2006年12月上

●2006年12月10日(日)快晴

お正月みたいに晴れている。
姿は見えないが、チュルチュル、チュイチュイ、ピーチーと、あちこちで鳥がさえずっている。
声は透明で、くっきり聞こえてくる。
日曜日だから車の音がしないのだ。
イチョウの葉っぱが盛大に散っている。
イチョウって、あんまり遠くの方までヒラヒラ飛ばずに、自分の木の根元に向かってだけ、ハラハラと散るのだな。
だから、すっかり黄色い絨毯になっている。
昨日ゆっくりしてたので、私はとても元気になった。
何をやっても気持ちがいい。
お昼に、おでんと茶飯のおにぎりを食べて、陽の当たる部屋で原稿を書き始める。
スイセイはついにバタンキュー。
このところ、あまり寝ないで部屋の改造に精を出していたからだ。
スイセイの部屋は、半分外みたいに寒いのだ。
微熱もあるらしく、本人がいうには知恵熱らしい。
お腹をひどくこわしていて、朝から何も食べずに寝ている。
三時頃、りんごを食べた。
夕方起きてきたのでくず湯を作ってやるが、あまりおいしくないらしい。
お粥とほうれん草のごま和えも作ってやるが、夜ごはんは何も食べたくないそう。
なので、テレビを見ながら、私ひとりの夜ごはん。
おでんの残り、茶飯のおにぎり、ほうれん草のごま和え、魚肉ソーセージ炒め、白菜漬け。
しつこいが、おでんのじゃが芋は、煮返してもまったく煮くずれることがなかった。

●2006年12月9日(土)冷たい雨

ずっと布団の中でぬくぬく過ごす。
阿部なをさんのゲラを、じわじわと読んでいる。
すごくおもしろい。
奥行きのある文章だから、味わいながらなので、早く読めないのです。
時々、お茶をいれに起きたり、お昼のサンドイッチを作ったりするくらいで、もうずーっと寝床。
サンドイッチも寝床で食べた。
スイセイは、朝から部屋の片づけをやっている。
こいいう日は、自分にとってすごく大事。
お腹にマフラーを巻いて温めながら、自由な気持ちで、どこまでもゆっくりする。
窓から見えるのは、雨に濡れそぼる紅葉。
イチョウの木のいちばんてっぺんの飛び出した枝の上に、鳥が1羽とまっている。
羽を下の方まで伸ばして胸を張り、つんとすまして雨に濡れている。
3時半くらいから、おでんの支度を始めた。
蒟蒻と厚揚げがないけれど、油揚げがあったので、冷凍してあったきりたんぽをつめて、きんちゃく袋みたいにしてみた。
じゃが芋は、テレビで見たおでん屋のおばあちゃんみたいに、丸ごとゆっくり茹でてから皮をむいて、煮汁に入れてみた。
煮汁は、最初からいちども沸騰させてない。
いつもだったら最初だけ沸騰させて、弱火に落とすのだけど、今日は、最初から沸騰寸前で火を落とし、水面が波立たないくらいでヒタヒタと煮ている。
温度が上がり過ぎるし、汁もにごるから、フタもしてない。
阿部なをさんの文章を読んでいるからなおさら、冷蔵庫の中のものを工夫したり、火加減のことやら、ひとつひとつのことを大事にしたくなる。
遊びのようにして、わざとものすごく丁寧にやっている。
大根も面取りした。
夜ごはんは、おでん(大根、じゃが芋、ちくわ、はんぺん、さつま揚げ、ゆで卵、きんちゃく袋)、白菜漬け、茶飯。
おでんが大成功のおいしさだった。
じゃが芋も、芋自体のおいしい味が残ったままポクポクだった。
生から煮ていくと味はしみるんだけど、ある時期にいきなり煮くずれて、汁をにごらせてしまう。
汁を吸うので少し水っぽくなるし。
こんどはポテのじゃが芋も、この手でやってみよう。

