2007年4月中

●2007年4月20日(金)晴れ

朝から、3つくらいの仕事を、あっちをやりこっちをやりしていた。
その間、部屋を行ったり来たり。
でも、どれも中途半端でキレが悪いような動きだった気がする。
電話もよくかかってきた。
生理なので、体がむくんでいるような、ボーッとしているような感じのまま、あれよあれよという間に、1日が終わってしまった感じ。
でも、明るいうちに買い物に行けたのがよかった。
ひさしぶりに外に出ました。
いつもだったら自転車でサーッと行くところを、今日は歩いた。
本当は走りたい気分だけど、なんだかんだとやらねばならないことがあるので走れない。
スーパーには、もうラッキョウが出ていた。
早いなあ。
まだ鹿児島産だったけど。
桜の葉っぱはすっかり緑色のフサフサで、もともとそういう木だったみたいになっていた。
この間までピンクだったなんて、信じられない。
うちの杏の実も、小学5年生くらいにふくらんできていた。
夜ごはんは、ホッケ(生)のフライパン焼き、たたき胡瓜、めかぶとおくらとみょうがのヌルヌル和え、茄子とピーマンの味噌炒め、お麩と葱の味噌汁、玄米。

●2007年4月19日(木)晴れ

やっと晴れました。
今朝は8時半に起きた。
いろいろなことが剥がれ落ちたような、スッキリした気分。
このところずっと雨だったから、心にじとじとがたまって澱のようになっていた。
スイセイは私よりもっと早起きして、ひとりで朝ご飯を食べ、走りに行った。
私は、『日々ごはんH』の校正をやる。
お昼まで集中してやり、ひと通り終わった。
納豆ご飯と味噌汁と切り干し大根の煮物を食べ、ベランダに出てみる。
このところの雨で、しばらく外を眺めてなかったが、ずいぶんとあちこち緑が増えている。
鳥もチイチイと鳴いて、清々しいしい空気はまるで避暑地のよう。
さあ、もうひと頑張り。
始めから通しでもういちど見直そう。
ひと月ごとにちょっと息抜きしながら、でも同じ調子を大事にしたいので、一気にやり通す。
6時くらいに半分まできた。
夜ごはんは、餃子、レタスと人参のサラダ、切り干し大根(昨夜の残り)、きくらげと卵のスープ、白いご飯。
ご飯が終わってからも、もうひと頑張り。
途中、腰が痛くなってきたけれど、体をずらしたり、足を伸ばしたり、腰を揉んだりしながらも2時くらいにやり終えました。
やったー!。

●2007年4月18日(水)ずっと雨

はっきりしない天気が続いて、冬のように寒い。
私は、どうやら「やる気が出ない病」にかかっているみたい。
昨日からもう20時間くらい寝ているのに、まだまだ眠たいし、何もやりたくない。
ごはんも食べたくない。
あー、今日もまた寝くさろうか… などと甘ったるい気持ちで思っていたら、電話がどんどんかかってきた。
そうもしていられないので、しぶしぶ起きて風呂に入る。
やらねばならないことをのばしのばしにしていたら、「いついつまでですからよろしくお願いします」という電話ばかり。
気をとり直して、真面目に取り組む。
ゲラの校正を3本と、『日々ごはんH』の校正の続き。
買い物に行きたくないので、今日は乾物ばかりいろいろもどす。
きくらげ、干し大根、春雨、だし昆布、玄米。
夕方になってますます足もとが冷えてきた。
夜ごはんは、切り干し大根の煮物(ちくわ、油揚げ、人参)、麻婆春雨(ひき肉、竹の子、きくらげ、春雨)、人参の塩もみ(ごま油、薄口醤油、中国の米酢)、大根の味噌汁、玄米。
風呂から上がって、また校正の続きをやる。

●2007年4月17日(火)小雨

昨日は昼間から夜まで、1日中とても楽しかった。
子供たちはまた大きくなって、しっかりしてきた。
マホちゃんは、しっとりした女の子に変身していてびっくりした。
子供ってどんどん変化していくのだな。
表面だけでなく、内面も。
しかしまた飲み過ぎて、今日は1日中寝たり起きたり。
仕事の電話がかかってきた時だけはシャキッと声を出したが、ひたすらぐたぐたとしていた。
本を読んだり、そのまま寝てしまったり。
またこれがよく眠れるんだ。
お昼はうどん、夜はスイセイに白いご飯を炊いてもらって、漬け物や塩辛や食欲味噌で食べた。
炊きたての白いご飯は、ちょっと柔らかめで、とても満足な夜ごはんだった。
たまには、まったく料理をしない、おかずが何もない夜ごはんもいいな。
スイセイは近頃ご飯が炊けるようになったから、お願いすればやってくれるし。
夜、新番組のドラマを見ていて、あれ? このずらし仕方、このタッチはもしや… と思って見ていたら、脚本が木皿泉さんだった。
片桐はいりや朝丘ルリ子も出てるし。
松山ケンイチ君も女の子もいい感じ。
やったー!。
またひとつ楽しみなドラマが始まった。

