2005年7月下

●2005年7月31日(日)晴れ、風強し

昨夜は暑い中、扇風機の風でとてもよく眠れた。
朝いちどトイレに起きてからは、波照間島の夢をたくさん見た気がする。
良美ちゃんと順君が出てきて、ボートに乗ったり、お風呂に入ったりしたような。
冷えないようにお腹にタオルケットをかけ、首の後ろに汗をかきながら、延々と 浅い眠りを漂った。
夏は、こういう昼寝のような眠りがいい。
夢なのか現実なのか分からないくらいに日常的な夢を、だらだらと見る。
ひさびさに掃除機をかけ、雑巾掛けをする。
みどりちゃんが、「夏はさ、汗をダラダラかきながら雑巾掛けして、シャワーを浴びてから仕事に出掛けるのが気持ちいい」と言っていたのを思い出しながら。
洗濯ものを干してシャワーを浴び、お昼にする。
昨夜、かんぴょうと干し椎茸を甘辛く煮て、残りの寿司飯に混ぜておいた。
そこにいり卵といくらと海苔をのせ、簡単なちらし寿司を作った。
食べ終わってからは、大テーブルいっぱいに資料を並べてデスクワーク。
それにしても、今日は何度となくシャワーを浴びた。
まるで手を洗うような気軽さで、4回は浴びた。
夕方、柿の種をボリボリしながら『サザエさん』を見ていたら、「クウネル」の岡戸さんから、「『サザエさん』見てました? ごめんなさいね」と電話がかかってきた。
すっかりバレている……。
夜ごはんは、タコ焼き、じゃがいもと塩ダラのグラタン、キャベツのサラダ。
タコ焼きを初めてうちで作ったが、なかなか難しいものだなあ。
スイセイが焼いてくれるのかと思ったら、案外ヘタなので私が焼いた。
昨夜の手巻寿司といい、タコ焼きといい、スイセイが隣でがっつくので落ち着かなくて、何だか食べた気がしないようなごはんであった。

●2005年7月30日(土)曇り時々雨

曇っているけど、夏の曇りって明るい気がする。
ポチポチと雨が降っても大降りにはならず、しばらくすると上がって、辺りはすぐに乾いてしまう。
新聞にタコ焼きの記事が出ていたのを見て、流しの下に入っているタコ焼き用鉄板を出す。
お昼ごはんにどうしても食べたくなり、小雨の中材料を買いに走るが、スイセイと意見が合わず断念。
スイセイは、残りのとろろ芋を昨夜とても楽しみにして寝たのだそうだ。お昼に食べようと思って。
なので、明日の夜ごはんでぜひともやろうということになった。
今夜は、お刺し身をいろいろ買ったので、ひさびさに白米を炊いて手巻寿司にする予定。
ハヅキ一家は、波照間島に移住することになった。
一昨日はその送別会だったんだけど、ひさしぶりに「クウクウ」の子たちが集まった。
和楽を先頭に5人の子供たちは、赤ちゃんではなくもう幼児になっていた。
マッキーにべたべたのあんなに甘えん坊だったツキホも、もう小学1年生になり、今はサッカーに夢中で、合宿で一晩泊まったりもできるようになった。
マホもすっかりオシャマさんになって、ペらぺらとよく喋ること。
子供たちの成長のスピードは、本当に筍なみだ。目が回る。
それにしても泉ちゃんが演奏したり、ソテツ(マー坊とカトキチのバンド)が隠し芸をしたりするのを見ながら、30人くらいが好き勝手に飲んでいる様子は、「クウクウ」が「トネリコ」に移っただけ、という感じ。
大兄弟の妹がちょっと遠くに引っ越すことになったから、家族や親戚が集まって送る会をやっているという風。
とちゅうでタカシ君が偶然やって来たのも、なんだか都会の従弟が急に遊びに来たみたいだった。
さて、午後からはパソコンに向かって、ひたすらレシピ書きをやる。
夜ごはんは、手巻寿司(いか、鮪、カンパチ、ウニ、いくら、納豆、梅しそ)、つる菜のごま和え、アスパラの塩ゆで、椎茸のすまし汁。

●2005年7月29日(金)快晴

今朝は朝帰りだった。
5時くらいに家に着いたのだけど、明るくなり始めの時間って、すごく綺麗なのだな。
酔っぱらって疲れ切っているせいもあると思うが、目玉だけがギラギラとして、何でも隅々までよく見える。
オナガがあちこちからたくさん飛んできているのを、しばしベランダに立って眺める。
追いかけっこをしていたり、急降下で飛び回ったり、新しい一日がやってくるのが嬉しくてたまらないといった風。
顔だけ洗って布団につっぷし、死んだように寝た。
9時ごろに梅干しを干し、その後はずっと、寝たり起きたり。
仕事のファックスや電話もあったが、めげずにひたすらうだうだする。
夜ごはんは、とろろ玄米ごはん、豚肉とピーマンの味噌炒め、胡瓜と大根の塩もみ。