●2006年12月8日(金)曇り、寒い

スイセイは今、自分の部屋の大改造で忙しい。
それと同時に、「ルウム」にも荷物を運んだりして、テンションが上がっている。
「スイセイ・ショー」の前の時みたいな緊張感があって、それはいいことなのだけど、なんとなくピリピリしているような気もする。
ごはんを食べていても、おいしいともなんとも言わないし。
それでおとといと昨日、少し言い争いみたいになった。
でも、それからよーく考えてみたら、ピリピリしているのは自分の方でもあった。
頭の中が慌ただしいのだ。
昨日は、料理もいまひとつおいしくできなかった。
それでまたイライラしていたのでした。
12月は、「チクタク」のことだけをやろうと思って空けておいたのだけど、あれよあれよと仕事の予定が入った。
新年早々、とても楽しみな新しい仕事があって、そのための顔見せや打ち合わせがある。
その仕事についてはまだここには書けないのですが、初めてのことだし、憧れている人たちとのグループ作業なので、ちょっとプレッシャーを感じていたみたい。
暮れには、『四季の味』のロケで、岩手に行くことにもなった。
どれもこれも楽しみなことなのに。
昨日は、「チクタク」に根をつめすぎて目がくたびれたと思ったら、そのうちに頭痛がして、背中も痛くなり、頭の皮がつっぱるようになった。
バブのお風呂にゆっくり浸かりながら、頭も体ももみほぐした。
川原さんからのメールにも、とても励まされた。
なんか、目の前のきな臭いような煙りがパーッと消えて、明るいいい空気が入ってきたような、そういうメールでした。
バランスが崩れ始めていたことに、やっと気がついたというわけ。
というわけで、今朝はヨガをやってみた。
太陽礼拝だけだけど、体がずいぶん固くなっているのがよく分かった。
午後からは、乳ガンのマンモグラフィーの検査に行く。
買い物をして帰ってきました。
今日は、もう仕事を何もやらないぞ。
畳の部屋で、電気ストーブをつけて、たまった雑誌を整理したり、編み物をしたり。
夜ごはんは、中華うま煮(豚肉、海老、きくらげ、白菜、人参、うずらの卵)、魚肉ソーセージ炒め、ほうれん草のバタ−炒め、大根と青じその味噌汁、玄米。

●2006年12月7日(木)曇り、すごく寒い

今朝も10時半に起きた。
せめてあと1時間早起きしたいものだけど、寒いし曇りだし、布団から出たくない。
起きてすぐに「チクタク」。
3時くらいに、鼻のつけ根が痛くなってきた。
目が疲れたのだ。
目薬をさして、続きをやる。
7時には目の疲れがピークに。
背中も痛くなってきました。
半月分くらいしか進まなかったけど、このペースで地道にやってゆこう。
明日もまた頑張ろう。
今日は、鶏もも骨つき肉、豚ロース固まり、砂肝で中華風にスープを煮込みながらやった。
生姜や長葱のほか、八角、山椒も入れてみた。
味つけは岩塩のみ。
とちゅうで玄米もひと握り加えた。
ずいぶん味が出てから、大根の乱切りを加えた。
夜ごはんは、中華風肉と大根のスープ煮、たらの味噌漬け、サニーレタスのサラダ、白菜漬け、白いご飯。