●2007年4月16日(月)小雨

午前中は掃除。
今日は、2時から渡さんの3回忌がある。
皆、子供たちを連れてくるだろうな。
あいにくの天気だけど、こういう日はしっとりした雨くらいの方がいい。
土砂降りでないだけでもありがたい。
中国で清明の日(4/5)は日本のお盆に当たるそうで、その辺りは毎年必ず雨が降ると通訳さんが言っていた。
皆お墓参りに行って祖先を想い、涙を流すから。
昔から、そういう歌詞の歌があるそうだ。
さて、それでは行ってきます。
終わってから「トネリコ」で、丹治君や赤澤さん、川原さんたちと打ち合わせがあるのもまた楽しみ。

●2007年4月15日(日)ぼんやりした晴れ

午前中から買い物に行く。
静岡産の筍があったので、ついついまた買ってしまった。
この間食べたばかりだけど、ほどよい大きさの物が490円だったので。
今年は、ぞんぶんに筍を食べようと思う。
中国で竹の子のおいしさを知ってから、和食だけでなく料理の幅が広がった。
今日は、中華風に牛肉と炒めよう。
美容院に行き、帰りに「紀ノ国屋」に寄って、新ごぼうとグリンピースのおいしそうなのを買ってきた。
今夜は春の食卓です。
『まる子』が始まるまで、校正の続き。
『サザエさん』を見ながらサヤをむく。
夜ごはんは、牛肉と竹の子とアスパラの炒めもの、たたきごぼう、茄子のくたくた煮、冷やしトマト、水茄子のぬか漬け、くずし豆腐の味噌汁、豆ご飯。

●2007年4月14日(土)快晴

昨日の熱は何だったのだろう。
薬を飲んで、温かくして早めに布団に入ったら、すぐに楽になった。
今朝はスッキリしている。
フレッシュミントを冷蔵庫にみつけたので、ミントティー。
昨夜、上海の出稼ぎの人たちが、お正月に故郷に帰る長距離バスのドキュメンタリーを見た。
最近ちょくちょく出掛けるようになって、私はどんどん中国のことを好きになっている。
テレビを見ていて、その理由が分かった気がした。
中国の人々は、声も大きいし、喧嘩しているみたいに話す。
汗っぽくて、埃っぽくて、お金の計算が得意で、あまりにあからさまで、むき出しで、情緒というものがカラッカラに乾いているみたいなイメージだった。
それはその通りなんだけど、そこにもうひとつ加わる。
おばあちゃんが途方に暮れて困っていたら、ひとりのおじさんが人ごみの中からスーッと出てきて、切符を買うのを替わりにやってくれた(割り込みして)。
10元(150円くらい)足りなかったのも、払ってやった。
「困っているのにほっとけないよ。皆、親がいるでしょう?」とそのおじさんは言っていた。
それは、家族のことを大事に想う気持ちから出てきた当たり前の情で、モラルみたいなものに動かされているわけではない。
騒がしくて、人が多くて、クラクションもうるさいし、もーやんなっちゃう!って思うんだけど、その先に圧倒的な慈愛の世界がある。
そんな気がする。
出稼ぎの人同士の連帯感みたいなこともあるかもしれないけれど、お金持ちの人も庶民の人も、中国人の根っこにあるものは皆同じな気がする。
トイレで笑いかければ、ぜったいに相手も笑ってくれるし。
ふだん私はどちらかといえば内向的で、あまり外に出掛けないし、人にも会わない。
布団にもぐって本を読んでいるのがいちばん幸せなのだけど、中国に行くと人が変る。
というか、自分の中の外交的な窓がパーンと開けっ広げになって、風が吹き抜ける中を、颯爽と歩いているような感じになる。
そういえば、沖縄に行った時にもそうだったな。
さて、スイセイにくっついて、今日もまた走りに行った。
走っている間は気持ちよかったのだけど、帰り着いたら顔が真っ赤で、クラクラする。
陽射しが強かった上、パーカーを着て走ったので、熱中症のようになったのだ。
とにかく水を飲み、お風呂に入ってから冷たいタオルを顔にのせて横になる。
そのまま、薄暗くなるまで寝てしまった。
ものすごい深く眠ったような気がする。
夜ごはんは、トマトソース(にんにく、玉葱、アンチョビ、オレガノ、バジル、パセリ、ディル)のリガトーニ、新じゃが丸ゆでオリーブオイル焼き、サラダ(胡瓜、人参、キャベツ、ルッコラ、レタス、新玉葱、ハム)。