●2005年7月28日(木)快晴

今日も暑くなりそうだ。
朝、9時前に宅配便で起きたので、梅干しを干す。
そしてまたしばらく寝て、起きた。
風もないので、さすがに木がしんなりしている。
さて、3時くらいに出て「トネリコ」に行ってきます。
ハヅキの送別会で、「クウクウ」の子たちがたくさん集まるらしい。
もちろん子供たちも皆来るだろう。
昨日からずっとワクワクしている。
出掛けるまでにレシピ書きをやってしまおう。

●2005年7月27日(水)快晴

台風一過。
朝、真っ青な空がカーテンのすき間から見えたので、急いで起きて洗濯物(部屋干ししていた)を干す。
本当に、ひさしぶりにカラリと晴れている。
木は昨日の雨をたくさん吸っているから、いくら暑くてもだいじょうぶ。
ザワザワと、少し大げさなくらいに葉っぱを風に揺らしている。
原稿を仕上げてお送りし、お昼にそうめんを食べ、梅干しを並べて干す。
子供の頃の夏って、毎日こういう暑さだったような気がする。
お昼は必ずそうめんで、友だちとプールに行き、ソーダかコーラ味のアイスキャンデーを食べながら帰ってくる。
お母さんもおばあちゃんもシュミーズ姿で昼寝してるから、私も隣に寝ころぶ。
くる日もくる日も代わり映えしない、昨日とどこが違うの?っていう夏の日々。
退屈なような、気怠いような、だけどどこか物哀しさが漂うような。
さーて、『日々ごはん5』の校正をやってしまおう。
ちょうど今、去年の8月の日記をやっているところだ。
飽きてきたら杏のソーダ水を作ったり、梅干しの様子を見たりしながらやる。
今、ブーンと大きな音をたてて、カナブンが私のお腹にとまった。
すぐに立ち上がって服をはたいたら飛んでいったが、黄金色(少し緑がかった)に輝いた、がっちりとした体形の、立派なカナブンであった。
夜ごはんは、ゆで餃子(葱黒酢醤油だれ、柚子こしょうごま油だれ、青唐ナンプラーだれ)、豆腐とワカメと胡瓜のサラダ、胡瓜ととうもろこしのサラダ、ごぼうとベーコンの玄米チャーハン。

●2005年7月26日(火)雨、台風

1時より新聞のインタビュー。
生活の中での愛着の品をひとつ紹介するという記事だったのだが、感じのいい記者の方だったので、聞かれるままにスラスラと、若いころのことまでいろいろ話した。
しかし、何度もお腹がグーグー鳴っていた。
朝ごはんを食べてなかったので。
1時間ほどで終わり、すぐにお湯を沸かしてスパゲティを茹で始める。
ベーコン、ピーマン、トマト、バジルを炒め、ケチャップをちょっと加えてソースにし、パルミジャーノをたっぷりかけて食べた。
原稿の仕上げを昨日からやっているのだが、なかなかうまく書けない。
外は、向こうが見えないくらいの土砂降りだ。
さっきの記者の方は、無事に帰り着いただろうか。
台風は、今どの辺りにいるのだろう。
今夜、丹治君がいらっしゃる予定だったが、お断りして正解だったな。
夜ごはんは、肉団子の中華あんかけ、肉団子の辛子じょうゆ、水菜のおひたし、冷やしトマト、とうもろこしの味噌汁、高キビ入り玄米。
高キビ入り玄米を初めて炊いたが、もちちとしておこわのようで、とてもおいしかった。
色もほんのり桜色で、黒米ともまた違ったもちもち度。
うまく言えないけど、黒米がねっちりもちもちなのに対し、高キビはもっそりもちもちだ。
玄米2合に大サジ2杯の高キビを入れ、水を大サジ2増やして普通に炊いた。
ごま塩をふりかけて食べました。
風呂から上がり、また原稿の続きをやる。