●2006年12月6日(水)曇りのち晴れ

昨夜はとても寒かった。
朝方、自分の息のまわりがしんみりしていて、いしいさんのことを思い出した。
長野のお宅に伺った時、寒いから顔のまわりにタオルを巻いて寝るのだけど、朝起きると凍っているという話。
東京でもこんななのだから、今ごろ長野はどれだけ寒いだろう。
どのくらい布団をかけていらっしゃるのだろう。
でも、アムたちのところだって、真冬はマイナス30度とかいうくらいだから、しゃれになんないよな。
寝る時も薪ストーブをつけてるのかなあ…。
などと、寒さについてしばらく思いを馳せていた。
10時半に起き、掃除したり打ち合わせの準備をしたり。
1時からは「きょうの料理」テレビの打ち合わせ。
たっぷりと3時くらいまでやった。
終ってから、「チクタク」もやりたいし、明るいうちに買い物にも行きたかったのだけど、仕事の電話がたてつづけにあり、あっという間に時間が経ってしまった。
薄暗い中、買い物へ。
とっくりのセーターを着て、ダウンのジャケットを着込んでも、まだ寒かった。
私は、寒がりになったかも。
若いころにはオシャレ重視で、ちょっとくらい薄着でもぜんぜん平気だった。
くつ下なんか、真冬でも履いていなかった。
もう私は、すっかり冷え性の仲間入りをしているらしい。
これが、歳をとるということだ。
川原さんは、自分のことを「私は、エイジング」と言ったそうだ。
前にスイセイが感心していました。
アンチ・エイジングなんかでなく、私もエイジングでいこうと思う。
夜ごはんは、焼肉(砂肝、牛カルビ、牛もも、玉葱。サニーレタス、キムチ、青じそ、春菊巻き)、白菜漬け。
スーパーに入ったとたん、レタス類がとても安くなってるのを発見。
いつもは280円くらいするのに、サニーレタスも100円だった。
福岡県産でもりもりと元気だったので、すぐに今夜は焼肉に決めた。
お肉を巻いて食べようと思って。
でも、焼肉に必要なキャベツやピーマンや人参などは、すっかり買うのを忘れた。
豚肉のセールもしていて、固まり肉をいろいろ買ったからだ。
今日は、けっきょく「チクタク」が出来なかった。
でも、正月用に満月卵(ゆで卵の黄身の味噌漬け)を仕込んだ。
7個分のゆで卵の白身を、夜ごはんの時にスイセイは全部食べてくれた。
ところで、最近は寝る前に、阿部なをさんの本のゲラを読んでいる。
『小鉢の心意気』という文庫の復刻版に、解説を書かせていただくことになったのです。
仕事なのだけど、毎晩少しずつゆっくり読むのが、とても楽しみな時間。

●2006年12月5日(火)快晴

とてもいい天気。
10時に起きた。
この調子で、また少しずつ早起きモードに移したいものだ。
午前中に、スタイリスト棚とスイセイの部屋の棚を交換。
すみずみまで掃除機をかけ、雑巾で拭いていたら、とても頑丈でいい棚なことがよく分かった。
キャスターつきだから移動も簡単だし、とても単純な造り。
スイセイの造作は、やっぱりすごい。
書類棚とまったく同じ大きさなので、さらに私の仕事場は充実した。
スイセイの部屋も、模様替えをしているらしい。
仕事場のカーテンもはずして洗濯。
昨夜のビーフシチューとパンでお昼にし、午後からは「チクタク」の作業。
仕事場が快適になったせいもあり、新しい気持ちで打ち込める。
とても集中できる。
でも今日は、とても乾燥しているらしく、目がシバシバする。
唇も乾くし、髪の毛が静電気を起こしているような気もする。
1月分が終り、丹治君と浅井さんにお送りした時には陽が暮れていた。
遠くの雲が、アルプスの山々のように蒼く連なって、茜色が薄くにじんでいる。
カーテンがないせいで、ますます大画面の窓の景色。
スイセイは、「東急ハンズ」に行っている。
外は寒いだろうな。
そういえば、かおるちゃんが先週の『おじゃる丸』を見ていたそうで、後半どうなったかをメールで教えてくれた。
そのまま載せさせてもらいます。
「後半部分はたしか… お父さん、お母さん、小さな子供の3人家族がそのお家に引っ越してきます。家を眺めながら。子…“古い家だね”(あまり気に入ってなさそう)。父…“おじいちゃんの住んでいたこの家に住むことがお父さんの夢だったんだよ。”母…“うれしいわー月光町の住人になれるなんて”。
家の前を、コオニトリオやいろいろな月光町の不思議な仲間が“こんにちはー”と挨拶をしながら通り過ぎていきます。
子供はポカーンと不思議そうな顔で見ているんだけど、お父さんお母さんが“ほんとうに月光町に来れてうれしいね”とにこにこしていると、子供も“うん!”ってにこにこ。
おじゃる丸とカズマ達が家の前を通りがかって“誰か引っ越してきたのかな?”“また楽しい仲間がふえてうれしいね”といいながら去っていく様子を風見鶏が眺めている。
たしかこんな感じだった気がします」。
やっぱり、最後まで風見鶏の視点だったのだな。
『おじゃる丸』って、けっこう詩的なのやシュールな時もあって見逃せない。
夜ごはんは、鰯の醤油干し、卵豆腐、板わさ、ほうれん草と春菊のおひたし(カリカリじゃこ&ごま)、冬瓜と干し海老のお汁、白菜漬け、玄米。
冷蔵庫の中でしらすがダメになりかけているのを、ためしにフライパンで空炒りしてみたら、あっさりとちりめんじゃこが出来た。
白菜漬けがけっこうおいしく漬かり、スイセイも喜んで食べている。
次にやる時は、もう少し塩を減らしてみよう。
『僕の歩く道』、今週もとても良かった。
これから最終回まで、見逃せない。

