら、世の中はゴールデン・ウィークなのだった。
昨日も今日も、仕事依頼の電話がけっこうかかってきた。
皆、連休前に決めてしまおうとしているらしく、なんとなく慌ただしい。
ちょっとっゆっくりしようと思っていたのに、6月、7月の予定が埋まってゆく。
いったい今が何月なのか、ふと分からなくなる私。
電話を受けながら、少なくとも5月中旬のつもりでいた自分におどろく。
夜ごはんは、しめ鯖、しらうおの刺し身、かぶ(ゆうべの塩もみ)とクレソンと貝割れのサラダ(一味唐辛子、ナンプラー、ごま油、かぼす、かつおぶし・・・最近スイセイが気に入っているドレッシング。ドレッシングというか、次々加えて野菜に和えるだけ)、油揚げとニラの味噌汁、玄米。
そういえば、玄米ばっかりの撮影の次の日、ヒラリンもスタイリストさんも、「たくさん出ておどろいた」とおっしゃっていました。
確かに、私もその日は2回出た。
何がって?、もちろんうんこです。
今夜は10時から、「ホームドラマ!」があるのがたのしみだ。

●2004年4月29日(木)快晴

1時まで寝て、寝たりない感じで布団の中でいじいじしていたが、窓を開けたらあまりにいい天気。
寝ているのがバカらしくなって起きる。
布団を干し、洗濯をする。
風もないし、ベランダは初夏の暑さだ。
木のところに、小さくてよく鳴く鳥がたくさん来ている。
やることはたくさんあるけれど、今日は何もやらないことに決める。
ずっとテレビを見てぼやぼやする。
夕方の教育テレビって、おもしろいのをやるなー。
「ピタゴラスイッチ」とか。
夜ごはんは、あさり雑炊、蒸し鷄の茹でいんげん添え(酢みそ、辛子じょうゆ)、野菜炒め(もやし、しいたけ、にんじん、かぶの葉)、かぶの塩もみ。
デザートはグレープフルーツゼリー。

●2004年4月28日(水)曇りのち晴れ

朝方は雨がぽつぽつ降っていたが、どんどん晴れてきた。
「変わりすぎだよ」と、日置さんは天気に訴えていた。
明るくなったり暗くなったりが激しいので、カメラマン泣かせの天気なのだ。
昨日の大風も、清水さんの畑ではいっぱい被害を被ったそうだ。
植えたばかりの苗が飛ばされてしまったり・・・。
ほんとうに荒々しかったのだ。
私は家の中でちがう世界に行っていたから、そんなことになっていたなんて、ぜんぜん知らなかったよ。
やっとこ、本の撮影が終わりました。
あとは表紙と扉を残すのみだ。
4時くらいに終わって、外があまりに気持良さそうなので、どこかにビールを飲みに出掛けたかったが、スイセイの散歩について行く。
木陰から見える中央公園のトラックは、ステージみたいに光っていた。
ちょうど夕陽が沈みかけていて、逆光があたっているのだ。
散歩に来ている犬たちの尻尾のアウトラインが、フサフサと金色に光っていた。
公園の周りを早歩きで2周し、スイセイがもう1周している間に、日が沈むのを眺めながら、私はビールを飲む。
夜ごはんは、撮影の残りのカレーライスとコールスロー。
早めに風呂に入り、ゴロゴロしながら「トイ・ストーリー」を見る。
スイセイはバカにしていたが、見始めたらよく出来ているのに感心し、しばらくいっしょに見ていた。
なんか、腰が痛い。