●2005年7月25日(月)晴れ時々曇りのち雨

晴れだと思っていたら、いきなり暗くなってポツポツ降り始めたり、またカラッと晴れ上がったり。
変な天気だけど気持ちがいい。
今日はオナガばかりが何羽も集まっている。
どういう加減でオナガなんだろう。
鳥たちに聞いてみたい。
さて、やっと頭がはっきりしたので、今日から原稿書きを始めよう。
校正も、ひきしまってやってしまおう。
今日は本当に気持ちがいい。
湿気はあるんだけど気温が低いから、目に見えない水滴が風に混じっている感じ。
滝の近くにいるみたいな、涼しく清らかな大気。
台風が来ているそうだが。
窓を開けて原稿を書いていると、外が眩しくて画面が見えずらいほどだったが、夕方、洗濯物を取り込もうとしてベランダに出ると、灰色のもくもく雲が。
そのうち、ぽつりぽつりと天気雨が降ってきた。
大急ぎで買い物に出ると、晴れているのにところどころ暗く、雨が降っているところと降っていないところのムラがある。
雨雲がとぎれとぎれということ?。
帽子をかぶって、自転車で走り抜ける。
スーパーのレジは珍しく込んでいた。
考えることは皆同じ、夕立の前に用事を済ませてしまおうという魂胆だ。
帰って、買ったものを冷蔵庫に納めていたら、いきなり土砂降りになる。
大急ぎで窓を閉めてまわるが、窓際に置いた布団を少し濡らしてしまった。
しかし、夕立が通り過ぎた後の涼やかな空気は、森の中みたいに緑のいい匂いがする。
たぶん私は、ある程度原稿が書けたから、こんなに気分がいいのだと思う。
夜ごはんは、鰈の煮付けごぼう添え、ブロッコリーとパンチェッタの塩炒め、鮪の韓国味噌和え(みょうが、青じそ)、ざる蕎麦(スイセイ)、梅干しのおにぎり(私。昨夜の残りの玄米で)、とうもろこし。
スーパーで買ったとうもろこし、砂糖が入っているみたいに甘かった。
蒸したてをかぶりつくのはおいしかったけど、もっと昔みたいにモチモチと甘くないとうもろこしが食べたいものだ。
風呂から上がってからも、校正の続きをやる。

●2005年7月24日(日)曇りたまに晴れ

12時に起きた。
よく寝たなー、というさっぱりした気持ちで。
今日からまた、『日々ごはん5』の校正を再開しよう。
本当は原稿をひとつ書かなければならないのだが、締め切りが伸びたので、まあ、やれるところまでやってみよう。
とにかく、のんびりのんびり。
あっと言う間に夕方だと思ったら、曇っているだけでまだ3時だった。
時間の感覚がおかしくなったおかげで、校正がはかどりました。
夜ごはんは、しんとり菜とわかめの煮浸し、南瓜煮、煮切り蒟蒻、焼き茄子、牛肉とマッシュルームのバター焼き(大根おろしで)、車麩の味噌汁、昨夜のカレーライス(私だけ)、玄米。

●2005年7月23日(土)曇り?

寝たり起きたりの1日。
二日酔いのせいもあるが、すっかり脱力して、いくらでも眠れるのだ。
たぶん私は撮影の2日間、けっこう緊張していたのだな。
というわけで、12時にいちど起き、風呂に入ってお茶づけを食べる。
今まで撮った久家さんのポラを、しばらくの間じーっと眺め、また布団に入る。
次に起きたのは7時過ぎ。
夜ごはんにチキンカレーとコールスローを作って食べ、また11時まで寝て、本を少し読み、1時にはもう寝てしまった。
夕方、大きい地震があった。
地響きが遠くからやってきて、けっこう長いこと揺れていた。
スイセイは、大急ぎで自分の部屋に走り、本棚を押さえていたらしい。

●2005年7月22日(金)晴れ、風が涼しい

今日もまた本の撮影。
風が通る部屋で、気持ち良くやる。
アリヤマ君も来てくれたので、私は張り切った。
そして久家さんの写真、とくに最後の1枚にガーンとやられてしまった。
すっかり私は出し切ったので、終わってからヒラリンと3人で「晩酌や」さんに飲みに行った。
ひさしぶりに下田さんにも会えたので、もう1軒、ハモニカ横丁の中にある、沖縄風の名前の立ち飲み屋さんにも行った。
スイセイは、「みいよう、今日はほどほどにしておけよ」なんて出掛ける前には言っていたのに、「晩酌や」さんに入ったとたんにいろいろ感じてしまったらしく、言った本人の方が飛ばしていた。
「晩酌や」さんは、7月いっぱいで閉店することになったのです。

●2005年7月21日(木)晴れ、風が涼しい

11時より本の撮影。
今日もまた、良い撮影だった。
料理は5種類しか作ってないのに、終わった時、ぐーっとくたびれていた。
集中して作ったのだ。
玄関のドアも窓も全開にしてやっていたので、風が通り、とても気持ちよくやれた。
でも、体の中心は、ぐっと固くしてやっていたのだと思う。
高ぶっていたと思う。
やってる最中は、すごく楽しかった。
ヒラリンも、いいアシストだった。
4時くらいに終わって打ち合わせをし、5時には解散。
明日用の買い物に行き、アイスクリームやクッキーなど、甘いものばかりつい買ってしまう。
くたびれたけど、でも、心地よい。
夜ごはんは、タコ刺し、ざる蕎麦、とろろ芋、ゴーヤとみょうがの塩もみ(針しょうが入り、カボスと薄口しょうゆがけ)、しんとり菜のおひたし、ひじきとごぼうのきんぴら、冷ややっこ。
風呂から上がって、夜ごはんをゆっくり食べる。
明日に備えて今夜は早く寝よう。
寝室のふすまには、今日久家さんが撮影してくれたポラが貼ってある。
それを、何度となくじーっと見る。



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