●2006年12月4日(月)快晴

真っ青の空なのは分かっているが、今朝は10時半まで寝てしまった。
起きてずぐに、昨日漬けた白菜の塩漬けの様子を確かめる。
まだ、水は上がっていない様子。
それからも何度か覗いてみて、ひっくり返してみたり、重しの上にらっきょうの瓶を乗せてみたり。
午後からは、「チクタク」の作業。
具体的に何をやっているかというと……。
夏のあたりに、「切り貼り作業」というのをはまってやっていました。
毎日のごはんとレシピをスケッチ入りで記録していた「ごはん日記」を切り抜き、デジカメ写真を切り抜いて、スクラップブックのようなものを何冊か作ったのです。
今は、それを見ながら、「ごはん日記」の中の言葉をぬき出して、パソコンに打ち込んでいる。
そのデーターをアノニマにお送りすると、浅井さんがページのレイアウトしてくれるのです。
ひとつひとつ把握しながらなので、けっこう集中力がいるけれど、すごーく楽しい作業。窓からはイチョウの木が見えるし、空は青いし。
暖かい昼間は窓を開けっぴろげ、腰にひざ掛けを巻いてやった。
だけど、それにしてもコツコツした作業だなあ。
「チクタク」は、「コツコツ」だ。
ビーフシチューを煮込みながらやる。
牛スネ肉と玉葱と人参をバターで炒め、ワインと水を加えてコトコト煮込んでいます。
今日のブーケガルニは、セロリがなかったので、タイム、ローリエ、パセリの茎をキャベツの葉に包んでぐるぐるに巻いた。
夜ごはんは、ビーフシチュー(牛スネ肉、人参、玉葱、蕪、じゃが芋)、白菜とキャベツと人参のコールスロー、蕪の塩もみサラダ(国産レモン汁、オリーブオイル)。
じゃが芋はキタアカリ。
ねっちりして、すごくおいしくできた。
日曜日に、『情熱大陸』が始まる前の小さい番組で、下町にあるおばあちゃんのおでん屋さんの話をやっていた。
丸ごと茹でたじゃが芋の皮をむいたのが、ザルに並んでいたのが写った。
おでんは、沸騰させない温度でゆらゆら煮るから、じゃが芋は茹でておくんだ。
生から煮込むと味がしみるけど、じゃが芋自体の味は薄くなる。
それで、今日のビーフシチューのじゃが芋はおばあちゃんの真似をしてみた。
こんど、おでんの時にも真似してみよう。

