2006年3月中

●2006年3月20日(月)快晴

予定通り木更津に行くが、風が強くて今日も決行でした。
ハイヤーの運転手さんは、前にもNHKの収録の時に送り迎えしてくれたし、フランスに行く時にもお願いしたおじさんだった。
とても気持ちのいいおじさんで、放っておいてくれるので、のんびりとくつろいだ気分のまま、行きは『ohana』を聞きっぱなしで、帰りは爆睡だった。
家に帰って大急ぎで準備をし、ヒラリンにも急きょ来てもらって、明日の分の撮影をやってしまう。
6時くらいに終わりました。
くー、くたびれた。

●2006年3月19日(日)小雨のち晴れ

7時に起き、風呂に入って支度をしていたら、ディレクターさんから電話があった。
今日は、テレビの収録で浅蜊漁を見に行く予定だったんだけど、雨のため延期になった。
船が出ないんだそうです。
海の仕事をする人たちは、とても慎重に天気のことを考えているんだな、ということが分かった。
私なんか、遠足くらいの気分で、このくらいの雨だったら決行だろうと思っていた。
でも、おかげで丸1日、プレゼントをもらったような気持ち。
ほっとして、そのまま昼まで二度寝する。
そういえば、昨夜はほとんど眠れなかったなあ。
誰かにインタビューして、切磋琢磨に原稿を書いている自分と、その自分がまた誰かにインタビューされ、テレビに出ている夢をみた。
布団を干しながら、東と西の空が黄色ぼったい。
ものすごく晴れて、真ん中は青いんだけど、両側がはっきりと黄色い。
お昼を食べ終わってスイセイに見てもらうと、あれは黄砂だそう。
そういえば、ベランダもジャリジャリするし、風で目に入ってきた。
慌てて布団を入れました。
この砂は、中国や韓国の方からはるばる飛んできているのだそう。
うーん。すごいことだなあ。
陽のあたる畳の部屋に、今までの写真をいっぱいに並べ、『翼の王国』の本のことを考える。
思いついたことを、どんどん紙に書き出してゆく。
黄砂の黄色は、だんだんに押し寄せてきています。
荒々しい自然をよけて、家の中に非難しているような、不思議に温かい気持ちとなる。
ここには電気ストーブも、ミルクティーも、ミルクコーヒーもある。
私は、今までの自分も、他の誰も、行ったことないところに行きたい。
でもそこは、本当はみーんな行ったことがある、楽しすぎて涙がでちゃうところ。
まがいものなんかいらないよ。
『ohana』の音楽をエンドレスで聞きながら、なんか、そんなことを思った。
私はがんばろう。
ぜんぶが、心からやりたい仕事なのだから。
夜ごはんは、鯵の干物、白滝と椎茸煮〔残り物をドッキング)、ひたし豆、人参の塩もみ(ごま油かけ)、辛み大根のおろし、焼きのり、梅干し、油揚げと葱の味噌汁、白いご飯。
朝ご飯みたいな献立になったが、とてもおいしかった。
リーダーにもらったわけぎは、昔の葱みたいに香りが強くて、とてもおいしい。
味噌も、谷中の商店街で買った信州味噌を使ったら、子供のころの味噌汁の味がした。
さて、明日も早起きだから、今夜は早めに風呂に入ろう。
『ウルルン』『情熱大陸』『世界遺産』とめじろ押しだけど、見終わったらさっさと早めに寝よう。

●2006年3月18日(土)曇り

あちこち掃除をしているうちに、夕方になってしまった。
明日から『きょうの料理』の収録が始まるので、なんとなしにそわそわしている。
あんまり考えると緊張してくるから、ぼおっとするように努めるが、気がつくと気持ちがせいている。
いけない、いけない。
このところ、スイセイにもよく怒られるし。
ちょっとしたことで怒られるのは、実生活の方の気持ちが散乱になっているんだろうな。
本の執筆の締め切りや、次の本次の本と、やるべきことが迫っている。
全体のスケジュール表をスイセイに見せて、この状態を訴えました。
それでやっと、自分でも気がついた次第。
このところ、何かに追われているような精神状態なのだ。
でも、世の多くの人たちは、こんなことは当たり前なんだろうな。
夜ごはんは、鮪の刺し身、ポテトサラダ(スーパーの〕、白滝の炒り煮、ほうれん草(りーダーの)とハムの炒め物、胡瓜の塩もみ、豆ごはん。
グリンピースのご飯、色を気にせずいっしょに炊き込んだら、ものすごいおいしさだった。
甘くて苦くて、香りがあって。
ご飯の方にも、なんともいえない豆の味が染みていて。
こんなにおいしいものを、ひさびさに食べた。
子供のころ、まさにこの味が好きだったことを思い出しました。
豆ごはんのレシピは、豆の色がきれいに残るように、別茹でして最後に加えていたけれど、炊き込まれ、枯れ葉色になった豆は、見た目だって充分美しかった。
私は今まで、カメラ映りを気にしていただけなのだった。
なんか、愕然としてした気持ちになったが、こういうことって、他のことでもある気がする。

