2004年8月下

●2004年8月31日(火)台風一過、快晴

夏休みの終わりらしい天気になった。
たまっていた洗濯物を何回戦もせっせとやり、干すごとに前のが乾いている幸せ。
夏っぽく暑いけれど、見上げる空はうろこ雲で、すっかり秋の模様だ。
さあ、今日はたまっていた雑誌の切り抜きと、本のための文章をやってしまおう。
締め切りはまだうんと先だけど、夏野菜についての文章なので、ライブで書くにはそろそろタイムリミットだ。

●2004年8月30日(月)曇り、湿気強い

新聞をめくる時、しんなりするほど湿気がある。
それでもタオルと布巾だけは洗濯する。
東の方に晴れ間が見えるが、すぐに曇って、パラパラと雨が降ってくる。
いつ泣いてもおかしくないくらいに、涙を体いっぱいにためている人みたいな天気だ。
気まぐれに、ふと晴れ間も見せたりするから、益々いけない。
昨夜のおでんを食べ、仕事に入る。
これからの撮影をひとつずつまとめ、どんな企画でやるかとか、メニューを決めて打ち会わせの準備をしたり、電話もけっこうかかってくる。
今夜は8時から、アノニマ・スタジオに「日々ごはん2」の最終チェックをやりに行く。
早めにカレーを作って、早夕飯して行こう。
おでんのお汁と大根とにんじんを入れて、和風カレーを作るつもり。
あと、野菜不足のスイセイに白菜とサニーレタスのサラダ。
今、終電の2本前で帰って来ました。
最後の追い込みで、夏休みの宿題を丹治君と助け合ってやってるみたいだった。
台風は大荒れだけど、ちょうど雨の合間に帰れて良かった。
今外は、ものすごい雨と風が吹き荒れている。
丹治君は無事に家に帰れただろうか。
そして、清水農園は大丈夫だろうか。

●2004年8月29日(日)しとしと雨

朝から、といっても昼だが、お出汁をとっておでんを煮始める。
昨日のうちから決めていて、材料を買っておいたのです。
今日は、本当におでん日和。
ル・クルーゼの大鍋で、ぜったいに煮立たせずに蛍火でコトコト(音もたてないくらい)煮ている。
わが家のおでんの作り方は、「日々ごはん2」に書きました。
夏の間は、Tシャツとトランクスでうろうろしていたスイセイも、昨夜から秋冬仕様の服(半そでTシャツの上にフリース、下はジャージ)になった。
ミルク・コーヒーをいれたり、おいしいパンが食べたくなったり、食欲もすっかり秋冬仕様だ。
午後からはなんとなく、ぼんやりと仕事をやる。
次の本の方向を考えて書き出したり、これからの撮影のメニューを書き出したり。
だけど8月いっぱいは休みなので、やってもやらなくてもいいくらいののんびり度だ。
スイセイは、朝からミシンで何かを縫っていた。
何を作っているのかは、まだ教えてくれない。
今日のサザエさん、カツオの声の人がまた風邪の声でちょっと心配だった。
夜ごはんは、おでん(コンニャク、じゃが芋、ちくわ、はんぺん、いか天、ソーセージ、ゆで卵、大根)、ざる蕎麦(まる子の家の蕎麦が美味しそうだったので)。