●2004年4月27日(火)嵐

昨夜、「ワンダフルライフ」を見た。
とてもおもしろかった。
じ〜〜〜〜と、耳の奥(三半規管?)が振動しているような感じの映画だった。
私は好きだなー。
またもう一回見よう。
さて、朝は小雨だったが、どんどん風が強くなって、台風のようだった。
撮影だったからあんまり味わえなかったけれど、今日はずいぶんドラマチックな天気の日だったと思う。
換気扇を伝わってすごい強風が入ってきて、嵐の日のボートの中にいるみたいだった。
それを味わいたいのだけれど、またぐっと料理に引き戻されながらやった。
今日も10時半から集まって、かなりたくさん写してもらった。
4時には終わって、表紙まわりなどのミーティング。
ビールを飲んだら一気にまわってしまったが、がんばって明日の撮影用の買い物に行く。
スイセイがいっしょに行ってくれました。
夕方は小雨になっていたけれど、風はまだまだ吹き荒れていた。
ぜんぜん寒くなく、なんだか風が生ぬるくて、石垣島とか奄美大島の台風が去ったあとの感じ。
夜ごはんは、今日作った炊き込みご飯いろいろをおにぎりにしたものと、卵の清し汁。
くー、さすがにくたびれた。
今夜は早く寝よう。

●2004年4月26日(月)ぼんやりした晴れ、風が涼しい

10半より本の撮影。
常備菜を昨日から作っておいたおかげで、さくさくっと進んで、今日はたくさん撮ってもらった。
明日の分まで進んで、5時には終わった。
夕方、ひらりんと自転車で明日用の買い物に出る。
ジャスミンの香りがむわっとする場所が、何箇所かあった。
風が柔らかく、なんとなしに道行く人々もやわらかい顔つき。
いい夕方だった。
気分がいいので、「TUTAYA」でビデオを借りる。
是枝監督の「ワンダフルライフ」だ。
夜ごはんは、撮影の残りいろいろごはんと、お刺し身(真鯛とまぐろの盛りあわせ)、汁もいろいろ残りがあるので、今夜は何も作らない。
早めに風呂に入って、ビデオを見る予定だ。
ちゃんと、フラ印のポテチ(赤澤さんのおすすめ)も買って用意してある。

●2004年4月25日(日)晴れ、風が冷たい

昨夜は「アボンリーへの道」を4本やったので、4時くらいに寝た。
子供たちが、確実に大きくなっているのに驚く。
寝ころんで見ていたのだが、「あらまっ?」と跳ね起きてしまった。
セイラが、違う子役に変わったかと見まちがえるほど、大人びた顔を見せたので。
大人の役者はあまり変わらないんだけど、小学生の4年生と6年生はかなり違うもんな。
「アボンリーへの道」って、同じ登場人物たちが日々を過ごしてゆく感じが、サザエさんと同じだ。
だから私は好きなのだな。
また来週も4本やるらしいので、たのしみだ。
11時に起き、洗濯をする。
マカロニをゆで、にんにく、玉ねぎ、合いびき、オイルサーディン、プチトマトを炒めてケチャップ味にしてみたら、なんかナポリ風っていう感じになった。
海沿いのレストランで風に吹かれながら食べているようなつもりになって、私は食べる。
スイセイは横を向いて新聞を読みながら、箸で食べていた。
「おいしいか?」と聞くと「うん」と答えるが、それ以上は何も言わない。
さて、明日からはまたがっつりと本の撮影の日々なので、今日はレシピの復習やら仕込みやらしなければ。
スイセイが仕入れを手伝ってくれるそうなので、あとで出掛ける予定。
夜ごはんは、ムキガレイのムニエル(じゃが芋のオイル焼きと茹でいんげん添え)、納豆、大根と青じその味噌汁、玄米。
時間に追われるように、さくさくと準備をしてゆく自分に、少し疲れを感じる。
なんか、その流れをちょっとだけぶっ壊したくなる。