●2006年12月3日(日)快晴

今朝は朝帰り。
日の出とともに鍋パーティーがお開きになって、スイセイとてろてろ歩きながら帰ってきた。
ずっと向こうの欅並木にオレンジ色の朝陽が当たって、まぶしかったなあ。
そして、12時までぐっすり眠る。
昨夜は、とても楽しかった。
ヤーノがひとりで住んでいたころには何度か行ったことがあったけど、ちよじと暮らし始めてから、私は初めて遊びに行った。
中に入ると、家具とかもぜんぜん違う配置になっていて、部屋ごととり替えたみたいに変身していました。
ちよじの空気が混じるって、こういうことなんだ。
皆が楽しんでいるのを、部屋もいっしょに感じて喜んでいるみたいな、茶色とかベージュっぽい、とても温かい家。
そしてまたここは、「音楽の館」だった。
音響がすごいんだ。
ヤーノって、完璧な音オタクだったことが分かった。
うちにあるCDと同じのをかけているのに、部屋中に音楽が鳴って、すぐそこで歌っているみたい。
ライブで感動することはあっても、家でCDを聞いていて歌声に感動することって、あんまりない。
内臓に響いて、音楽に体を占領される感じなのだ。
そして選曲がまた鮮やかだった。
ヤーノの触覚が、その場の空気を操っているみたい。
それってDJってこと?。
これからヤーノは、音効の仕事を始めようとしている。
テレビや映画などのバックに流れる、効果音を作る仕事。
最近、時代劇がいちばん効果音をたくさん使っていることに気つき、ビデオを借りてきて見ているらしい。
でも、パーティーとか個展開場なんかの「出張音効屋さん」みたいな仕事って、どうなんだろう。
というわけで、今日は洗濯して風呂に入って、マルちゃんのカレーうどんを食べたら、また眠たくなってきた。
干してあった布団をひきずり下ろし、ストーブをつけて昼寝。
カーテンを開けっ広げ、青い空と白い雲を眺めながら。
夜ごはんは、きりたんぽ鍋(比内鶏、長葱、せり、舞茸、ごぼう、きりたんぽ)。
きりたんぽ鍋、昨夜もおいしかったけど、お酒を飲みながらだからついつい会話に夢中になってしまい、真剣に味わえなかった。
今夜は、スイセイとじっくり味わいながら、感動しながら食べました。

●2006年12月2日(土)快晴

新しい本は、まだ仮の名前ですが「チクタク食卓」といいます。
去年の1月6日から今年の1月8日まで、つまり『日々ごはん6』の途中から、『日々ごはん7』『日々ごはん8』に渡って、うちの食卓をスイセイor 私が撮影しました。
おいしくできた料理やら、手軽で気のきいた料理などはレシピを書き込み、季節の保存食のレシピも記録しました。
日々移り変わっていく野菜や魚の見た目、肌触り、味わいを自分の舌で確かめながら、本当の旬がいつなのか、気がついたことも忘れずに記録しました。
大きな意味では「ごはん暦」のような感じの本です。
毎日のこと、時の流れ… という意味あいも含め、ちょっとふざけてスイセイが「チクタク食卓」と名付けました。
うちと丹治君たちの間では、「チクタク」というあだ名で呼んでいますので、今日からここでも「チクタク」にします。
さて、いろんなことも片付いたし、遊びの方も充分満足したもので、今日から「チクタク」の作業を始めようと思う。
ところで、私の仕事机は窓際にあるので、陽射しが当たってパソコンの画面が見えにくい。
それに最近は、秋の陽射しが直接当たり、左半身やら首筋が陽に焼けそうに暑いくらい。
窓に沿って、つまり左半身を窓側にして、壁に向かって机があるのです。
だから、昼間はカーテンをしめ切って電気をつけたり、でも景色が見えないのがいやだから、半分だけ開けたりしていた。
そんなことを朝ごはんを食べながらスイセイに訴えていたら、「配置を変えりゃあええんよ」ということで、部屋の模様替えすることになった。イエイ!!。
しかも今すぐに。
机は、窓から離しつつ、窓の方を向けて置くことに。
今までは、窓1枚分に机がかぶさってカーテンもしめっぱなしだったから、つまり壁1枚がポーンと取り外されるようなことになった。
せっかくなので、書類棚を使いやすく整理したり、窓拭きをしたり、ベランダも掃除した。
今、ここに座ってパソコンをやっていると、窓全体が大画面のスクリーンで、紅葉の景色を写しているみたい。
イチョウの木がすっかり黄色くなって、風が吹くと、手前の何の木か分からない紅い葉っぱがフラフラとゆっくり舞い、こっちの方まで飛んでくる。
枯れ葉って、こんなムダみたいな変な舞い方をするんだな。
時々、天井から飛び下りるみたいに、鳥が一直線にイチョウの木に突っ込んだりもする。
それにしても、イチョウの木があんなに大木だったとは。
なんか、大自然の別荘でパソコンをやっているみいたい。
さーて、そろそろ「チクタク」の作業を始めよう。
6時半ごろまでやっていたら、ちよじの実家から毎年恒例の「きりたんぽ鍋セット」が送られてきたのを、ヤーノとふたりで持ってきてくれた。
それで、お茶を飲んでいるうちに、これからふたりの家でやる「きりたんぽパーティー」に、私たちも参加することになった。
いただいたセットの半分を持ち寄って。