●2004年8月28日(土)曇りのち雨

最近、パッとしない天気が続いている。
たまに晴れても、白い膜がはったような晴れ方だ。
2時からインタビュー。
料理好きな、一人暮らしの若いお嬢さんがインタビュアー。
塩豚と大豆のスープを作っておいたら、とても喜んで食べてくださった。
さーて、今日は久々に買い物に行こうかな。
ずっと冷蔵庫にあるもので食いつないできたので、野菜不足なのだ。
ところで、皆夏休みだったんだと思うけれど、このところ仕事がどんどん入ってきていて恐ろしい。
まだ夏ボケって感じだが、大丈夫なんだろうか私は。
あとで、これからの仕事をまとめて書き出してみようかな。
夜ごはんは、秋刀魚のフライパン焼き、大根おろし、白滝とひき肉の炒り煮、焼き茄子と焼きピーマン(農家の)、塩豚と大豆のスープ(白菜を加えた)、玄米。
あまりに寒いので白菜を買ってしまったが、やっぱり季節はずれのものだった。
未成熟っていうか、無理やり成熟させたけどまだまだ幼いっていう感じの白菜だった。
考えたらまだ8月なんだものな。
この間天気予報のお姉さんが、「これからしばらくは、夏休みの宿題をやるにはちょうど良いぐづついた天気が続きますね」と言っていた。
本当にその通りとなったが、子供たちはやってらんないだろうな。

●2004年8月27日(金)曇り、涼しい

例によって二日酔いのため、ずっと寝ていた。
塩豚を茹でる夢をみて目覚め、また眠ると塩豚を茹でている夢をみるというくり返しで、延々寝こけていた。3時まで。
もう収録は終わったのだから大丈夫なのに、そして、収録中もぜんぜん緊張しないで楽しんでやれたのに、どこかにずっとプレッシャーがあったのだな。
1日中、だらだらと布団の中で本を読んで過ごす。
夜ごはんは、コロッケ丼、たくわん、浅利の味噌汁。
コロッケ丼を、「柔らかくジューシーに、おいしゅうに作っての」とスイセイにたのまれたので、ちゃんとだしをとって真面目に作る。
コロッケは、一昨日大量に作ったもの。

●2004年8月26日(木)ぼんやりした晴れ、蒸し暑い

9時半に迎えが来て、しおりちゃん、ヒラリンと一緒にNHKのスタジオへ。
ヒラリンたちは準備で忙しいが、リハーサルが始まるまで私は暇だし、ハイビジョン用の化粧があるというので、メイクさんにやってもらった。
アイラインなんて、初めてやってもらったかも。
アナウンサーの後藤さんは、カメラがまわってない時でも、テレビで見るまんまの、絶対に人を威圧しない方だった。
しおりちゃんとヒラリンにも、「よろしくお願いします」と頭を下げていた後藤さん、素敵だなー。
私は前からファンだったし、タイプなので、一緒に出演しているのが嬉しかったです。
本番が始まっても、料理に夢中で楽しくやれました。
そして、作ったものが心からおいしかった。
なんかNHKのスタジオって、人も場所も昔気質な風で、ざわざわしてなくて居心地が良かった。
メイクさんも多分私と同年代のベテランさんで、落ち着いていて、打ち解けた気分にさせてもらった。
カメラのおじさんたちも、年配の方が多かった。
3時には全部終わり、「ル・ヴァン」でお茶して帰って来ました。
今日は家でごはんを食べる気分ではないので、夕方から「のらぼう」に行く。
ひさびさに人の作ったおいしい料理の数々。
ゴーヤのおひたし、黒枝豆、あさりのしょうゆ漬け、秋刀魚のサラダ、刻みオクラの冷や奴、トマト入り出し巻き卵。
相変わらず「のらぼう」は満席で忙しそうだったけれど、しっかり夏休みをとったそうで、マキオ君は日に焼けていた。
私たちは外のテーブルで、海の家みたいにいい気分。
平松さんが編集者さんを連れて偶然いらっしゃり、途中からお誘いして、一緒に飲んでしまった。
平松さんは相変わらずお忙しいだろうに、お肌がピンピンして美しく、とても元気そうで良かった。
あー、そしてまた私はべろんべろんに楽しく酔っぱらい、スイセイと手に手をとって、ご機嫌でてろてろ歩いて帰り着いたのだった。