●2004年4月24日(土)晴れのち曇り、寒い

12時から、昨日と同じメンバーで今日も楽しい撮影。
私は、飛ばした。
みどりちゃんにも、「高山さん、どんどんとんがってくねー」と言われたが、昨日にも増して野菜礼賛の料理になっていった。
それは斎藤くんのせいだ。
そして、空の向こうに黒い雲が出てきたので、暗くならないうちに、ひと息にぐっと盛り上がって作り続けた。
斎藤くんは、どんとつかまえて撮ってくれる。
3時には終わって、軽く打ち合わせ。
皆が帰ったとたんにぐっと眠くなり、昼寝をする。
なぜかスイセイも隣で寝ている。
「なんかの、波照間とかに行って、帰ってきてみたらぐっと疲れとっての、すごい眠たいみたいな感じなんよ」と言っていた。
スイセイにも緊張が伝染しているのだ。
また月曜から本の撮影の続きがあるから、それが終わるまでは、張りつまった感じがわが家には流れているのだろう。
7時に起きてごはんの支度をしながら、次回の「天然生活」のメニューを早々と考えたりもした。
夜は寒くて電気ストーブをつけた。
今は、「ストーブと扇風機が両方出ている季節」だ。
夜ごはんは、スープ餃子(冷凍してあった撮影の残りで。大根、にんじん入り)、クレソンのおかか炒め、厚切りれんこんとこんにゃくのきんぴら、デザートはいちご。
そういえば撮影の時に、昨日みどりちゃんが持ってきてくれた「ル・ヴァン」のくるみとレーズンのおいしいパンに、はちみつバターをつけて黒こしょうをひいてみたら、とってもグーだった。
はちみつは白く濁ったみたいなの。バターは最近気に入っているカルピスの発酵バター。
バターとはちみつは同量くらい。
今夜は嬉しいことがある。
「アボンリーへの道」を、また夜中にやるのだ。
12時過ぎから3時半まで3本くらいやる。
風呂に入ってすっかり支度をして、布団の中で見よう。

●2004年4月23日(金)曇り

朝、ベランダから下をのぞいたら、大家さんの若葉の陰からハルの後ろ姿が見えた。
揃えてふんばった後ろ足と、くるりとしたしっぽと、上品なお尻の穴。
柵の外の何かを見ているのだと思うが、吠えもせず、かわいくじっと立っているハル。
11時から「天然生活」の撮影。
気分は、なつ〜っの撮影でした。
私の野菜料理、どんどんシンプルになっていって怖いが、斎藤くんと組んでやると、素材礼賛なので、1ミリも余計なことをしたくなくなる。
「どうだー!」って感じで私は料理していた。
鋭角的な緊張ではなく、頑丈な刃物(ナタみたいなの)で、ドサッとたち落とすみたいな気分になるのだ。
今日の斎藤くんは、口が減らない怖いお姉さんたち(みどりちゃん、私、赤澤さん)に囲まれて、いたぶられて(可愛がられて)いた。
たまに「くそっ」とか「ちくしょう」とかつぶやきながら、玉のような汗をかいて撮影していた斎藤くん。
明日もまたご一緒する。
皆が帰ってから、明日の仕入れや銀行や、お米屋さんなど爽やかにまわる。
帰ってから、斎藤くんが置いていってくれた最近のなま写真を見る。
植物の写真とか、人物とか、建物の中とか。
見終わった今、私は眩暈がする。
斎藤くんは怪物くんだ。
あんなもの、どういう目玉をして撮っているのだろう。
今、この部屋にその膨大な写真らが箱に入って置いてあるが、危険物がここにあるようで私は恐ろしい。
ドキドキする。
斎藤くんの写真は飛び出ている。
飛び出しているのに、しかも静止していて、隅から隅までピントがきて、とってもていねいにくわしく映っている。
人物写真は、何も考えないで見ているだけの筈が、(この人はこんな仕事しててこんな人で、恋人とうまくいってなくて・・)なんて、スキャンして(読み込んで)しまっている私。
斎藤くんのカメラとかも、ソファーの上に無造作に置いてあるけど、なんか不安。
とりあえず透明バリアを張って、周りを囲っておこう。
バカか私はと思うが、明日、斎藤くんを見る眼差しに星が混ざってしまいそうだ。
夜ごはんは、コロッケ屋のコロッケ、鯵フライ(スイセイ)、鮭フライ(私)と千キャベツ、もずく酢、厚揚げ焼き、茄子のちょっと焼き、半熟ゆで卵、あさりの味噌汁、玄米。
今夜は、10時から「ホームドラマ!」を見る予定。
「すいか」以来のヒットだ。
よくできているなと思う。
涙なしでは見られない。
ひとつだけいやだなと思うのは、予告編とかコマーシャルでだいじなシーンを出しすぎ。
そのシーンを見たら、話の筋が分かってしまうことを、何でわざわざ何回も写すかなー。
視聴者をバカにするな。
夜、本のレシピの直しなど、気分よくもうひと仕事する。