●2006年3月17日(金)快晴

シーツも、ベンチのマットも洗った。
他にも洗濯物をいっぱい干したけど、天気の方が洗濯されたみたいに晴れ渡った空気だ。
昨夜の大雨で、あちこちが洗い流されたのだろう。
木々も、花も、アンテナの金属までぴかぴかして、外に出ないともったいないような天気。
だけど、私は原稿書き。
夕方、丹治君のを仕上げてお送りした。
5時前なのに、まだまだ晴れている。
ハルは、首輪をはずしているからぼわっとして自由そう。
あくびしたりしている。
さーて、昌太郎君のテープを聞こうか。
夕方の教育テレビのメドレーを、ひさしぶりに見た。
これといって代わり映えしないんだけど、やっぱりいいなあ。
毎日欠かさず見ていた夏の間は、よっぽど暇だったのだな。
最近は、取材と原稿書きのことで、頭も体もいっぱい。
無意識でも考えながらいるみたいで、夢にも出てくる。
なんか、いつでもぼーっとできないような感じ。
そのせいかどうか分からないけど、このところずっとお腹を下した状態だ。
あんまりお腹も空かないし。
やばやばい。
夕方、リーダーが実家から送られてきた野菜を持ってきてくれた。
ほうれん草とわけぎだ。
夜ごはんでいただこう。
夜ごはんは、ひたし豆(かちり豆で)、豚とほうれん草と水菜のしゃぶしゃぶ風(ごま油と塩のタレと、ポン酢醤油)、わけぎのぬた、トマト、しじみの味噌汁の残り、もちきび入り玄米。

●2006年3月16日(木)晴れのち曇りのち雨

リーダーが、キッチン掃除のアルバイトに来てくれました。
やってもらっている間に、私とスイセイは不動産屋巡り。
スイセイの工房を捜しているのです。
あちこち回ってみるが、なかなか芳しいところがなかった。
帰ってからも、リーダーと3人でもう少し捜す。
けっこうくたびれたなあ。
でもキッチンは、リーダーのおかげでぴっかぴかだ。
重曹と粉石鹸を混ぜて作った洗剤でやったそうだ。
私も作り方を教わった。
しばらくは、このきれいさをキープするようにしよう。
夜ごはんは、赤魚のかす漬け、たこの刺し身、こはだの酢じめ、油菜のバター炒め、しじみの味噌汁、白いご飯。
食べ終わってから、またお腹ぴーぴーとなる。
風呂から上がり、原稿書き。
春の嵐のように、窓に打ちつける雨の音を聞きながらやる。
2時過ぎまでやって、どうにか形ができてきました。
あとは明日のお楽しみだ。

●2006年3月15日(水)快晴

起きてすぐに、布団の中で丹治君のテープを聞き直す。
カーテンを開けた明るい部屋で。
お昼に納豆ご飯を食べ、続きの原稿書き。
はまってやる。
4時半近くになっても、まだまだ明るい。
洗濯物をとりこもうとベランダに出ると、雲がまるでない青空です。
下の公園では、空を仰ぎながら、女の子がサンドイッチを食べている。
ハルは、毛の色が白っぽくなっているみたい。
冬の毛が抜けたんだろうか。
なんとなしに小さく、ポショッとして前脚を揃え、座っているハルよ。
夜ごはんは、明太子スパゲティ、小松菜の塩おひたし。
『神はサイコロを振らない』の最終回は、とても良かった。
いくらドラマだからって、物語がとんでもないところに行かないのが、誠実な終わり方だと思った。
期待はしていたけど、そうならなかったのが良かった。
人生はいつも、切ないくらいの方がいいのだ。