●2006年12月1日(金)快晴

昨夜は、布団に入ってからスイセイとお喋りしているうちに、なんとなしにお酒を飲み始め、私は日本酒、スイセイは焼酎。
電気ストーブの赤い光の中、「布団バー」になった。
けっきょく3時ごろまで、ひさびさに語り合った。
スイセイは、とても楽しそうで、どんどんいい気持ちになっていくのが目に見えるようでした。
というわけで、今朝は11時に起きた。
スイセイはまだお酒が残っているのに、9時くらいに起きていた。
朝ごはんを食べ、買い物がてら「fe've」に行く。
アノニマが送ってくれたはずの書類が届いてないことを電話したら、丹治君が「fe've」に来がてら、持ってきてくださることになったのです。
私は私で、よう子ちゃんの展示をもういちど見に行こうと思っていたから丁度よかった。
ちょっと早めに出掛け、まず「いなげや」で編み棒を買い、本屋さんに寄って、「東急」で買い物。
歩いていたら、偶然リーダーに会った。
なので、リーダーも誘って「fe've」に行き、下のパン屋さんでパンを買って、「横尾」でお茶。
昔の料理教室の生徒の中野さんにも会えた。
中野さんは、丹治君と打ち合わせ。
私とリーダーは、チコリコーヒーを飲みながら長屋同士のたわいない世間話。
すると、店の前を偶然歩いていたらしいショウゴ(「クウクウ」元スタッフ)が、手を振ってよこした。
皆、ほとんどが同じ街に住んでいるとはいえ、今日は偶然いろんな人に会えた。
かおるちゃんにも会えたし。
リーダーと別れ、お肉屋さんでコロッケ、うずらの卵のフライ、ポテトサラダを買って帰る。
郵便受けを見ると、ちゃんとアノニマの書類が届いていました。
でも、今日は皆に会えたから、やっぱり出掛けてよかった。
今夜は、『ALWAYS三丁目の夕日』をやる。
夜ごはんは、たこの刺身、たこのスペイン風刺身(薄切りにして並べ、オリーブオイル、黒こしょう、レッドペッパー、塩をふりかけレモンを搾る)、ほうれん草と春菊のにんにく炒め、コロッケ、ポテトサラダ、浅蜊の味噌汁、玄米。
書くのを忘れていましたが、最近私は白こしょうにはまっている。
前に、プジョーのこしょうひきを銀座のデパートで買ったのだけど、どうも使い勝手が悪くて、何年もの間、引き出しにしまってあった。
最近、白粒こしょうを買ったので、何気なくそれを使ってみたら、ぜんぜん普通に使えるじゃない。
それで、黒と白の専用のこしょう挽きを2本並べ、その時の気分で使い分けている。
目玉焼きに白こしょう、レタスのサラダに白こしょう、クリームシチューに白こしょう。
白こしょうは、なんというか、黒こしょうよりも横に広がる風味です。



日々ごはんへ めにうへ