●2004年4月22日(木)快晴

疲れはとれたみたい。
爽やかな気分であちこち掃除機をかけ、雑巾がけをする。
「蛙が土から出てきた」とか、「水ぬるむ頃」とか、季節を細かく区切った昔からの暦があるけれど、今のこの葉っぱの緑の様子をなんて言うのだろう。
今しか見ることができない(たぶん5月になったら同じ若葉でももうちょっと固い)、みずみずしい若葉の小学生みたいな勢い。
「緑もりもりと沸き出で、スリッパの指先暑く、洗濯物がすぐ乾く、風通る季節」だ。
掃除をしながら、「太陽バンド」を聞いていた。
今もまた聞いている。
新しいCD、すごーい。
超カッコイイ!。
畑さんの声って、ふるえている。
のどの震えではなくて、奥にあるものが震えているから切なくなってしまう。
3時からは打ち合わせ。
さくさくっと終わったが、ちょっと心が重い。
「きょうの料理」だから・・・。
収録はまだうんと先だから、まだ心配するのはやめておこう。
明日の撮影の仕入れで、街へ買い物に出る。
ブラウスに自転車の風がよく通って、とっても気持ち良かった。
帰りにおいしい魚屋さんで、蟹の安くておいしいのをすすめられた。
「もう、ほんとにおいしいよ〜。うちで茹でたから保証つき」と、いつものおにいさんが言う。
ほんとにピカピカしておいしそうだったので、ついスイセイの喜ぶ顔が目に浮かび、買う。
そしてあさりも買ってしまった・・・。
今食べなくちゃと思って。
私が出掛けている間に、リーダーが潮干狩り(実家から送ってきた)のあさりをたっぷり届けてくれてあったのです。
く〜〜〜。
だけど、今夜はあさりをたらふく食べることにしよう。
夜ごはんは、小松菜と春菊と厚揚げの煮浸し、塩鮭、蟹、あさりのそのまま蒸し、あさりの味噌汁、そら豆ごはん。
あさりがものすごかった。
蟹よりもおいしいくらいの、甘くて濃い味だった。
食べ過ぎて、鼻のつけ根がつーんとして、目から濃い煙が出てきそう。

●2004年4月21日(水)晴れ

12時には起きて風呂に入り、あちこち片づけをしていたんだけど、ぐらっと眩暈が。
昨夜、ご飯を食べてないからだと気がつき、慌ててごはんを炊く。
炊き立ての白いご飯の上に、豆腐とゆで卵とキムチをのっけて食べた。
洗濯を二回戦やってゆっくり干し、レシピの直しをやろうと思ったのだが、頭がぼーっとするので、もういちど寝る。
カーテンを開けた午後の陽がいっぱいの部屋で、布団に背中をべったりくっつけて。
じーんとしながら、しばし寝る。
夜ごはんは、茄子、ピーマン、豚こまのしょうゆ炒め、春菊と貝割れのお浸し、銀だらのムニエル焼きねぎ添え、しいたけとわかめの味噌汁、玄米。
「ためしてガッテン!」で筍についてやっていたので、ぐっと集中しながらごはんを食べる。
スイセイはいちいち感心して、「ガッテン!ガッテン!」と茶碗を置いてやっていた。
いちばんおもしろかったのは、筍って竹の根っこから生えてくるっていうこと。
その竹の子供というか、まったく同じ数の節目(筍の場合は皮の枚数)の竹ができるのですって。
つまり、筍はクローンなんだって。



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