●2004年8月25日(水)曇り

曇ってはいるが、気にせず洗濯をする。
明日の収録の準備で、バタバタと動く。
買い物に行ったり、仕込みをしたり、エプロンにアイロンをかけたり、なんとなく1日中ソワソワしていた。
じゃが芋をたくさん蒸かして、今夜はコロッケにする予定。
蒸かしたてのじゃが芋を食べたら、ずいぶんねっちりしておいしかった。
もう、秋のじゃが芋なのだ。
スイセイの検査の結果は、あまりよくなかったらしい。
けど、そんなに悪いわけでもないらしい。
目標までにはもうちょっと、というところらしい。
運動もしているし、ごはんもけっこうバランスよく食べているし、バカ食いはしないし、たまにはお酒も飲むけれど、これでいいのだろう。
病気とのつき合いは、いつも一長一短。3歩進んで2歩下がる、だ。
さて、コロッケの続きをやろうかな。
キャベツとにんじんと紫玉ねぎの千切りをたっぷり添える予定。
夜ごはんは、コロッケ、なすのクタクタ炒め煮(ヌクマムとしょうゆちょっとで)、あさりの味噌汁、玄米。
コロッケは、大きいのを13個も作ってしまった。
スイセイが3個、私が2個でもうお腹いっぱい。
6人家族分くらい揚げてしまった。
りうが近所だったら、持って行ってやるんだけど・・・。

●2004年8月24日(火)ぼんやりした晴れ、蒸し暑い

朝からバイクをふかす様な音がしていて、うるさいなーと思っていたら、木を切っている音でした。
私の好きな3本の木の枝が、本格的に切られていた。
クレーン車に乗っている人もいるし、木の股に立っている人もいる。
3階のわが家よりも高い所に、うまいこと立ってのこぎりで切っている。
今、「そろそろ終わりにしやしょう」という声が聞こえました。
木は、刈りたてのプードルみたいになっていた。
ボウボウに葉っぱを広げていたけれど、ひょえー、あんなに幹が細っちかったとは。
そして、木の向こう側の家々の屋根も見えるようになった。
鳥たちは、とまるところが少なくなって驚くだろうな。
さて、「砂浜」はとてもいい話だった。
昨夜、布団の中で読み始めたのだが、もったいないので2/3くらいでやめておいた。
昼間の暑い時に、畳に寝転がって読む話だから。
今、読み終わりました。
もったいないので、もういちど最初からゆっくり読んでいった。
畳に寝転んで、足を持ち上げ壁にぺたっとくっつけながら読んだ。
時々ホロッとしながら、子供の頃のことを思い出しながら読んだ。
来年の夏になったら、思い出して、きっとまた読むだろう。
装丁も物語にぴったりだし、しおりが真っ白なのも良い。
読み終わったら、夏が終わったみたいな気持ちになってしまった。
夕方、散歩からスイセイが汗びっしょりで帰って来た。
Tシャツがぺったりくっついて、肌が透けて見えるほど。
脱ぐのを手伝い、パンツも半ズボンも靴下も、すぐに全部洗濯する。
スイセイは病院の検査が明日なので、がんばって走ったのだろう。
夜ごはんは、目刺し、里芋、こんにゃく、油揚げ、いんげんの煮っころがし、キャベツ炒め、卵と三つ葉の味噌汁、玄米。