●2006年3月14日(火)曇り時々晴れ

昨日は、ちらっと雪が舞っていました。
薄暗い「タミゼ」の中から、窓を切りとったみたいに見えた。
取材も、とても楽しかった。
昼間から白ワインをちびちび飲みながら、昌太郎君は、だんだんいい感じに。
昌太郎君て綺麗な人だなーと、カメラの目でまじまじ見てしまった。
酔っぱらっても、また違う綺麗さがにじみ出てくる。
終わってから、ちらっとみどりちゃんちに行って、ひさしぶりに会えたのがとても嬉しかった。
みどりちゃんが喋る顔を見たり、台所で隣に立ったりしているだけで、嬉しさがこみ上げてくる感じだった。
タクシーで帰ってくる時、窓から見える空がはっきりとだんだらになっていて、怖いくらいに綺麗だった。
月夜のだんだら雲だ。
顔も洗わずに寝てしまったが、おかげでいい夢をみた。
夢というか、イメージ。
昌太郎君イメージのビジュアル化だ。
原稿に書こうと思いながら寝ていたので、熟睡はできなかったけど、大収穫だった。
りうが編集した、『野菜だより』の本を作っていた時のDVDを、今日は延々見ていた。
映画のようになっていてびっくりしました。
感動して涙がぼろぼろこぼれた。
5回見ても、まだ出ていた。
6回目で涙が出なかったので、もう見るのをやめにした。
夕方から、『きょうの料理』の打ち合わせ。
夜ごはんは、砂肝の生姜焼き風(千切りキャベツを下にしいた)、焼き茄子、冷やしトマト、小松菜おひたし(お昼の残り)、大根おろし、新玉葱の味噌汁、玄米。
ごはんを食べてからスイセイとDVDを見て、ふたりで拍手喝采する。
スタッフの皆にも、早く見てもらいたい。
あの撮影の日々の、幸せな空気や、愛情(いろんなものに対する)が、画面に映り込んでいる。
風呂から出たら、洗濯物をたたみながらまた見よう。

●2006年3月13日(月)雲り

朝、洗濯物を干す時には、青空に真っ白な雲だった。
だんだんに雲ってきました。
たまに晴れ間も出る。
でも、雨が降らないだけありがたい。
「帰ってから気持ちいいんだよね」というみどりちゃんの言葉を思い出して、出掛ける前に掃除機をかけた。
今日はこれから、「タミゼ」に昌太郎君の取材です。
では行ってきまーす。

●2006年3月12日(日)晴れ時々曇り

天気予報は嬉しいはずれ。
ずっと曇りマークだったけど、けっこう晴れている。
風がものすごく強く、洗濯物が片側に寄ってはためいています。
お昼を食べながら、「春2番じゃ」とスイセイが言っていたが、本当にそんなのあるんだろうか。
今日は、ずっと丹治君の原稿をはまって書いていた。
スイセイは自分の部屋を片づけたり、散歩に出掛けたり。
ハルの声がしたので、『まる子』が始まる前にベランダに出ると、暮れなずむ夕暮れだった。
どこもかしこも蒼く潤って、甘やかしいような空気。
そういえば杏の花も咲き始めたし、ほんのり沈丁花の香りもする。
今日の夕方は、かなり点数高いなあ。
昼間、風が強かったのも関係あるのだろうか。
明日のスイセイ用に、カレーを作っておく。
夜ごはんは、昨夜の残りのおかずいろいろ(白和え、蒟蒻炒り煮、ブロッコリーと新玉葱のサラダ)、ベビー帆立とほうれん草のバター醤油炒め、冷やしトマト、玄米、生卵(スイセイ)、カレー少し(私)。

●2006年3月11日(土)快晴

このところ、暖かい日と寒い日が交互にやってくる。
今日は、ぽっかぽかに暖かい。
午前中から原稿書きです。
洗濯物を干していたら、ナツコが来た。
天ぷらうどんを作って3人で食べ、続きをやる。
窓を開けると、眠くなりそうなのどかさ。
どうも集中できないので、美容院に行くことにする。
しかし、街まで出て自転車をこいでいたら、パンッ!と大きな音がして、前の車輪がパンクした。
パンクする寸前を、生まれて初めて見た。
なんかでこぼこするような気がして止まったら、タイヤのひび割れのすき間から、プーッとたんこぶみたいに、見る見るチューブが膨らんだ。
みたらし団子の1個が2個分くらいに大きくなって、パンッ!と破裂した。
びっくりしたけど、自転車屋さんにひきずっていき、タイヤを交換してもらいました。
この自転車も、考えてみると「クウクウ」の時からだから、15年くらい乗っている。
タイヤを交換したのも初めてだ。
ご苦労さんでしたと、臨終を看取ったみたいな気持ち。
帰ってから、夜ごはんの支度。
いつもより早くとりかかりすぎて、ついちょっと作りすぎた。
夜ごはんは、ひじきと蒟蒻の白和え、蒟蒻とごぼうの炒り煮、茹でブロッコリー、メカジキの照焼き(茄子のオイル焼き添え)、新玉葱スライスのじゃこのっけ、油揚げと葱の味噌汁、玄米。
食べきれずにけっこう残してし、私はお腹がピーピーとなる。



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