●2007年4月13日(金)快晴

9時半に起きた。
今朝、お楽しみの『日々ごはんH』のゲラが届いた。
校正の日々がまた始まります。
午前中にやり始め、お昼を食べてまたやって、スイセイが走るのについて行く。
桜はもうすっかり散り、赤いガクと散った花びらで、道が染まっていた。
風が吹くと、花びらが渦を作って回る。
そんな中、スイセイの後ろをついて走った。
スイセイはいろんな走り方をする。
股を上げたり、大股になったり、首をぐらぐらさせて力を抜きながら走ったり。
たまに手を横に振って走るのは、欽ちゃん走りだそうで、ふざけているらしい。
郵便局に寄ってからは、中央公園までノンストップで走った。
スイセイは私のコーチなので、走りながらいろいろ教えてくれる。
「がんばらなくてもええんで」「時々こうやっての、足を上げてみたりの」「ハイ、ここは坂を感じながら…」「ここに来たらの、リラックスしながら走るんで」とか。
公園で水を飲んで、顔を洗って、洗面台に向かって腕立て伏せ(肘をはらずに体に添わせて)10回。
ベンチのところでは、座ったり立ったりのスクワット10回。
最後に、出口の鉄柵のところで、肘を張った腕立て伏せ10回。
ス「オレは10回やるけどの、みいは5回でもええんで」私「少しずつ回数を増やしていけばいいんでしょ?」ス「増やしてもええけどの、増やさんにゃって強制するのはダメで」私「わかった。その時その時で好きにやればいいんだね」ス「そうです。では最後に、これを読みましょう。ハイ」。
それは、警察署が作ったらしい子供向け防犯ポスター。
いかない。
のらない。
おお声を出す。
すぐ逃げる。
しらせる。
頭の1文字が○で囲われている(一行目だけ、頭2文字)。
縦に読むと、「いかのおすし」。
帰りは農家のところまでまた走って、人参、ほうれん草、小松菜、ルッコラを買う。
風が吹き抜ける中、帽子をとってうちまで歩く。
その気持ちいいこと。
帰ってからは、校正をやる。
豆腐屋さんのプーーが聞こえてくるまでやった。
夜ごはんは、鰺の開き、ほうれん草と小松菜(農家の)のおひたし、白滝の薄味煮、くずし豆腐(生姜、ナンプラー、ごま油)、姫皮と人参葉の味噌汁、筍玄米ご飯(油揚げ、きくらげ)。
ごはんの支度をしながら、ポーッとしてなんとなしに体が熱い。
熱を計ってみたら、7度4分あった。
のども痛いような気がする。

●2007年4月12日(木)快晴

今日もまた10時起き。
ひさびさに晴れたので、たっぷり洗濯した。
お蕎麦屋さんに中国土産を届け、郵便局に寄って、リーダーとギャラリー「f'eve」へ。
平岩夏野さんの洋服を一緒に見に行った。
いろいろ試着していたら、青キミと川原さんも偶然来た。
私は、この間作ってもらったワンピースの裾上げをお願いし、パンツを1着注文。
そして、この間入って気に入った喫茶店で、4人でお茶。
今日はハムサンドも頼んでみたら、辛子がきいていて、胡瓜もぶ厚く、やっぱり昔風でとてもおいしかった。
ツナサンドは、そのおいしさに皆声を上げていた。
自慢な気分でカフェオレを飲む。
解散し、ひさびさに「紀ノ国屋」でおいしいものを買って帰ってくる。
夜ごはんは、ステーキ(サーロイン1枚を半分ずつ)、竹の子(昨日茹でたもの)とピーマンと絹さやの塩炒め、人参とみょうがの塩もみサラダ、新玉葱とレタスの酢醤油、冷やしトマト、キャベツの漬け物、浅蜊と新玉葱の味噌汁、玄米。

●2007年4月11日(水)曇りのち雨

10時にスッキリ起きた。
この調子で、少しずつ早い時間にシフトしていこう。
朝のうちに買い物し、掃除機を念入りにかけ、雑巾がけ。
スイセイは流しの生ゴミ入れを洗わないし、トイレも掃除しないし、お風呂も洗わなかった。
留守番役としては充分だけど、こういうところがじつは家事の要だ。
水が流れるところは、清くしておかないと。
今日は、少しずつ仕事に復帰。
原稿の校正と、新しい仕事の書類整理、スケジュールの調整など。
風呂場の杏の木をよく見たら、杏の実の赤ちゃんがもうでき始めていた。
ひさしぶりに、『クインテット』と『おじゃる丸』も見た。
夜ごはんは、若竹煮、塩鮭、かますの干物、お刺身盛り合わせ(たこ、真鯛)、ほうれん草のバター炒め、新玉葱のスライス(おかか+中国の米酢+醤油+ごま油)、納豆、浅蜊の味噌汁、玄米。



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