●2004年8月23日(月)曇り、薄い霧雨

うすら寒く、とても8月とは思えない。
2時から打ち合わせ。
久しぶりにレタスの藤原さんとお仕事がやれるのです。
終わってから街へ出て、土屋商店に昆布やらにぼしを買いに行こうと、今思っているところ。
何か、最近の私の生活って、ロシア民謡に似ているな。
「月曜日は市場に行って・・・火曜日はお風呂に入り・・チュラチュラチュラ・・・」 っていう唄。
昨日は豚肉を買って塩豚にしたし、今日は街に出て昆布を買って、1日にひとつ何かをやればいいやっていう暮し。
あちこち買い物し、本屋さんにも行って新刊をチェックした。
佐藤雅彦さんの小説「砂浜」を買う。
新聞のインタビューを見て、けっこう気になっていたので。
夕方、川原さんがチラッと寄った。
しょうゆ味のおいしい焼きだんごを持って来てくれました。
夜ごはんは、牛丼、焼きなす(30センチほどもある長なすを、ずらしながら焼いた)、小松菜のナムル風おひたし、油揚げとねぎの味噌汁。
牛丼はとてもおいしかったが、肉が上等すぎて玉ねぎの方がおいしいくらいだった。
スイセイは、「牛肉が多すぎて照れる味じゃ」と言っていた。
「豚と半々にして、”合い合い丼”にすればええ」とも。
長なすは、普通のなすよりトロンとして繊細な舌触りでおいしかった。
大きいから大味かと思っていたのだが、失礼しました。
テレビをつけると、ついオリンピックを見て夜更かししてしまうから(昨夜もマラソンを最後まで見た)、今夜は読書だけをしようと決める。

●2004年8月22日(日)曇り、涼しい

昼間から買い物に行き、テレビ用に塩豚を3本仕込んだ。
今日の仕事はこれで終わり。
夕方は、涼しいというより寒いほど。
さっき図書館で「病床六尺」を借りてきて、寝転がって読んでいる。
正岡子規って、なんだか辛いなーと思いながら読む。
夜ごはんは、舞茸とハムのスパゲッティ(豆乳でカルボナーラ風にした)、キャベツ、きゅうりの塩もみサラダ(カニカマを入れたら甘くなって失敗)。
おいしそうな長十郎の梨を買ったので、あとでウルルンを見ながらスイセイと食べる予定。

●2004年8月21日(土)快晴、涼しい

「日々ごはん2」の表紙、川原さんはすごくいいのを描いてくれた。
その絵のカラーコピーをもらって、今部屋に貼ってあるが、何度見ても(やっぱ、いいなー)と思う。
そのたんびに嬉しい気持ちになる。
本になるのが待ち遠しい。
昨夜は、丹治君がおいしいベトナム料理の店に連れて行ってくれた。
麻布にある「kitchen」というレストラン。
あー、本当にとてもおいしかった。
葉っぱがたくさん使われていて、新鮮で、ひとつひとつ丁寧にきちんと作られている味でした。
ウエイトレスさんも、全員いい感じだった。
店の空気がだれているところがひとつもなく、かといって、堅苦しいわけでは全然ない。
スタッフ皆が、店のことが好きで、自信もあって、安定した気持ちで働いているという空気が伝わってきました。
丹治君は、「ねー、本当においしいでしょう?」「ここって、本当においしいですよね」 「あー、おいしいなー、本当においしいなー」を連発しながら食べていた。
今朝は、ぜんぜん二日酔いでなく起きれました。
欲が深い私たちは、いつもつい飲みすぎてしまうけれど、やはり腹8分目のお酒が、私たち夫婦には大事なのだ。
ゲラの校正や、次の撮影のメニユー決めなど、久々に仕事チックに動く。
そういえば、昨日とても嬉しいメールをいただいた。
読者さんの10歳になる息子さんがカレー嫌いなので、カレーの時は息子さんの分だけいつも別のものを作っていたのだけど、『Lee』に載っていた「やさしい味のカレー(コンソメを中心にカレールウを少なめで作り、おろしたじゃが芋でとろみをつける)」を作ってみたら、「おいしい」と息子さんが言ったのだそうだ。
このカレーは、居候していたちよじが前に作ってくれたもので、ちよじの母の味が元になっているのです。
ちよじも母の味を自分流にアレンジし、私もそれを自分流にアレンジして、今では家の定番になっている。
読者さんの家でも、これから何度となく作られるんだろうなーと思うと、ドーンとお腹に直接くる喜びだ。
さてわが家の夜ごはんは、茄子、ゴーヤ、ピーマンの味噌炒め、目刺し、とろろ芋、玄米。
さらし餡が半端に残っていたので、砂糖と水を加えて練って、あんこも作った。
デザートは、もなかアイスにあんこをのっけて食べました。



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